見出し画像

勝海舟に学ぶ無敵のメンタル術とは?

愛用しているものの一つに週めくりカレンダーがあります。

これはダイソーで売っている100円の商品で、1週間ごとにめくる形式。しかも1週間を奮い立たせてくれる古今東西の賢人の名言が刷り込まれています。

これを自宅デスクの横に貼り、力強い言葉に元気をもらい、時には自戒させられ、素晴らしい1週間の幕開けを楽しめます。これは日曜夜のルーチンでもあります。日曜夜は”情熱大陸”をテレビで観るよりも、このカレンダーを見ることが僕の中ではすでに大切なことになっています。

1.勝海舟が日曜の夜に勇気をくれた

今週はじめ、カレンダーにある言葉が僕の心を強くひきつけました。

行いはおれのもの、
 批判は他人のもの、
  おれの知ったことじゃない。
    by 勝海舟
※解釈
自分の行動は自分で制御できるが、それに対する他人からの批判は制御できない。だったら、気にせず思う存分にやればいい。

わー!最高じゃないっすかー!!

ネットの世界では、勝手な正義感で他人をののしる人がいて炎上多発のご時世。ますます複雑化する社会において、氾濫する情報で自分自身を見失う人が増えるリスク。忙しくて、自分らしさを忘れ、ただ目の前のことに貴重な時間が消費されていくだけの毎日。

これらを、ひょいと乗り越えてしまうほどのパワーがある言葉。

勝海舟さんが、このような名言を残しているとは、まったく知りませんでした。

「お前さんは自分の信じる道を、ただ突き進んでいけば良いのじゃよ」

勝海舟がそっと、ささやいてくれたかのような気持ちに錯覚してしまいました。明日から仕事再開という日曜夜に、勝海舟は僕に勇気という武器を持たせてくれたのです。

2.他人の言うことは無視をしていい

他人が言うことは「聞くけど聞かず」という相反する言葉のスタンスがちょうどよい。これが僕の距離感です。

もちろん、無意味に無視することは失礼極まりない行為なので慎むべきでしょう。仮に的外れの批判をもらっても、聞くふりだけはした方が人間関係を壊さないためにも良いと考えます。

ただし、「聞き入れる」かどうかは別問題です。他人の言うことは客観的である一方、しょせん他人事としての指摘の可能性が高い。親身になって悪意はなくても、当事者ではないという意味です。そのため、やみくもに聞き入れることや、他人の意見に振り回されないように注意が必要でしょう。

だから、「聞くけど聞かず」のスタンスがちょうどよいのです。

また、何を聞き入れ、何は聞き入れないかのポリシーを持つことも有効です。

僕の場合は、Why、WhatとHowに分けてポリシーを持っています。

Why(なぜするか?)  = 無視 ×
What(何をすべきか?)  = 聞く △
How(どう実践するか?)= 聞き入れ 〇

Why(なぜするか?)の動機は、自分自身の内なる声なので、他人がどうこういうことではありません。What(何をすべきか?)は、経験者の声は大切なのでいったん”聞き留める”というスタンスで参考情報にさせてもらいます。How(どう実践するか?)は、様々な選択肢の英知を集めたほうが物事は加速度的に前進します。

このように、まずは雑音をシャットアウトし、自分の思う道を思う存分全速力で走る基本スタンスを持つようにしましょう。

他人の批判をそのまま受け入れても、自分の思うとおりにしても、失敗確率は同じかもしれません。しかし、自分を最大限信じた場合の方が、少なくとも後悔というストレスは回避することができます。

3.コントロールできることに集中する

実は勝海舟の冒頭の名言は、僕の信条とジャストフィットするものでした。

他人の批判は制御できないので、制御できる自分自身が信じる道を思う存分にいけ!という主旨。これは、「コントロールできないことに嘆かず、コントロールできることに最大限集中すること」という、僕自身の思考整理の一丁目一番地にあたる考え方と同じです。

確かに、何かにチャレンジしようとする時、人とは異なる行動をとるとき、他人は違和感を感じて何か批判めいた言葉を投げかけてきます。自分自身の体験の中にない行動パターンは、違和感を持ってしまう。それは、自然なことかもしれません。

しかし、当事者からすると、他人の批判はしょせんコントロールできないものです。もっというと、他人の行動はコントロールできないのです。できることは、ただ一つ。自分の行動を変え続けるしかないということです。

コントロールできないことにムキになって神経をすり減らすことは、あまりにも非生産的で”残念な”行為と言わざるを得ないでしょう。

他人と自分を
いったん分離して考えること。

コントロールできることと
できないことを分離して考えること。

これらは勝海舟の言葉の本質でもあり、僕自身大切にしている信条として、過去のnoteにもまとめています。ご参照ください。↓

4.感情より大切なことは思考の整理

他人にとやかくいわれる時、きつく批判されるとき、どうしても感情的に反発してしまうのが人間でしょう。表立って反発するのか、心の中で反発するかはそれぞれですが、この反発心は簡単に消せるものではありません。

そこで、大切になってくることは、なんでしょうか?

アンガーマネジメント?心理学?

色々と手法があるかと思いますが、いろいろとカジってみても、時間がかかり効果を出すのは難しいなぁ。これが個人的な感想です。

一番手っ取り早かったのは、思考の整理方法をもっておくことです。反発心が芽生えたときは、感情ではなく思考を整理するのです。言い換えれば、感情ではなく理性を活用するとでもいいましょうか。

思考の整理というと仰々しく思うかもしれませんが、紙に書きながら視点を切り替える行為のことです。

先ほどからお話してきたように、他人にあなたの行動を批判された(陰口をたたかれた)という場面を想定します。その際に、反射神経的に反発するのではなく、「ネガティブな情報が入ってきた=ノートに書き出す」とまずは頭の中の初期設定(ルール化)を自分に課します。

次に、「コントロールできる⇔コントロールできない」でページを左右に2分割して言動や状況などを書き分けます。

するとどうでしょうか?いかに自分はコントロールできないことに反発心を持ってストレスをためていたのか?そんなことに気づくことでしょう。逆に言えば、他人の批判は無視して、もっとコントロールできることはあるではないか?と。

これをノート上で整理することで、可視化されるため感情に頼らず冷静に対処もしやすくなります。

感情に振り回されないためにも、必要なことは性格を変えることでも、感情の抑え方を学ぶことでもなく、思考を整理する方法論を習得することです。ノートとペンがあればすぐにできることなので、他人の批判が入った!→すぐにコントロールできる/できないの視点で、仕分けをすることから始めてみましょう。

5.いつも傍には名言を

今回、偶然にもカレンダーをめくると出会った言葉ですが、この言葉は一生僕にポジティブにインパクトを与え続けてくれることでしょう。人はネガティブな反応を強く受けた時、凹むほどのネガティブな状況に陥った時、言葉がクスリになることがあります。

なぜなら、言葉が視点を切り替えるスイッチとなり、思考が冷静に整理されるからです。先ほどお話したように、ノートでじっくりと整理する間もない状況の時ほど、自分の道を突き進むうえでブースターにもなってくれることでしょう。そのため、僕は思考の整理につながるような名言に出会うたびにストックしています。

具体的には場面ごとに、「こんな場面ではこの言葉を活用する」という感じで、プリントアウトした紙や切り抜き記事などをクリアフォルダに入れて持ち歩いています。(なぜか、いつも白いクリアフォルダです)

これにより、自分の信じる道を邪魔する他人の批判が入っても、即座にフォルダから名言を取り出し、”服用”することで平常心を保てるようになりました。

飲食店に行ったら、メニュー表を開くかのように、言葉のフォルダを開くことをルーチン化させていく発想です。

6.まとめ

さて、ここまでダイソーの週めくりカレンダーにある、勝海舟の言葉より受けたインスピレーションを書き連ねてきました。

ここで一番言いたかったことは、

(1)他人の批判に無意味に耳を貸すな
(2)耳を貸す内容の基準を持て
(3)感情より思考の整理を大切に
(4)賢人の言葉をストックする
(5)意思に頼らずルーチン化する

この5点です。

ダイソーで使った、たった100円の投資がここまで人生にポジティブな影響を与えてくれるなんて夢にも思いませんでした。

自分の思考の整理の方法論、勝海舟の言葉が見事にシンクロした時、このカレンダーは最大の武器に変わりました。

ぜひ、参考になれば幸いです。

著者・思考の整理家 鈴木 進介

フォローしてくれたらモチベーション上がります! ◆YouTube http://www.youtube.com/user/suzukishinsueTV ◆メルマガ https://www.suzukishinsuke.com/sns/