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2024.9.4 北海道視察の感想

9月4日(水)
8月25日から29日まで、北海道の産地を回ってきました。

昨年の北海道は「高温障害」でかなりの不作でした。
その関係で今年は産地が慎重になっていて、収穫前の販売をかなり絞ってきました。価格も昨年より高めです。
ただし、昨年あれだけ北海道、東北は不作にもかかわらず不足感がなかったので、全体的に国産需要が落ちている印象があります。

ということは、今年北海道が平年作だと価格が下がる可能性すらあります。
価格が動く年になるかもしれないので、北海道の出来不出来がとても重要になります。


視察した産地で聞いたことを、ひとことでまとめると、
「昨年よりいいが、最後まで収穫しないと分からない」
という感じです。

各産地の状況は・・・

〇摩周
・3割程収穫した状況では、収量、品質とも悪くない
・昨年ほど気温が高くない
・緑色は昨年並みか、ややいい?
・昔よりは気温が高いため緑色が出にくく、割れが多くなる

〇当麻
・播種期から雨が降り湿害がある
・播種自体も遅くなった
・受粉時期の気温が高く実がつかなかった印象
・徒長して背が高くなったのも原因
・肌感覚としては平年並み?
・月末から刈取り

〇士別~剣淵~和寒
・気温は例年なみに戻った?
・夜温も昨年より低い
・7月に大雨が降ったので倒伏は多い
・全体的には昨年よりいいような感じで例年並み?
・密度は多いが若干黒粒少ないところもある
・雑草は多い
・明日から収穫の受入れ開始だが雨で少し遅れる

〇幌加内
・やや倒れてるが順調そう
・実つきは少な目に感じて、黒々としてない
・そばまつり用の早刈り部分は昨年同様悪かった
・ただ、今年はそこそこいけると期待の声
・豊作ではなくそこそこか?

〇江丹別
・峠辺りは勢いなく不作気味?
・湿害のあとが多くみられる
・山側は良くないが、平地は一部いい畑もある

〇蘭越
・7月に雨が多かった
・収穫が始まっていて昨年よりいいので、例年並みを期待
・夜温は低く感じたが、データ上では全く低くないので心配
・「キタミツキ」が主になった


今後も続々と情報が入ってくるので、情報感度を高くして判断していきたいと思います。


それでは本日もよろしくお願いいたします。


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