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大人たちへ告ぐ!子ども達の輝きをまじ潰すな!~子どもが教える学校立ち上げ半年に向けて~

こんにちは、子どもが教える学校の鈴木です。しばらくぶりの更新となってしまいました。

3月末のコロナ休校下に立ち上げた子どもが教える学校、今日は10月1日ということで私にとって「半年間の活動の節目」の日でもあります。改めて、このプロジェクトへの思いをつづっていこうと思います。

普段は、人や物事への批判は極力しない私ですが、今日はちょっと辛口に・・少し本音を語ってみたいなと思います。

(嫌な予感がする方はぜひここで、ページを閉じてくださいw)

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改めて、子どもが教える学校のミッションを今日はお話したいと思います。それがこれです。

「子ども達が本来の輝きをそのままに、大人になるお手伝いをする」

このフレーズの中の「そのままに」という部分に、実は私の一番熱い思いが込められています。

1.プロジェクトを通して一番驚いたこと


正直このプロジェクトで驚いたことが2つあります。
① ひとつは子ども達の想像以上の可能性
② もうひとつは親の子ども達への過干渉   です。

①については数々の記事で書いていますので、今日は②についてお話をしてきます。

改めて記載しておきますが、これは特定の誰かを否定・批判したい記事ではありません。親であるなら誰しも(もちろんこの私も)その側面があることへの警笛を鳴らす目的の記事です。

2.子ども達はすごいよ、じゃあ大人は?


▼子ども達はすごい!

子ども達、本当にすごいんですよ!たった3週間で授業を仕上げてきます。自分でテーマを選んで、自分だけの言葉で授業を仕上げてきます。そして、はじめましてのたくさんの大人の前の授業をします。

すっごく頼もしい!!!
もちろん、その裏では涙も、苦労も、挫折も、たーーーーっくさんありますよ。だけど、最後にはきちんと決めてくる、かっこいい!!!!

▼大人、ちょっと情けなくない?
その一方で、大人のなんとも情けないことったら!!!!

「うちの子、大丈夫でしょうか?」
「うちの子、きちんと発表できるでしょうか?」
「うちの子、もっとサポートしたほうがいいんでしょうか?」

「一切、心配いりません。信じて見守ってください。それだけです。」

「いろいろやってみたけど、やっぱり本番は棄権しよう」
(まだこの決断をした子はいないけれど、仮にその決断をしても私は10000%信頼してその子の決断を受け入れる覚悟でいます)


はったりじゃありませんよ!!
だって心からそう思うんですもの!!

子ども達には、大人の計り知れないパワーを持っています、底力を持っています、伝えたい思いを持っています、それを自分だけの表現方法で表すセンスを持っています。

毎日一緒に顔あわせる親御さんがなんで信じてあげられないの??素朴な疑問がいつも湧いてきます。

(一方、私はいつも彼らの3週間後の姿が目に浮かんでいるから、まぁまぁ、そう言っておきなさいな、3週間後にあっと驚くからと、ちょっと心でにまりとしていたりもします。私、性格悪っつ!!!)


3.学校内で子ども達に絶対「やらないこと」

私は彼らのパワーや底力、伝えたい思い、表現方法やセンスが発揮できるように、心の中の伝えたい、やりたい、叶えたいという「熱源」につなげてあげること、それだけが仕事なのです。

実は、それ以外は、ほぼアドバイスもしません。

資料づくりだって、いろいろアドバイスをしようと思えばありますよ、だけど、私が小手先の表現方法のアドバイスをして、彼らが「鈴木さんの目」を気にしながら、最終授業に臨んでしまう方が、彼らの授業全体がパワーダウンしてしまうことを知っているからです。

・自分だけのテーマ
・自分で考えた内容
・自分で作った資料(たとえ誰かの手を借りても)

自分のそれで本番を迎え、それで誰かに伝わった、それで誰かの心を動かせた、それで誰かの行動につながった。

それが彼らにとって、とっても宝物の経験になるんです。

指導者の過剰な指導のもと、親の過剰な庇護のもと、授業やったんじゃ意味ないんですよ。

お母さんに見繕ってもらった服じゃだめなの!自分で悩みながら選んだ服じゃないとだめなんだよ!!!!

それらはすべて、そもそも子ども達がもっている輝きを「つぶす行為」ともいえると私は思うのです。

なぜなら、3週間にかっこいい授業をすることがゴールでは決してありません。3週間を通して「自分で何でも決める」っていうことが、このプログラムの醍醐味なんです。その自分で決めたことで社会とつながることがプライスレスなの。

だから、このプログラムに大人の口出しは一切不要なのです。

これは私自身も、いつもいつも肝に銘じているところです。アドバイスしたほうが楽なんですよ、こうやればいいじゃないってルートを見せた方が格好もつくんですよ。みんながさ、TEDみたいなスピーチになったら校長の株もあがる?笑 だけど、それでは全く意味がない、だからぐっと我慢するんです。

(もう、私は3週間の子ども達が楽しみ過ぎて、もはや我慢という意識は通り越して、ただただ3週間後の卵の孵化をただ楽しみにしている大人、になっておりますが。そんな感じで十分だと思うのです。)

4.自分で決めることで子ども達が得ること

多少粗削りでもいい、多少不格好でもいい、だけど、その授業で人前に立って、いろんな人の反応を一挙にストレートに受けると、子ども達の感覚はこんな風に変わります。

あ! 私「で」いいんだ。 (どこか謙遜・・
あ! 私「が」いいんだ。 (ちょっと自信・・
あ! 私「のほうが」いいんだ。 (おいおい、前に出過ぎw

こうやって「自己認識を180度くるっと回る経験」が彼らにとってプライスなんです。

私のままでこんなに人に影響を与えられるんだなー。私のままでも、こんなに受け入れてくれる人がいるんだ。ただ小学校や中学校で授業を受けているんじゃない、「伝える側」「人を動かす側」「与える側」にもなれるんだ。

同時に、世の中や大人への見方も変わってくるんです。優しい世界だな、安心な世界だな。いろんな人がいるんだな。誰もが、僕と同じように考え悩みながら「伝える側」に回っているんだな。

って。

5.子ども達は最高に難しいことをやってる

そうはいっても!!!
子ども達がやっていることって、すっごく難しいんですよ!!!

大人だって、プレゼンテーションの前には、産みの苦しみにああでもない、こうでもないと右往左往します。

建前だけの、借りてきた言葉でのプレゼンは簡単ですよ。だけど、子ども達には自分言葉で、伝えたい思いを込めろ!っていつも言っています。

これが、正直難しい・・・

だから、迷って当たり前。悩んで当たり前。自分が本当に好きな事、伝えたいことは何なのか分からなくなる。

自信がなくなる。

安易に大人にSOSを出したくなる、答えももらいたくなる。

だけど、自分たちの伝えたい思いを込めた授業、その答えを「その子以外」が持っているはずはないんですよ。10才だろうが、12才だろうが。

年齢など一切関係なく、自分で答えを出すしかないの。だって、「その子の中にしか思い」はないんだよ。それを何の権利があって、大人が茶々をいれることができるんでしょう。できないよね。

子ども達が作るのはたった5分の授業です。

でも、そこに自分を100%入れるんです、自分で全て決めるんです。

だってね、5分の授業も自分で作れなくて、これから先の進路や、部活の選択、就職先、どういう人生を歩むかって、決められるわけないじゃない。

子ども達には大変な課題だなって思います。だけど、この5分ができた子ども達は、絶対絶対自信がつくはずだから、私は心からそう信じています。

大人はそこをぐっと我慢して見つめる。

そして、我慢して見つめる選択をした、大人自身も自分のことをぐっと信じるんです。


ーー

追伸:
この話をずっと書こうかどうか迷っていました。誰かのことを傷つけるかな、と。だけど、この部分ってこの学校の本質のひとつなのです。子ども達が持っている輝きを私はつぶしたくない、そのためには大人の私たちのスタンスがとっても大切なのです。

最後に、、書く勇気をくれた、第1期子ども先生OBのTKくん、本当にありがとう!


子どもが教える学校∇∇

月に1度の発表が来週末に迫っています!
ぜひ子ども達の熱に触れて欲しいです。

お申込みはこちら(ともに無料)
10月10日AM
http://ptix.at/NunB3e
10月11日AM
http://ptix.at/Chpt97

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