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動画パワーで強い経営

最近では、私のような還暦を超えたシニアでも、YouTubeやNetflixといった動画は日常的に観るようになっています。ある意味昔ながらの「ミーハ」なのかもしれません。YouTubeは面白いだけではなく、無料で最も効率的な情報収集や勉強法です。特に、ビジネス関連分野で活躍されている若手のYouTuberを注目しています。まさに「動画の時代の本格的到来」ですね。

動画に依存すると考えが衰えないか、という疑問もありますが、それに対しては、「人間はテクノロジーに適応するもの。スマホ世代の何らかの能力が高くなる可能性もある」。また、「人生の物語を動画でストックし、子供に受け継ぎたい。動画をアウトプットすると頭を整理できる」。言語化によって記憶が濃くなり、「自分のアップデートにつながる」感覚だという回答です。要は、リスクばかりを気にせず、まずは最新のテクノロジーを率先し、取り入れ、体験していることが重要なのでしょう。

では、本日のタイトルの「動画×経営」にどんな可能性があるのでしょうか?

まず、人材発掘だ。どういう事業をなぜやりたいのかを説明する動画ピッチを起業家達に呼びかけ始めた。起業家が自ら語る動画ピッチは5分ほどの長さでも事業モデルへの自信やハングリーさが画面から伝わってくる。人柄や潜在力の見極めという大事な場面でも、動画は有用というわけだ。

テキストだけのプレゼン資料よりも、はるかに説得力が増します。臨場感も伝わりますが、一方、その人の人間性が如実に出ますので、ごまかしはききにくいですね。

2番目にデータの可視化。IOTに加え、次世代通信の5Gが普及すると、会社は膨大なデータが手に入るようになる。うまく使えば経営の状況をつかみ改善するヒントになるが、会社の全員がデータの意味を読みとり、仕事に生かすのは簡単ではない。
そこで、いろいろな経営データを定期的に集め、動画の業務リポートを自動作成するサービスが生まれた。動画がデータ経営の潤滑油になる。

小売店の場合では、売れ筋や店内での顧客の動きといったデータをもとに、社員に役立つ内容を動画にまとめて配信し、それらを参考に各自が品揃えや接客などで必要な策をとる、とのことです。確かに動画の方が作業の工程がビジュアルに把握できて効果的ですね。

第3に適材適所だ。採用面接や社内面談を動画で撮り、人工知能(AI)で分析するシステムを開発している。表情、身ぶり手ぶりから、人の心の状態を探る。会社が利用すれば、働く人が活躍できる職場づくりや、メンタルな健康の維持につながる。動画を介して社内を見つめると、新たな洞察が得られるという例だろう。

まったくその通りとしが言いようがありません。

4点目は投資家や社会との対話だ。世の中には気候変動や経済格差など課題が多い。解決のため何ができるか語り、理解されることを現代の企業は求められている。幅広いステークホルダーにメッセージを届けるのに、動画は有効に違いない。

早期に導入し活用した企業が当面は「先行者利益」を生むでしょうが、すぐ近い将来には当たり前のツールになっている可能性も大です。

動画の取り扱いや見方にも注意が必要でしょう。見栄えを実態以上に良くするためのテクニックに騙されず、視聴者側には本質を見抜く目が求められていると言えます。




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