鈴木歯車

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最近の記事

個人詩誌を発行しました

Observer(2022) Blue Sky(2022) Blind(2019) Missing Note(2020) Prescription(2019) Transparency(2022) Formation(2021) Intermediate zone(2022) Weather Report(書下ろし) ※アーカイブについてはすべて改題、および細部を改訂しております。 価格:無料 下記リンクよりPDFファイルをダウンロードすることでお読みい

    • かつて販売されていた「催眠音声作品」について

      こんにちは。 挨拶混じりに突然こんなことを訊くのもなんですが、皆さん「催眠音声作品」って、ご存じですかね。 「催眠状態にかけることが可能な音声作品」として、実際にネット上で販売もされています。もっとも、『催眠』でマスターベーションの質を高めるという自家発電向けの応用例がウケているようで、大体の作品は男性向け、かつR-18指定とされているわけですが。 このような音声作品の中で、私が一番記憶に残っているものがあります。 催眠音声作品「極上α波で癒しの催眠」について数年前、

      • なぜ全裸中年男性による事件はすぐに忘れられるのか?

        全裸中年男性文学が存在する「どこにでもいてどこにもいない」──野獣先輩と同じく、偏在説と不在説の間を逗留していると決めつけられてきた全裸中年男性は、インターネット文学の登場人物として、カルト的な人気を誇ってきた。ニコニコ大百科「全裸中年男性」からの引用だけでも相当の量があり、たとえば ゾウアザラシvs全裸中年男性、開幕 2016年8月上旬、全裸中年男性を殺す部族が現れる 2017年3月にけものフレンズ騒動を受けて全裸中年男性がパンツを履いた 全裸中年男性を芸として確

        • 否定の果て

           夢のなかで大学生だった時の混乱に放り込まれていた。  当時は詩を書きはじめた頃で、あんなサイトやこんなサイトに、恥も外聞もなく投稿していたっけ。某新聞とかに短歌も載せてもらったことが何度かあった。  bungokuは「主には紙媒体の詩壇に対する否定的なリアクション」とともに、2chの詩板から分岐する形で発足。詩文学の極北を目指すなかでの苛烈な空気が、ひそかに話題になっていたとかなっていないとか。んで、その苛烈な空気とはいかがなものかっていうので(詩人はメンタルが弱いからね

        個人詩誌を発行しました

          槍を納品するために俺は高校に通った

          あれだけ苦しんでいた修士論文の執筆と発表会は、心配と裏腹にあっけなく終わった。審査用論文、あっけなく通過。発表スライドと原稿、何度か修正を受けてOK。スーツを着てさあ発表前に家を出るとき、ネクタイピンを失くしたことに気づいたが、もはやどうにもならない。ボールペンのキャップをはめることで急ごしらえの応急処置を施し、こりゃ面白いと思い、後輩に見せびらかす。みな微妙な反応。おもんな、みたいな顔。出鼻をくじかれる。 質疑応答では何も喋らない。何も、答えられない。素人質問ですいません

          槍を納品するために俺は高校に通った