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ただの文系アニメオタクがJAXAに選ばれし宇宙少女になる話

お久しぶりです◎書いてなさすぎた!!

今日はずっと書きたかった宇宙の話をしますね💫

始まりは宇宙兄弟

中学生の頃、たまたま録画されていたアニメ宇宙兄弟をなんとなーく見始めたのが始まりでした。

超ざっくりと話すと、月面事故を起こした弟のヒビトが兄ムッタの一言で奇跡的に一命をとりとめたというシーンを見て心惹かれ、気づけば涙が出ていました。

そのシーンはムッタの一言とJAXAの月周回衛星「かぐや」による月面データが大きな役割を果たします。

日本の世界に誇る宇宙開発の技術力と兄弟愛。形のない人の熱い想いが宇宙開発の要と知った当時の文系アニメオタクは宇宙にはまり始めます。

筑波スペーススクールへの参加

高校生になった私は宇宙への熱が加速し、JAXA主催の筑波スペーススクールへの参加が決まります。

スペーススクールとは簡単に言えば3泊4日のサイエンスキャンプです。全国7箇所にあるJAXAの施設で行われ、その中でも特に人気の高いのが筑波なのです(突然のマウント?)

ちなみに応募の際に400字程度の応募動機を送り、合否が決まります。

全国から選抜された約30名の宇宙大好きな高校生たち。当時学校では宇宙オタクとして浮いていた私は初めて仲間に出会い、緊張しつつ感動したことを覚えてます。

スペーススクールでは主に講義を受けます。これまたざっくりですが、筑波では宇宙開発の過去、現在、未来のテーマに沿った講義やレクを体験しました。

とにかく全てが初めての経験で刺激しかなくて、頭がキャパオーバーしてたけど本当に楽しくて何より仲間でありライバルであるみんなで出会えたことは貴重でした。就寝の時間にみんなで部屋に集まって好きな人工衛星とか教授の話してて、え、今まで生きてた次元と違う世界キタ?って思うくらい宇宙オタクが集まる時間は濃厚で最高でした。

この4日間、班ごとに私たちが未来にしたい宇宙開発について話し合い、最終日にプレゼンを行いました。

私の班では「スペースデブリ除去衛星の開発」についてプレゼンしました。ゴミを圧縮し、人工流れ星としてデブリ除去しよう、!という考えです。現実的には課題だらけですが、いつかそんな日がきたらなあと、21歳になっても思ってます。

このこどもなプレゼンの様子の動画を後日、スペースデブリ問題の最前線で活躍するアクセルスペースのCEOである岡田さんや人工流れ星の実用化を目指すALEのCEOである岡島さんに個人的に送りつけるほどにはガチでした。笑

お二人とも高校生のガキで甘い考えだらけのプレゼンの動画に本気のフィードバックをメールで送ってくださったんです。私もこんな大人になりたいと本気で惚れました。

次なる舞台は種子島

宇宙への熱が加速した私は、次に1日宇宙記者の参加の切符を手にします。

こちらもJAXA主催のイベントで、2泊3日、場所は種子島です。宇宙好きな人からしたら種子島は聖地であり、誰もが憧れる場所。私も種子島で打ち上げを見ることが夢だったのが一瞬で叶いました。若さに万歳。

しかもなんと選ばれたのは全国で4人だけ。(もはや身バレ案件??)

1日宇宙記者は種子島から打ち上がるロケットを見届けたり、打ち上げに関わる方へインタビューを行い、JAXAの職員さんが1つの動画にしてくれました。

私たちが掲げたテーマは『職員さんの思いと“技術”』

私が宇宙兄弟で好きになった一番の宇宙の魅力。そう、思いと技術。私が好きになった宇宙を広めたい!って力説してテーマこれにしてもらった記憶あり。笑

この1日宇宙記者の何が醍醐味かってそりゃもちろん打ち上げですよ!ロケットの打ち上げ!!!

ロケットの打ち上げって予定日に打ち上がらないことが大半なんです。お天道様は優しくないからね。過去に何回も開催されている1日宇宙記者も半分以上が打ち上げを見れないまま強制帰宅パターンらしいです。

でも!なんと!!今回はめちゃくちゃな快晴!条件も問題なし!11月なのにハイビスカスまで見ちゃってまじバカンス???って感じでした。(語彙力)

ロケットの打ち上げは安全面から射場から半径3キロ以上離れないといけないルールがあるのですが、私たちはJAXAに選ばれし記者なので3キロすれすれなスーパーVIPエリアから打ち上げを見届けました(盛大なるマウント)

遅れて聞こえるエンジンの爆音。暖かな空気。わずかな潮の香り。ばくばくしてる心臓の鼓動。もう5年も前の出来事なのにあの一瞬はずっと目に焼き付いてます。

地響きで体が震えていたのか、緊張と感動で自分が震えてたのか。多分どっちもだったのかな。

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「ロケットロードは寄り道をしない。後戻りもしない。ただ一直線に、宇宙へ伸びる道。」

大好きな宇宙兄弟のムッタのセリフ。この言葉が脳内に流れました。

五感をフル活用してロケットを打ち上げを感じました!美味しい種子島のご飯も食べたし!

今までは与えられた情報をただそういうものなんだ〜と受け身で終わっていた私もたくさん裏話や苦労したことや大切にしていること、いろんな視点から細かいお話を聞くことでどういう技術が使われているのか、という一歩先の視点で宇宙開発を学ぶようになれました。


そしてJAXAの広報を目指した私は実際に広報で働く方の元へ進路相談するためJAXAの東京事務所へ訪問し話を聞いてもらってるうちに大号泣し、数学物理がだめだめでも夢の為に!と理系コースへ進み、学年ビリまっしぐらの高校生活を過ごします。笑

ほんと数学も物理も苦痛でしかなくてなーんで私は理系にいるの!!華のJKライフどこ行った?って何度も自問自答しては病んでを繰り返し、そのたび宇宙はおっきいの!私の悩みは雑魚!とか考えたり、たくさんの仲間や尊敬しかない大人からもらった言葉が背中を押してくれました。

誰にも真似できない人生を歩むことが私の人生のモットーなのですが、上記2つのイベントをきっかけに強くそう思えるようになりました。ヨボヨボのおばあちゃんになっても自慢しつづけたい。そう簡単に誰もが見れる景色じゃない。誰もが参加できるわけじゃない。たくさんの経験からアイデンティティを確立する。これから先の人生もずっと続けて生きたいです。

人生に遠回りなんてない!目の前にあるやりたいことに全力で生きてたらきっと何かに出会える!だから今日も頑張る!ただそれだけ!宇宙は好き!笑


もうすぐ野口宇宙飛行士もスペースX社の「クルードラゴン」に乗って三度目の宇宙。

挑戦をやめない生き物を人類と呼ぶ。

いや、かっこよすぎなのでは??????????(隠しきれないオタク)

私の挑戦もまだまだ続きます!

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