水戸ホーリーホックへなぜここまで世代別代表選手が加入したのか?

なかなか本業が忙しくて、note更新するのがだいぶご無沙汰になってしまいました。
忙しいながらも、今年もストーブリーグの動きは注視していました。
そして、水戸ホーリーホックのストーブリーグの動きは結論を言えば、100点に近い動きすることができたと思います。
年々水戸の強化の質は上がっていますが、想像以上に進化してます。
なぜ自分がここまで評価しているか、あるポイントに絞って、書いてみようと思います。



・現役世代の世代別代表経験者のパスを複数得ることができた。

今までの水戸は年代別代表経験者選手を期限付き移籍で獲得することが多く今まで全くいないわけではなかったのですが、今年は完全移籍でパス(保有権)を得ることができています。

期限付き移籍もメリットがないわけではありません。出場機会に恵まれない素質のある若手選手を安価で獲得することができ、戦力強化が容易にはかれます。
もし選手が活躍して、才能が開花した場合、育成の実績も得ることができ、他のチームからは「水戸に若手を預けたい。」というムーブメントを起きることもあります。伊藤槇人選手から山田康太、山谷侑志両選手までの一連の流れがあった去年のマリノスが良い例です。

水戸は「他のチームの若手を育ててどうするんだ。」と批判を受けながらも、J屈指のトレーニング施設の設置まで着手し、「アツマーレ」で小川航基選手、黒川淳史選手、前寛之選手など多くの若手を育てあげ、今日の実績を築き上げ、今年の補強に繋がったと言えます。

ただ、例に上がった小川選手、黒川選手に至っては期限付き移籍だったため、収益化までは見込むことできませんでした。これが期限付き移籍のデメリットでしょう。どうしても、パスがあるチームに主導権があり、収益化にまで繋げるのは難しい話でした。

ただし、今年は4人の現役世代の年代別代表選手のパスを得ました。

浦和レッズユース・DF山田奈央選手(18)(U-17日本代表)
鹿島アントラーズユース・MF柳町魅耀選手(18)(U-17日本代表候補)
横浜F・マリノス・FWブラウンノア堅信選手(19)(U-17日本代表)
セレッソ大阪・FW安藤瑞季選手(21)(U-20日本代表)

水戸ファンを20年近くやっていますが、完全移籍で4人も現役の世代別代表選手が完全移籍で一気に来た記憶は過去にはございません。
しかも、現役の世代別代表選手なので、全員21歳以下とかなり若いです。単なる早熟選手でなければ、これから水戸のアツマーレで鍛え上げ、他のチームから評価され、移籍金を置いて羽ばたく青写真を強化部を描いているはずです。

そして、移籍金で資本を強化しつつ、得たお金で次世代の若手選手を獲得し、鍛え上げ、試合で活躍し、移籍金を得て放出というサイクルを築くところまできました。海外の育成の名門と言われるチームはこのサイクルがしっかりできています。

水戸は既に育成の名門と言われていますが、移籍金による収益化に関してはまだまだで、実績とクラブの資本があまり見合ってるとは言えません。ただ、移籍金による収益化を実現するサイクルを築く1歩目に入れたと言えます。

水戸はまだまだ資本面は他のチームと比べると劣ります。収益を上げる手段として、有望な若手選手のパスを安価で買い、見合った金額で移籍させる手段を取るのが建設的です。お金儲けかよって言われるかもしれませんが、実際問題これから上に行くには今よりもっともっと資本面を強化する必要があります。

昔、水戸維新という言葉が2010年にありましたが、最近となっては死語です。全く聞きません。ただ、J1を目指すための水戸維新が始まったと言えます。あのときは生き残ることで精一杯でした。ただ、ここ数年でやっと上を目指すことが許された感はあります。

有望な若手選手が水戸を完全移籍で選ぶ時代が来ました。しかも、1人、2人だけじゃないです。4人もきました。今回は世代別代表選手にクローズアップしましたが、それ以外にも見どころのある選手がたくさん加入しています。ポジが止まりません。

また、時間を見つけてウキウキでnote書くことができればいいなと思います。

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