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2020年12月の記事一覧

コレ、漫画化できる?:読書録「スパイ教室01」

コレ、漫画化できる?:読書録「スパイ教室01」

・スパイ教室01 《花園》のリリィ
著者:竹町
出版:ファンタジア文庫

売上、評判とも上々の新人の作品と言うことで、読んでみました。
…いやぁ、僕個人としては、ちょっと合わないかなw。

「ジョーカー・ゲーム」とかを意識してるとこもあるようですが、ちょっとファンタジーっぽい(超能力っぽい)設定が入ってるので、「騙し合い」の緊張感が削がれるとこあるんですよね〜。
ラノベなんで、メインの少女たちが

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コロナ下での殺人。結構リアル。:読書録「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」

コロナ下での殺人。結構リアル。:読書録「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」

・ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人

著者:東野圭吾
出版:光文社

設定は「2021年3月」…かな?
新型コロナの治療薬・ワクチンは出てきたけど、まだ感染はおさまっておらず、感染者数の増減によって行動制限を強化したり、緩めたり…という状況下、関東圏の温泉観光地が舞台となっています。

「第3波」でGoToの一時停止が行われることとなった現状から考えると、結構リアルな設定。
「葬儀」のシーン

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ファンタジー・シリーズっぽくなってきた:読書録「烏は主を選ばない」

ファンタジー・シリーズっぽくなってきた:読書録「烏は主を選ばない」

・烏は主を選ばない
著者:阿部智里
出版:文春文庫

「八咫烏シリーズ」第2作。
前作(「烏に単は似合わない」)はファンタジーだけど、だいぶミステリー色の強い作品でしたが、こちらはファンタジー色の方が強いかな?
…と言うか、かなり「十二国記」ですw。

第1作・第2作は同じ時間軸の「裏表」になってるんですが、意外にそれが「効いてない」って印象を僕は受けちゃいました。
もちろん重なるシーンはあって、

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「今、起きていること」の構造的背景が見えてくるような一冊:読書録「新型コロナからいのちを守れ!」

「今、起きていること」の構造的背景が見えてくるような一冊:読書録「新型コロナからいのちを守れ!」

・理論疫学者・西浦博の挑戦 新型コロナからいのちを守れ!
著者:西浦博 聞き手:川端裕人
出版:中央公論新社

第3波の襲来
GoToキャンペーンとのミスマッチ
大阪での医療資源(重症病床数等)の枯渇
専門家チームからの積極的・矢継ぎ早なアクション

…現在進行形で起きていることの背景が理解できます。

作品としては、新型コロナウイルスの日本上陸から、緊急事態宣言の解除・専門家会議の解散までを、専

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「プラットフォーム」としての<ゲンロン>ができるまで…って感じかな?:読書録「ゲンロン戦記」

「プラットフォーム」としての<ゲンロン>ができるまで…って感じかな?:読書録「ゲンロン戦記」

・ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる
著者:東浩紀
出版:中公新書ラクレ(Kindle版)

批評家の東浩紀さんが2010年に創業した「ゲンロン」の10年の歩みについて、経営を中心としたドタバタ悪戦苦闘を中心に語った作品。
資金繰りや人間関係のゴタゴタ、権限移譲の不具合(資金流用やら、分裂騒ぎやら、業務不全やら)等々、中小企業の経営者としてのアレやコレやが赤裸々に語られています。(語った後にまで「

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安易な基準や答えはない…と言うこと。:読書録「僕が『PCR』原理主義に反対する理由」

安易な基準や答えはない…と言うこと。:読書録「僕が『PCR』原理主義に反対する理由」

・僕が「PCR」原理主義に反対する理由 幻想と欲望のコロナウイルス
著者:岩田健太郎
出版:インターナショナル新書

「丁寧に考える新型コロナ」に続く岩田先生の書籍。
前作でも解説していた「PCR検査」「マスク」に関する解説を中心に、自身の経歴から見る日本の「感染症後進国」の状況、アップデートされた情報(10月に執筆されています)を踏まえたコメント、ワクチン開発後の見通し等…について書かれています

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日曜の午後。
ほっこり読むのに良い一冊。

このタイミングで「創価学会」に焦点を当てる佐藤氏・田原氏の意図はなんなのかなぁ、と:読書録「池田大作研究」

このタイミングで「創価学会」に焦点を当てる佐藤氏・田原氏の意図はなんなのかなぁ、と:読書録「池田大作研究」

・池田大作研究 世界宗教への道を追う
著者:佐藤優
出版:朝日新聞出版

AERAに連載されてたのをまとめた作品。
「批判」ではなく、創価学会の内在的論理を「理解する」というスタンスで書かれています。

<本書に「闘う言論」と言う姿勢で筆者は臨んでいる。それは、創価学会の内在的論理、池田の思想を追体験していくことが純粋に客観的、実証的方法では不可能だからだ。池田と創価学会の主張を虚心坦懐に受け止め

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心を燃やせ‼︎

読んだよ。
泣かなかったよw。

異世界ファンタジー…だけど、ミステリー寄り:読書録「烏に単は似合わない」

異世界ファンタジー…だけど、ミステリー寄り:読書録「烏に単は似合わない」

・烏に単は似合わない
著者:阿部智里
出版:文春文庫

史上最年少の「松本清張受賞作」ですからね。
ラストに「種明かし」があって、そこで語られてきた物語観がひっくり返されます。
「なるほど、これがやりたかった訳ね」
と感心させられますが、
「ポン」と手を打つほど見事にハマってるかっていうと、僕としてはそこまでじゃないかったです。
それが何となく「後味の悪さ」にも繋がってるかなぁ。

ただ探偵役の「

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買ってもうた…。

好きなんや、ヒデローが!

昭和が始まった。
7巻目にして、ようやく。
そして歴史のうねりが押し寄せて来る。
続きが気になる!