「文人俳句」を読む(三)-芥川龍之介

  小室善弘『芥川龍之介の詩歌』(本阿弥書店、二〇〇〇年)によれば、「本業の小説、評論のほかに、芥川が手がけたものに、俳句、短歌、旋頭歌、詩、漢詩などがある。書画や一中節にもたしなみがあった」そうである。そのうち俳句は、加藤郁乎編『芥川竜之介俳句集』(岩波書店、二〇一〇年)によると、1159句が残されている。
 

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