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面接で面接官はどこを見ているのか①

私はnoteでほぼ趣味の話しか書いていませんが、仕事の話も書いてみようとふと思いました。

理由はいくつかあるんですが(ページビューが欲しいとか、スキを押されたいからとか不純な物が9割以上です)、たまーに「就職活動」とか「面接」なんてワードでコンサル的なことをされている方の記事を見ると、「こんな風に聞かれたら、こう答えるといいよ」とか、いまだに面接必勝マニュアル的な内容がたくさん書かれていて、これって何十年も変わってないと思うんです。


で、仕事で年間数百人と面接する私としては「ちょっと違うのになあ」とずーっと感じてまして(私だけかもしれませんので悪しからず)、何かの参考になればと思って書き始めました。


まあ私の記事を見た方と面接で会う機会はほぼゼロだと思いますが、そういう面接スキルを持った方と会うとこちらも気合が入りますし、何より「楽しい」ので、ぜひそういう方が増えて欲しいと願いつつ、参考にしていただければ幸いです。



では面接官が見るポイントを挙げたいと思います(そろそろ私も整理しておかないと、自分の部下育成にも役立たないので)。
あくまでも一個人の意見としてご覧下さい。



■面接官は何を聞くか

ざっくり言うと「A.面接官が聞きたいこと」と「B.履歴書に書いてあること」です。

当たり前といえば当たり前ですが、ここは順番が大事で、履歴書を見てから質問を決めるというよりは、一般的な面接の流れは「①面接官が聞きたいことをまず聞いて、②聞いた内容以外で履歴書に書いてある興味深い内容を聞いて、③最終的に時間が余ったら応募者から質問を聞く」って感じだと思います。

要は履歴書を見る前に、面接慣れした面接官は面接のストーリーが出来上がっているということです。

このストーリーに応募者が乗れるかどうかは、かなり重要だと思います。

サーフィンで波に乗れるかどうかぐらい重要ではないでしょうか。

面接官も人ですから、思ったような答えが返ってきたり、リズムよく会話が進むと気分がいいので、この流れに乗れると応募者に対して好結果につながるパターンは多いのではないでしょうか(と言いながら私は全く違いますが。あくまでも一般論として。)。


そのような流れもあって、履歴書っていっぱい書いても全部は聞かれませんし、逆に少ししか書いてなくても、色々質問されて面接成立というのはそのためだと思います。


そして大半は「A.面接官が聞きたいこと」=「B.履歴書に書いてあること」

なので、結果的に応募者の大半が「②履歴書に書いてあることを聞かれて、答えると終了」と思っているのではないでしょうか(アルバイトの面接などはそうですよね)。

ただ正社員(新卒・中途)に関わる面接になると面接官が聞く内容も増えますので、①→②→③になる訳です。

「A.面接官が聞きたいこと」の重要性って本当に高いと思いますので、ここについては履歴書作成とか自己分析という視点からも書きたいと思っていますが、今回は長くなってしまうので保留にさせて下さい。


戻りますが、もし応募者の文章力が高かった場合、履歴書の内容は読めば分かりますので質問として聞かれなかったりするかもしれません。
ですから「全然質問されなくて合格」という現象の一部はそのために起こるのだと思います。
(面接前に合否が決まっていて、質問量に応じた結果にならないパターンもあると思うので、「一部」としておきます)。

もう一点付け加えるとすれば、「面接官が応募者にあまり興味が沸かないので質問したくないけど、面接時間が短すぎるのはまずいから仕方なく質問する」ということもあります。
かなり多いと思います。


例として新卒採用の大学生の面接で「小学1年から中学3年までピアノを習っていて、継続力には自信があります!!」って書かれても、大学生が中学までのエピソードを語ってどうする?って思う訳です(通常は触れずに終了ですね)。

ただ、そこまでの面接時間が短い場合は仕方なく「では最近で、継続力をあらわす他のエピソードは何かありますか?」って聞くと、そういう人に限って「とても激しく忙しい居酒屋のアルバイトを3年続けてます」とか言うんですよ(こっちの方が話の内容的には面白そう)。


もちろん企業の求める人物像にもよりますが、個人的には圧倒的に後者の方が入社後の働きぶりを想像できる要素になると思うので興味が沸きますね(どちらも内容的には微妙なのは重々承知ですが)。


ということで「A.面接官が聞きたいこと」は非常に重要なんですが、応募者側からすると「面接官は面接で初めて会うので、対策を立てようが無い」という声も出て当然だと思います。

そのために「履歴書を見る前に面接のストーリーは出来上がっている」のですが、大切なのはやはり「履歴書」なんですよね。

(応募者の人間性は最重要ですが、それを過去の経歴とともに文章で表す訳ですから)。


ということで、いざ書くと結構長くなりますね。
一気に全部書こうと思ったんですけど「あまりに長すぎるのは・・・」と私の頭の中のぐうたら星人が呟きますので、何回かに分けることにしました。

次回は「履歴書に書く内容」というか、「就職活動における自己分析の方法」みたいな感じにしたいと思います。

サポートなんてとんでもない!!私の記事で少しでも笑ってもらえたら、それが充分サポートです!!