
反抗期の娘の態度にイラッとする…のは製作者の思う壺w:ドラマ評「彼が残した、最後の言葉」
「Apple TV+史上最も見られたリミティッドシリーズ」という記事を読んで、気になって第1話を視聴。
そのまま2日間で最後まで見てしまいました。
1話40分弱×7話…ってのが丁度良い長さだったってのもありますかねw。

木工旋盤の職人のハンナは、新興テック企業のエンジニア・オーウェンと結婚生活を送っている。
オーウェンは再婚で、死んだ妻のとの間に10代の娘ベイリーがおり、ハンナとベイリーの間は微妙な関係が続いている。
ある日、オーウェンの勤めていた会社が詐欺事件でFBIの捜査を受けることとなり、オーウェンはハンナとベイリーを残して姿を消してしまう。
それぞれに「メモ」を残し…。
何があったか戸惑う2人は、やがてオーウェンの過去に「謎」があることに気づく。
その「謎」は娘のベイリーにも関わっていることだと知り、2人は謎を追ってオーウェンの過去を探り始める…
オーウェン(とベイリー)の「隠された過去」は何なのか、なぜオーウェンは娘を置いて姿を消さなければならなかったのか。
この謎を軸にしたサスペンスドラマ…ではあるのですが、ドラマの中核をなすのは「謎解き」の方じゃなくて、「ハンナとベイリーの関係」。
このベイリーって娘が10代の反抗期らしい「こまっしゃくれたガキ」で、その態度の悪さが事態を悪化させていくんです。
「何やってんだか」
とハンナも視聴者もイライラするんですがw、やがてハンナはそのベイリーの姿に過去の自分の姿を見るようになります(ハンナは実母に捨てられ、祖父に育てられた過去があります)。
そこから「この子を守らなければ。この子の人生をダメにしちゃいけない」ってハンナは決意するようになり、そのことがオーウェンたちの過去、隠していた謎に立ち向かう原動力となります。
本作のメインのテーマはこっちの方なんでしょう。
見終わって、正直言うと、「謎」の方は「そんな感じかなぁ」って推測してた域を出ないし、最後のハンナの決断については「それでええんかいな」ってところもあります。
振り返ってみると、オーウェンがハンナと結婚したのも、彼女の過去を知って、彼女ならベイリーを守ってくれるだろうって打算もあったような気もするし…。
ちょっとモヤっとしたところが残ってるのも事実。
(ラストのオーウェンの<愛の言葉>は<呪い>のように聴こえもしました…)
…とはいえ、一気にラストまで見ちゃったのも確かですからね。
よく出来たドラマとは言えるんじゃないかな。
尺も丁度いい感じです。
韓国ドラマとか、1時間10分×16話…とかになりますからねぇ(それでも昔よりは短くなったようだけど)。
あそこまで長いと、手を出すのも躊躇しちゃうんですよw。
#ドラマ感想文
#彼が残した最後の言葉
#AppleTV +
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!