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VCの寵児/電動自転車新興;Rad Power Bikesが更なるレイオフで化けの皮が…

米国の電動自転車新興であるRadPowerBikesがコロナ以降の事業縮小/Pivotを進めてきたものの、5回目のレイオフに着手しました。
同社はクールなデザインと販売方法/脱炭素の打ち出しで注目と資金を集めてきましたが、昨年来続く欧州での都市内交通制限と市場収縮の影響を受けています。
今後の着地点は不明ですが同業/近隣からの買収(第三者割当/資本提携含む)が想定されます。

1;RadPowerBikeのレイオフ

 7月にEバイク新興;RadPowerBikes(Rad)が21/04以降5回目のレイオフを実施したと報じられていた。Radはこれまで3億ドルを調達してきたが、21/04の100人レイオフを皮切りに[22年;2回のレイオフ][23年;欧州撤退]と事業縮小を継続。22年のレイオフにあたっては創業者/CEOのMike Radenbaughが退任。

 今回のレイオフ詳細は不明だが、主に製品開発チームが対象で数十人規模がレイオフ、直近では全社で394名が雇用。広報担当者は以下のようにコメントしてレイオフ実施後の事業継続を強調
 -[7月にRadは事業継続/ミッション追及/顧客への貢献を続けるべく、チーム規模を縮小するという難しい決断を下した]
 -[北米全土の1,200超の小売店/代理店や、ライブ電話/CS部門を通じてサービス&サポートを提供し続ける]

 同業他社も厳しい環境にあり、昨年にはVanMoofが破産宣告を受けており。資金の出し手と事業者の目線があっていなかった(製造/出荷と資金回収…)
 Radの広報担当は続いて[コスト上昇や経済逆風など、多くの企業が直面する課題に直面しており、難しい決断はRadの長期的な持続可能性を確保するために必要だった]とする

2;Radの概要

 2007年に創業した[手頃価格のe-bike]と[洗練されたアクセサリー]を売りとする北米最大のEバイクブランド、30か国以上に35万人を超えるライダーを抱える
 社員も熱心なEバイクファンで構成されており、通勤/アウトドア/配送/子供送迎などに向けたサービス/ソリューションを展開。本社のシアトルで製品設計を行い、中国/台湾の拠点で製造を行う。コーポレート期の意などはバンクーバーとユトレヒトに置く

 Radは2021年にTIME誌で最も革新的な企業の一つにノミネートされ、[エネルギー効率に優れた楽しく利用しやすい輸送を提供する]ことを目指す。5か所程度のリアル店舗を持つが、基本はオンライン販売で事業を行い、成長を遂げている
 RadのEバイクはモペットスタイルのフレームに様々なパーツを組み合わせて、レトロで自由なデザインが売り。[積載量;136kg/2名][ギアハブモータ;低速でも急こう配対応可能な750Wモーター][ヘッドライト;視認最適化されたヘッドライト][サスペンション;どんな地形にも対応する耐久性に優れたもの]等を特徴とする

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