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2021.9.20 「品質管理戦略」の解説

9月20日(月)
最近の朝礼では、戦略を早く進めていきたいという考えから、貴重な時間を使って、ひとつひとつ私の考えを話しています。
今日もその続きです。

⑥品質管理戦略(リーダー:金子、サブ:荒井、村山)
この戦略については、先月もお話ししたのですが、うちの会社の得意分野にしたいので、今日もお話ししたいと思います。

○目的
品質管理の目的は、いいものを作るというより「失敗しないため」です。
つまりこの戦略は、守りのレベルをどんどん進化させる戦略です。
そのためには「サイエンス」が必要だと考えます。
サイエンスとは「客観性」「再現性」です。
なので、見える化(特に数値化)が大切です。

○今やってること、やりたいこと
①そば粉の白色度の基準値作り
その前に、最近購入した「色差計」と今まで使っていた「白色度計」の校正が必要です。
この二つは白色を数値化するときの規格が異なります。これからは新しい規格に統一する必要があるので、両方の測定器でそば粉を測定して換算式を作ろうと思います。
また新しく購入した色差計は、白色だけでなく、すべての色を数値化できるので、丸ヌキの緑色の測定も始めています。

そして肝心の白色度の基準値作りは、以前の朝礼でも話したように、今までの測定結果を”サンシグマ”を使って計算して、われわれの考える基準値(NGライン)を作っていきます。

②RVA
この機械については、今のところ原料が穂発芽傾向になっていないことを確認するためだけ使っています。
これからやりたいことは、RVAで出てくるいろんな数値と、食感とか打ちやすさ等の品質にかかわるいろんな官能との、相関関係を見つけ出したいと思っています。

③そば打ち評価の深度化
現在は月一でそば打ちを行っていますが、もっともっと本質を突き詰めたいと考えています。特に適正加水率とは何か?いろんな仮説をたてて検証したいと思っています。
(仮説の例:適正加水率の幅があって、いい粉とかつなぎが多いと幅が広くなる)

④HACCP関係
6月からHACCPが導入されましたが、コロナ禍での開始ということで実はあまり検証されていません。その検証を5Sの推進と併せて行っていきたいと思います。
手洗いや体温等の記録は、コロナ対策と共通で行っているのですが、当分は一緒にやっていくことになります。


今後「品質管理」への要求は、さらにきつくなることはあっても緩くなることはありません。ライバルが根をあげても、我々はどんどんレベルを上げていけるように進化したいと考えています。


それでは今週もよろしくお願いいたします。

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