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鈴掛真の短歌

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2019年11月の記事一覧

短歌 新作7首 『安いピアス』

ひとりでいるのと、ふたりでいるのでは、いちばんに何が違うかと考える。 話し相手がいること? 孤独じゃないこと? 通信機器があれば、遠くの誰かとおしゃべりできる。 家々がひしめき合う都会では、他者の存在が近すぎるから、孤独になる方が難しい。 他者の存在がわずらわしくなって、たまには孤独にもなってみたいと思う。 けれど、ふたりでしかできないことがある。 それは例えば、季節の移ろいの美しい様に気づいたり、自覚しなかった本心を知ったり。 そうして、ふたりでいるのも悪くないな、