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阪神は選手を育成できる組織になれたか

喜瀬雅則「阪神タイガースはなんで優勝でけへんのや?」を読みました。

私が選んだポイントは以下の3点。

①注目されすぎる阪神選手の人生
→遠山昭治、出戻りからのカムバック賞。松井秀喜を完璧に抑えて、オールスター出場。

②球団のゴタゴタと内紛
→前時代的な監督人事、派閥争い。
安藤統男から掛布、岡田。親会社トップへの忖度から平田案を引っ込めて、岡田監督に。

③阪神にだけは選手を預けたくない
→高校の指導者からそう見られていた。実際、高卒のドラフト一位は伸び悩んでいた。
山村、中谷は他球団へ移籍して活躍。大谷の成長に比較して、下降線を辿る藤浪。

私の感想

上記①について
徹底的な取材をされており、懐かしい過去のドラフト一位選手たちが続々登場しました。インタビューもとっても面白かった!私は遠山選手のストーリーが特に良かったです。やはり「阪神の遠山」ってブランドが強力にありますね。

上記②について
私もそうですが、阪神ファンはいつも阪神のことを考えいるから、選手のことや球団の人事まで、いちいち注目するし、報道されます。これがいつも組織ぐゴタゴタしている印象になってしまうのかも?どこの組織だって、中では色々あるはずなのに。

上記③について
掛布や新庄以降、高卒が育っていない。掛布と新庄も、私の印象ですが、選手時代に数々のトラブルも報じられてましたね。
関本や濱中はいたけど、他球団に比べて確かに活躍した選手は少ない気がします。

でもそれは過去のこと。そこから我らが阪神タイガースは学び、今の組織に活かしています。実際、今年は前川選手が台頭してきましたし。これからは違います。

本書は内容がとっても充実して読み応えがありました。阪神タイガースの過去の様々な失敗が、味わい深くて、面白かったです。

だからこそ、阪神タイガースは応援しがいがあるのです。

ありがとうございました。

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