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第⑦作 ムーミン谷の仲間たちを読んで~自分を取り戻した少女ニンニ~

こんにちは!


9つの物語の本質的なメッセージを、

トーベヤンソンの生涯・想いと、 

キャラクターの性格を深堀して読み解く、

新しいムーミンの楽しみ方。


というテーマで

第七作【ムーミン谷の仲間たち】を読んで
ストーリーにどんなメッセージが秘められているのか
私なりに綴ってみました^^*


※この作品のすべての内容は

一個人である私の見解であり、

公式のキャラクター・実在の人物とは

一切関係ありません。


ご了承の上、お楽しみくださいませ!


※ネタバレ注意です※

第七作

この一冊の本は、9つの物語からできています。


今日は印象に残ったストーリーのうち、

6つめの物語

『目に見えない子』

を紹介します^^*

画像2

≪この表紙のピンク色の女の子が「ニンニ」です≫


このお話は「ムーミンバレーパーク」の

ショーでも見てきました^^*

劇場

≪決まった時間にショーがおこなわれます≫


スナフキンはかっこよくて、

ミイもニンニちゃんも可愛かったです!


**********


この物語は、おばさんにいじめられて

透明になってしまった女の子が、

ムーミン一家にあずけられるお話です。


ニンニがミイから受けた影響は

かなり大きいはず。


ミイは、ムーミンのように

苦手な相手にも、ついつい愛想を良くしてしまう

ということは決してありません。


とても白黒ハッキリしていて

実にすがすがしいです。


その裏で

とても人情深いのも魅力のひとつ。



ニンニの何かを諦めたような、

物分かりの良すぎる態度に彼女は腹を立てます。


そしてこう言うのです。


「ちょっと、あんた。

 それがあんたの悪いとこよ。


 戦うってことを覚えないうちは、

 あんたには自分の顔は持てません」


自分自身の弱さと向きあい
その弱さに打ち克たなければ、


自分の象徴である顔が
戻ってこないことをミイは知っているのでしょう。


良くも悪くも、一家のみんなに見守られ、

彼女は「たたかうこと」を覚えます。


大好きなムーミンママを守りたい!

という強い想いによって、自分という曖昧な存在が

感情をともなって具現化したのです。


甘々のムーミン一家と、激辛のミィ。


この2つの相性は、

時にとてつもない力を発揮します。


それを知っているからこそ、

トゥーティキは、

ムーミン一家にニンニを預けたんだと思います。


***********

いかがでしたでしょうか?


ちょっとジャンプの主人公的な要素もある

(と、個人的に思っている)

『目に見えない子』


なにか感じるものがあれば

この作品を読んでみると、

さらに新しい気づきがあるかもしれませんね♪








記事を気に入っていただけたら サポートして貰えると嬉しいです^^* 執筆者として生きる活力になります✨