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中島みゆき 「タクシー・ドライバー」

今は、サブスクで何でも聞けたり
見れたりできますから、
断捨離などといった「捨てよ」が、
流行もするわけですが、
私は、断捨離反対派です。
それは、食わず嫌いで
そうなったわけではなく、
発案者、やましたひでこの著書を読み、
講演会にも行って話を聞いて、
自分なりに理解したけれど、
「合わなかった」と、
決定づけられたものでした。

短大時代の友が、
「スズメ、断捨離は、いいよ」
と、半ば強制的だったのも、大きな要因です。
そこの世界は、確実に胡散臭いビジネス臭や、
宗教まがいの怪しさがありました。
あ、私の解釈なので、何を言ってるんだ?
と、お怒りの方は
この先読まなくても大丈夫です。

短大時代の友は、
弱った心の私に寄り添ってくれました。
キラキラして見えました。
そして、断捨離とともに
新興宗教を勧められました。

「スズメ、
亡くなったお父さんとお母さんの声、
聞きたくない?」とか、

「私には、(霊)見えるの。」とか、


今考えれば、明らかにおかしいのですが、
その時の私は、
彼女を信じて疑うことができませんでした。

現代の新興宗教は、
とてもシステマティックで、
配信でお経を唱えられて、オンラインで、
心が、霊が成仏するのだそうです。
お寺ではなくて、ビルに多くの信者が集まっていました。
首には布を垂らし、数珠を買わされて、
そうそう、「なんとか様」のグッズまで、
販売されていたな。と思い出されます。

彼女とは、縁を切りました。
幸せそうに見えた彼女の正体は、
男に飢え、金の亡者でした。
あ、そのために利用されたんだと思うと、
今でも腹立たしくて。笑

なので私には、友達が多くいません。
唯一腐れ縁のような、
高校時代からのアメリカに住む悪友町子(仮名)に、
4月の誕生日にCDを焼いて送りました。
昔でいう「カセットテープ」みたいな感覚に
なりました。
一生モノの曲たちは、やっぱりCDで持っておきたいから、
ツタヤで借りて、IO-DATAという機械でCDを焼いています。

メールで、「ちょっと、これは、、。」と、
書かれていた私のお気に入りの曲を。笑
中島みゆきは、瀬尾十三と出会う前の曲が好きです。
では、いきます。

蕎麦屋
with
誰のせいでもない雨が
タクシー・ドライバー
傾斜
ミルク32
おまえの家
夢だもの
ピアニシモ
あした天気になれ
あした
「元気ですか」
今日以来


今月は、弟の誕生日です。


5つ下の弟は、去年のクリスマスに
自ら命を断ちました。

私に連絡が来たのは、
年が明けてからで、
それまでは、警察署の遺体置き場に、
安置されていたとのこと。

損傷が激しく、私はひとりで、
彼を迎えに行き、コロナ禍のせいもあって、
簡素で質素な荼毘でした。

その時に私の頭に流れた曲が、
中島みゆきの「タクシー・ドライバー」が
エンドレスで。
ああ、あの時は冷たい雨でした。

コロナにかかって死ぬよりも、
こんなに身近に簡単に人は死ぬんだと、
あまりにもあっけなくて、
まだちゃんと悲しめていません。

タクシー・ドライバー
苦労人と見えて
私の横顔
見て見ぬふり
天気予報が 今夜もはずれた話と
野球の話ばかり
何度も何度も 繰り返す

私を宗教に誘ったかつての友に聞きたい。
弟は、死ぬ運命だったのか。
などと、余計なことを考える暇が、
今、ようやくできました。

弟とは、息子が生まれる前から、
会っていませんでした。
便りがないのは、元気な証拠。
だと言い聞かせて探さなかったことを
少しだけ後悔していますが、
それでも、無力だったと思います。

弟のマンションに行ったのは、
2月のこと。
全て、処分してください。と、
不動産屋さんにお願いしました。
不動産屋さんは、片腕くらいの束の
お線香を焚き、オロオロしていました。
煙で息がしづらいのか、
緊張で息が詰まったのか、
わからなかったです。

ふと見たら燃え移っていました。
慌てて、消し、苦笑いしました。

ああ、これがホンマの断捨離なんちゃうかな。
生きることをあきらめた時、
この世から自分が去れば、
逆にモノへの執着が、
なくなるものかしら。

弟は、明るくて誰からも好かれてたそうです。

ドラマでも映画でもニュースでも、
簡単に死の場面が映されます。
そんなことには慣れてしまいましたが、
それは、所詮、他人事だからだと、
ある程度距離がとれます。

歳のせいでもあるでしょう。
コロナにまつわる死より、
お酒にまつわる死の方が、
はるかに多いことを、
この世のお偉い人たちは、
「自己責任」だと突き放す。

わたし、シラフで生きてくと
決めて良かったです。
どのような「まさか」にも、
突然の「さよなら」にも、
ちゃんと、対処できるから。

だから私は、天寿を全うしたいです。
酔いを使わず、シラフで。

ま、死なない人はいませんから、
しょうがないことですが、
私の祈りとして、

どうか、お酒にまつわる悲しい出来事が、
増えませんように。

そのために、ちょっとずつ、
アルコールの怖さ、生きづらいをなんとかする
ヒントを書き続けていきたいと思います。

素晴らしい一日でありますように。

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