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え?続編?:読書録「誰が勇者を殺したか 預言の章」

・誰が勇者を殺したか 預言の章
著者:駄犬
出版:角川スニーカー文庫(Kindle版)


ラノベのテンプレをハックする駄犬さんのデビュー作「誰が勇者を殺したのか」。
<選ばれた勇者が、パーティーを組んで魔王を退治する>
というテンプレをハックした作品でしたが、加えて
<甦りもの>
の要素もある作品でした。


ひじょ〜にキレイにまとまってたので、続編のことなんかツユほども想像してなかったんですが、まさかの「続編」。
<甦りもの>の部分をハックして、見事に「続編」を仕立て上げています。


(Amazonより)
預言者は勇者を求めて、幾度も世界をやり直していた。

魔王を倒してくれる勇者を求め、何度も世界をやり直す預言者。幾度も世界を繰り返す中、とある街で金の亡者と噂される冒険者・レナードとその一行の最期に興味を抱いた預言者は彼を勇者と認めるのだが……。



前作の終盤、王妃と王女の面会のシーンは、結構シャープな切れ味になってて記憶に残ってたんですが、
「え?こんな感じになってたんだっけ?」
…前作の最後を読み直したら、ちゃんとフォローが入ってたんですね。
そのフォローがあってこその本作でした。


まあ、ねぇ。
前作の設定のままだとあまりにも「預言者」に厳しすぎる。
本作があっても厳しいことは厳しいんだけど、どこかに彼女が救われるところがあっても…
…ということで、前作に続いて本作も非常に後味の良い作品に仕上がっています。
いやぁ、やるなぁ。駄犬さん。


しかしこうなるとこの作品の「シリーズ」化?
う〜ん、「マリア」のキャラがものすごく立ってきてるもんなぁ。
「聖女の章」とか。
あるかもしれん。
あるかもしれんが…どうすんの?w
いや、読めるんだったら、是非とも読みたいんですけどね。


#読書感想文
#誰が勇者を殺したか
#預言の章
#駄犬

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