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もう68%の種が地球上から消滅済み!?「ネイチャーポジティブ」を考える

鈴六です。


みなさん、「ネイチャーポジティブ」って知ってますか?

「ネイチャーポジティブって
それ古着に関係あるんですか?」

と疑問に思う方もいると思います。


ネイチャーポジティブとは
「2030年までに自然や生物多様性の損失を食い止め、2050年までに回復させる」という世界目標です。

世界の目標が古着と関係なさそうですが・・・?

と思われる方もいるでしょう。


なぜ、世界は「ネイチャーポジティブ」を
目標にしなくてはならなくなったのか・・・・

興味ありませんか?

この記事では、ネイチャーポジティブ(自然再興)について
初心者にもわかりやすく解説していきます!

ネイチャーポジティブを初心者にも簡単に説明します♪

現状を知ることで、これからの地球や私たちの
生活を見直すきっかけになれば、と思います。


ネイチャーポジティブとは?


「世界で失われた自然を取り戻すために、守ったり回復させるための活動です」
自然損失を食い止め、逆転つまり自然にとってプラスになるようなことを
今からやっていきましょうという世界で決めた目標です。

う~ん、自然はたくさんあるように思えるけど
どうして、自然を取り戻す必要があるのでしょうか?

なぜ、ネイチャーポジティブをする必要があるの?


人間の生活は、食料、医薬品、エネルギー、
それ以外にも、清浄な空気と水、自然災害からの安全など
陸上、淡水、海洋の生態系からの恩恵によって支えられています。

私たちが生活する中では、近くに自然があるように思えるかもしれません。

キャンプやアウトドアスポーツ
自然の中で思いっきり体を動かしてリフレッシュしたり・・・

小学校や中学校では、山の学習や自然体験学習などが行われます。
自然の中でキャンプファイヤー・・・

しかし、、、

現在、世界の生物多様性は減少し続けており、1970年以来、約68%の生物多様性(LPI)が失われたとされています(参照:Living planet report 2020 p.6丨ZSL)。
(LPIとは)自然と生物多様性の健全性を測る指標のことです。
地球全体で脊椎動物(哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類)の個体群を調査し、その個体数の減少率を基に試算されています。

つまり・・・54年もの間で68%地球上の生物が減少したということです。

地球は過去1,000万年間の平均と比べて
10倍~100倍もの速度で生物が減少しており、生態系が脅かされています。

逆に、50年前と比べ多くなった生物は私たち人間です。

世界の経済の半分以上が自然に頼っています
だから、自然や生物多様性がなければ
私たちの生活や経済も困ってしまうんです。

これが、ネイチャーポジティブを目指す理由なんです。

自然を大切にすることで、私たちの生活や未来を守ることができるんですね。

世界はこんなことになっている!生物多様性の被害事例

  • 熱帯雨林の減少
    アマゾン熱帯雨林などの熱帯雨林が伐採や農地開発によって急速に減少しています。
    例えば、アマゾンの伐採が進むと
    そこに住む絶滅危惧種の動物や植物が影響を受けます。
    これにより、多くの動植物が住む場所を失い、絶滅の危機になります

アマゾンの熱帯雨林イメージ
  • サンゴ礁の白化
    地球温暖化によって海水温が上昇し、サンゴ礁が白化しています。
    サンゴ礁は多くの海の生物にとって重要な生息地ですが、
    白化が進むとその生物たちも危険にさらされます。
    人間にも大きな被害が出る場合もあります。
    サンゴがは、強い海流や高波を和らげる防波堤の役割を持っています
    そのサンゴががなくなってしまうと、地形変化や高波が多くなります。

鮮やかなサンゴ礁
  • 動物の絶滅
    いくつかの動物が急速に絶滅の危機に瀕しています。
    ジャイアントパンダやスマトラオランウータンなどがその例です。
    密猟や生息地の破壊が原因で、これらの動物たちの数が減っています。

  • 海洋プラスチック汚染
    海に流れ込むプラスチックごみが、生物多様性に悪影響を与えています。
    プラスチックが海の生物に絡まり、または食べられることで、
    健康に害を及ぼし、生態系全体に影響を与えています。

海洋プラスチック問題

日本で起きている!生物多様性の被害事例

世界中で減少したのは、お判りいただいたでしょう・・・
しかし、日本はどうでしょうか?

確かに、自然豊かな日本ではあまり自然が消滅している
実感がわかないという方もいるでしょう。

ここで日本の事例も紹介します。

外来種の問題
外来種が日本の生態系に悪影響を与えています。
例えば、アライグマやノイシュートリもと呼ばれる外来種が、
在来の動植物を脅かしています。

外来種アメリカザリガニ

これらの動物は、元々日本にいなかったため、自然な生態系のバランスを崩してしまうことがあります。
子どもは、大好きアメリカザリガニも立派な外来種です。
飼っていても絶対に川や池に放流しないでくださいね!
環境省データhttps://www.env.go.jp/nature/amezari_mondai.html

森林の減少と劣化
日本の森林は、過去に比べて減少していたり、劣化していたりします。
特に、里山や湿地の減少が問題視されています。

これにより、そこで生活する動植物の生息環境が失われ、人間の生活圏まで熊やイノシシが出てくるという事例もあります。特に、今年はクマが世間を騒がしていましたね・・・こういった原因にもなりえるのです

海洋環境の問題
日本の海域でも、海洋プラスチックごみや海洋酸性化の問題が深刻です。

これにより、海の生物や漁業に影響が出ており、サンゴ礁や魚類の生息環境が脅かされています。
日本にも美しい海が広がっています、サンゴも・・・

絶滅危惧種の保護
日本にも絶滅危惧種が多く存在します。
例えば、ニホンカモシカやイリオモテヤマネコなどがその例です。

ニホンカモシカ

これらの種を守るための保護活動や、生息地の保全が進められていますがまだ多くの課題があります・・・。

ネイチャーポジティブは私たちにできる取り組みはあるの?

世界経済フォーラムの報告書によると、生物多様性は今後10年において4番目に重大なリスクとされており(1位と2位は気候変動の緩和と適応の失敗、3位は自然災害・異常気象のリスクである)、大きな社会・経済課題と認識されています(参照:The Global Risk Report 2023 p.6丨WEF)。

私たちができる取り組みを7つ紹介します。

1. リサイクルとゴミの減量

  • リサイクル: 資源を無駄にしないために、リサイクル可能なものを分別してリサイクルに出しましょう。

  • ゴミ削減: 不要なプラスチック袋を使わず、再利用可能なバッグや容器を使うことでゴミの量を減らすことができます。

    古着をリサイクルすることは、生物多様性!ネイチャーポジティブに繋がっていきます。

2. 省エネルギーと再生可能エネルギーの利用

  • 省エネルギー: エネルギーを無駄にしないために、電気やガスの使用を控えめにし、節電・節水を心がけましょう。

3. 公共交通機関や歩いて移動

  • 公共交通機関や自転車: 車の利用を減らし、公共交通機関や自転車を利用することで、二酸化炭素の排出を減らせます。

  • 徒歩: 短い距離の移動には歩くことを選ぶと、健康にも良く、環境にも優しいです。

4. 地元の食材を使った食生活

  • 地産地消: 地元で育てられた食材を選ぶことで、輸送によるエネルギー消費を減らし
    地域経済を支えることができます。

5. 自然保護活動に参加

  • ボランティア活動: 地域の清掃活動や植樹活動に参加することで、直接自然を守る手助けができます。

  • プロジェクト: 自然環境の調査やプロジェクトに参加することで、生物多様性の保護に貢献できます。

    鈴六でも、岡崎市にある使い道のない間伐材を使って古着の回収ボックスを作るクラウドファンディングに挑戦しました!

6. 持続可能な製品の選択

  • エコ商品: 環境に配慮された製品やオーガニック商品を選ぶことで、持続可能な生活をサポートできます。

  • 長持ちする製品: 質の良い長持ちする製品を選ぶことで、使い捨てを減らし、資源の消費を抑えることができます。

7. 子どもに環境教育

  • 子どもに伝える: 環境保護について学び、その知識を友人や家族と共有することで、広くネイチャーポジティブな考え方を広めることができます。

  • 自分の行動を見直す: 日常生活の中でどのように環境に配慮できるかを考え、実行することで、より良い未来に貢献できます。

まとめ


ネイチャーポジティブという言葉が生まれたのも
地球上に暮らす、動物や生き物たちが減っているしまっているから。。。

私たち人間が生きていくには、生き物や自然と共存する
この温かい気持ちを忘れずに、新し技術やツールを開発してつかっていきたいですよね。

次世代に豊かな自然と資源を残せるように活動していきたい

できることは身近にたくさんありますよ~!





#1 「ネイチャーポジティブ」とは?生物多様性ビジネスの最先端を行く3人によるトークイベント@Google for Startups Tokyo|MentorMe (note.com)


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