キミも消される
原作をよく知らずに2次創作をする、いわゆる「原作未プレイ」。これに対する批判は、大まかに二つある。
「礼儀がなってない!」「イイ作品なんて、できっこない!」
これはもう「じゃあ見なくていいですよ」としか言いようがない。個人の感じ方の問題なので、批判ですらなく、自分の主義や感想を押し付けているだけだ。
「公式に金を落とせ!」
最初に比べると、なんだかまともな意見のようだ。しかし、どうだろう。そもそも、権利的にグレーな2次創作が、黙認されているのはナゼか? ──当然、そっちのほうが公式は「おトク」だからだ。2次創作きっかけでユーザーが元コンテンツ(1次創作)に流れれば、その分売り上げが伸びる。
つまり…… ・『個人』が公式のゲームを一本買う
・(2次創作から興味をもった)『大量のお客さん』がゲームを買う。
二つのうち、一次創作者に、より多くのお金が落ちているのはどちらか。
要するに「金を落とせ!」の意見は、公式のタメを思っているようで、意外とそうでもないのだ。キミが主義主張を押し付け、誰かの2次創作をやめさせたとする。その分、どれほどの「公式に流れるハズだったお客」を失う?
大義名分でキライなヤツを排除するな。いつか、キミも消される。
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