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散(らかし)文

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#散文

母帰る。

親類の葬儀に参列するため、母が珍しく関東方面へやってくると言う。こちらへ来る際には親類の…

ス  ズ  ム  ジ
2か月前
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弟帰る。

弟が数十年ぶりに帰ってきた。 彼は高校卒業後アメリカへ留学し、そのまま30年以上の年月をア…

ス  ズ  ム  ジ
6か月前
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今年の厄割りチャレンジ。

毎年初詣に出かける神社には素焼きの小皿を購入し、息を吹きかけてから所定の石(厄割り石)に…

ス  ズ  ム  ジ
8か月前
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親切なおばちゃんのこと。

ある朝、いつものように混み合う通勤電車へ乗り込んで70代とお見受けする小柄なおばちゃんが腰…

ス  ズ  ム  ジ
11か月前
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テート美術館展の混雑に思ふ。

テート美術館展 光 という魅惑の展覧会が国立新美術館で開催されていると知り出かけてきた。 …

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交差点にて。

駅前の交差点で信号待ちをしていると、キャリーケースを引いたうら若きお嬢さんが隣にやってき…

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ひっつめ髪同士のランデブー。

朝いつもの通り歩いて駅へ向かう途中、路地からこの町のメインストリートへ出ようとしたところで女性と鉢合わせしそうになった。彼女は身軽な服装でリュックを背負い、髪の毛はすべて後ろでひとつにひっつめていた。そしてわたしも今日は同じくひっつめ髪だった。 出会い頭の急接近。彼女はわたしの顔をチラリと見遣った後で視線を外しながらおもむろに自分のひっつめ髪を両手で必死に撫でつけ整える仕草をした。 わたしの顔を見た直後にほぼ反射的な仕草で自分の髪の毛を撫でつけたりされたら、それは私の髪が

黒いソファの効能。

これまで使っていたソファがヘタってしまったため最近買い換えた。 某家具屋のチェーン店に出…

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