MAZDA3、どのエンジンが良い?

 MAZDA3がアクセラから国内での名称を改めたのは2019年のことである。エンジンラインナップは、1.5リッターガソリン、2リッターガソリン、1.8リッターディーゼル、2リッタースカイアクティブX(マイルドハイブリッド)がある。すべてのエンジンタイプに試乗したが、個人的に一番良いと感じたのは1.5リッター自然吸気エンジンである。なぜ、それなりにある車重で1.5リッターが一番良いのか、パワーが一番低いモデルが良いのかというと、どのモデルよりも車全体の走り味が軽快で楽しい走りを実現しているからである。絶対的なパワーは、当然他のモデルの方が上だが、アクセルを深く踏み込んでみた時のエンジンサウンド、レスポンスがスポーティだ。特に耳に入っているエンジンサウンドが非常に心地よい。マニュアルモードを使用して走ると特にスポーティなサウンドを聞かせてくれる。

 ハンドリングは、非常に軽快で、市街地を走っているだけでも楽しい。おそらく、1.5リッターモデルは、フロントノーズが軽いことが影響しているのではないかと思う。例えば、これが1.8リッターディーゼルモデルになると、低速域での太いトルクは非常に魅力的だが、それと引き換えに、ディーゼルエンジン単体で重量があるため、フロントが重くなってしまう。そのため、車全体がどっしりとした安定感重視のセッティングになっている。

 あくまでも私個人の意見だが、同じ車でもエンジンが違うと印象が大きく異なることがある。後悔しない車選びのためにも是非、乗り比べて検討してもらいたい。

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