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After COVID-19, with COVID-19

 今回の件で、かなりの確率で生活様式が激変すると思っています。第四次産業革命と行ってもいいのではないでしょうか?昔の教科書を読み直してみると、

・第一次産業革命(蒸気機関による産業の機械化)
・第二次産業革命(ベルトコンベアー方式による大量高効率生産)
・第三次産業革命(インターネットによる通信革命と産業のグローバル化)

 今回の産業革命を私個人がラベリングするとこうなります。ライターとしては経験がないのでキャッチーな物が浮かばなかったですが、こんなことかなぁーと思います。

「集約的労働の崩壊と個別労働(家内製造)の復活」

 まず、テレワークがそれなりに、と言うか普通に機能することが今回の件で証明されました。Silicon Valleyの一部企業でも導入が進んでいますが、毎朝事務所に出勤することが今後少なくなる可能性があります。ましてや出張って何でこんなに効率が悪いんだ?と改めて感じました。

 今後、会社とは人を集めて労働させる場所ではなく、所属する個人に大して何をして貰うかを集約する場所になるかと思います。この様な点で個別労働(家内製造)の復活と書きました。もう少し詳しく言うと、製品開発であれば会社は必要な労働内容を細分化・リスト化しKPIや期日を明確化する。労働に適した個人に対しリスト化した仕事を振り分ける。振り分け後は、Follow Upや問題点の改善を徹底するということです。

 よく、極論でフリーランスの時代がくるという記事がありますが、私が経営者であったら社員を確保しておきたいです。理由は簡単で社員にすることで仕事の優先順をコントロール出来るからです。フリーランスの方ですと、この優先順調整は個人に託されるため簡単にはコントロールできません。

 集約的ではない働き方は、製造業に広がる可能性があります。地政学的な混乱や対立を嫌う場合は自国内でCloseするように製造ラインを変更するでしょう。もし私が決定権があるならば、可能な限りロボットを導入します。最初は混乱が発生するかもしれませんが長期的にみて確実にプラスになります。

 そうなると、ある程度の人間(機械のメンテナンスやインフラ整備の人たち)は工場に勤務する必要がありますが、他のロボットのプログラムや生産管理する人は工場にいる必要がありません。もしかすると最適化はAIがやる方が良いかもしれません。こうなると目的と方法が逆転して、何かを製造するためにAIを作るではなく、AIで何かが製造されると言う世界になります。

 以前にも書きましたが、AIが製造業にも導入されることで新しい人材や仕事が発生します。これに乗り遅れない様にするのが今後重要になると思います。


アメリカSilicon Valley在住のエンジニアです。日本企業から突然アメリカ企業に転職して気が付いた事や知って役に立った事を書いています。