【⚽️日本サッカーを愛そう】【2022緊急】サガン鳥栖が色々と強い件。
今シーズンもサガン鳥栖が色々と強い。
僕は毎年この時期にサガン鳥栖のU-18についてあれやこれや書き記しているんですけど・・・今回はトップチーム含めた全体が色々と強い件について書こうかなと。
その秘密は何なのか。自分なりに整理してみたいと思います!
その前に、
なぜ僕がサガン鳥栖を毎年noteに取り上げるのか。その理由を少し。
■始まりは赤字20億
今から2年前。
Jリーグファンを驚かせたあのニュース。竹原社長(当時)が発表した株式会社サガン・ドリームスの決算発表。
赤字20億円。
あまりにも衝撃的だったので詳しく調べてみたら・・・経営体質というよりは大型スポンサーの撤退と、トーレス選手らの給料およびフィッカデンティ解任による違約金とのアンバランスがもたらした、事故的な結果だということが分かりました。
事故とは言ったものの、クラブ運営にもそれなりの原因があったわけで。
つまり、スポンサー様に逃げられないための魅力的なクラブ作りが、当時のサガン鳥栖に突き付けられた緊急命題だったわけです。
そこで僕はこんな記事を書いてみました。
竹原社長は大赤字を出しましたが一方でアヤックスとアカデミー強化の提携をしていて、これが確実に実を結びつつあったんですよね。
そこで、鳥栖の未来を救うのはきっとアカデミーですよ、と。そんな記事を書きました。
スポンサーに逃げられないためには地産のバンディエラ候補が必要。だから2種年代から地元に愛される選手、愛されるチームを育てていきましょう、と。
僕が何度も口にしているテーマは、実はこの時に生まれました。
ここでいう強化とは、競技としての強さはもちろん、経営的な強さを含んだとても大儀なスローガンだったのです。
・・・あれから2年。たったの2年。 鳥栖が凄いです。
■5分の1
つい先日2021年度のJリーグクラブの決算が発表されました。
こちらにおける悲喜こもごものまとめは、毎年 私の夏休みの自由研究になっており(笑)、今年も全チームが出そろった夏に整理しようと思っているのですが、
サガン鳥栖は赤字約4億ということで発表されています。
コ口ナ禍において全クラブ経営が厳しい中ですごくポジティブな言い方をすれば、鳥栖自体は2年前の赤字を5分の1まで圧縮したと言うことになります。つまり約16億改善しているわけです。
もっと言うと2019年がゼロだったとすると16億も儲かってるんですよね。これは凄いことです。
要因はスポンサー様の増加もあるでしょう。人件費も抑止出来ているんだと思います。
では、何がそうさせているのか。
僕なりに”3つの視点”で鳥栖経営強化の背景をまとめてみたいと思います。
■経営強化の背景① ユースが強い
相変わらず鳥栖のアカデミーが強いです。
強豪しかいないプレミアリーグWESTにおいて現在首位。ガンバ相手の5得点は衝撃的でした。
優勝候補と呼ばれること自体当たり前のようになっていますが・・・実はプレミアリーグに参戦してまだたった2年なんですよね。。。あっという間にトップレベルに定着した印象。
恐るべし。
福岡界隈にいるエリートたちはまず鳥栖を目指すようになっており、明らかに九州の勢力図を変えています。東福岡はここのところ圧倒的な強さを示せずにいるし、アビスパユースは完全にこのあおりを受けています。
これに関しては竹原元社長の大手柄ではないでしょうか。
まるでピッコロが最期に産んだ卵の様な、執念の塊。それが鳥栖ユースなのです。
そして、
先日発表されたU-19日本代表。鳥栖関連からは中野選手、福井選手、二田選手が選出。これは当然最多ですし、福井選手は一つ下の学年からの堂々たるエントリー。
やっぱ代表ですよ。
アカデミーから代表選手が出ればそれはもう「希望」そのもの。
アカデミーの躍進が鳥栖の実力とイメージを上げ、地元企業のスポンサードに繋がっているのは間違いないでしょう。
■経営強化の背景② 大卒ルーキー
C契約の仕組みをとてもうまく利用しているのが鳥栖かな、と。
ご存知の方も多いと思いますが、即戦力である大卒ルーキーの初年度の年俸・・・なんとたったの480万円と決まっています。480万ですよ!あれだけ活躍して。
(選手名鑑には推定年俸360万と記載がありますね。。。(汗))
鳥栖を象徴する大卒ルーキーと言えば林大地選手(大体大)と森下選手(明治大)。やはり彼らの印象と足跡はとても大きい。
両選手とも鳥栖では480万円でフル稼働し、年俸UPは他のクラブで叶えるという親孝行ぶり。
森下選手の名古屋移籍について、当時鳥栖サポさんの中にも批判する人が居ましたけど、こんな親孝行な話は無いですよ。マジで!
今年度で言えば最大の親孝行になりそうなのは菊池選手(流経大)でしょうか。既にクラブの中心的存在。
素晴らしい稼働を見せていますが既定路線で行けば来シーズンは他のクラブで活躍している可能性が高い・・・かも。
鳥栖サポさん的には寂しいですがこういった選手たちの存在がクラブの存続を守っていると、そう思うんですよね。
■経営強化の背景③ 田代雅也の存在
今シーズンも、大畑選手、樋口選手、小屋松選手、仙頭選手、白崎選手、山下選手、酒井選手、(シーズン中の松岡選手)と大量の主力が抜けた鳥栖。
しかしながら毎年毎年 補強する選手が実に良い。
2年前に栃木から田代選手を引っ張ってきた時には思わずうなってしまった。
なぜなら(私の推す)磐田は当時J2の真っただ中。そんな時、栃木戦で見た田代選手のファイトには強烈なインパクトを持っていたからです。
あぁ良い選手を補強したな、と。
突然ですが、
田代選手のトレードマークとも言える坊主頭の理由を知っている人はどのぐらいいるのでしょうか。
今更ほじくり返すのもナンセンスですが僕はあの坊主頭を見るたびに彼の退路を断ったような覚悟を感じ、鳥栖の魂の継承者にふさわしいなと、そう思うのです。
経営難の中で必死に戦っていくことで(雨降って地固まるじゃないですけど)鳥栖のフィロソフィとも言えるスタイルが確立されつつあるのは実に興味深い出来事です。
それは具体的に何なのか。僕の中でもまだ上手く言語化できていませんが、一言で言えば田代選手のようなチーム。そんな印象を強く受けます。
熱く。ハードに。
毎試合退路を断ったような勇ましさでピッチに何かを懸けている。
それは多くの選手に伝搬し、チームの核となり、サポーターの心に突き刺さる。
佐賀県内の企業であればサガン鳥栖をサポートするのは当たり前と言った雰囲気が生まれ、結果としてスポンサーが増えている。
そりゃこんなゴール観たら鳥栖県内の社長はサポートしたくなりますよ。
オレたちの誇りだ、と言って。
■そして、これから
今年度の赤字解消は必須でしょう。
女性サポさんも増えていると聞きます。コ口ナ禍を脱出すれば集客も物販も更に伸びると想定できます。
しかしながら、選手を売却してレバレッジを得る”ドナドナ的経営戦略”はもう少し続くかもしれません。
この悲しいループを食い止める方法は無いのだろうか。
…実は一つだけあります。
それは優勝賞金。そう、タイトル獲得。
鳥栖の未来は、
近い将来タイトル獲得できるかに懸かっていると言っても過言ではないと思っています。
選手の売却で生計を立てるクラブになるか、選手が集いタイトルを目指す伝統的なクラブになるか。
もし後者になることができれば・・・その時は必然的に多くの代表選手を抱えることになるでしょう。
そうなるとスポンサーは更に集まり、県外サポーターも増えて健全かつ安定的な収入を得ることが出来るようになります。
優勝と、代表と、経営黒字。
これら一つ一つはとても高いところにありますが、密接に結びついていて、
サガン鳥栖はあと一歩でその全てを掴めるところまで来ていると、個人的には感じています。
鳥栖の未来であるアカデミーの選手たちが、すでに「勝ち癖」を持っていることはとてつもなく心強いですね!!
タイトル獲得。
これが色々と強いサガン鳥栖の、目下にして最大の山であることは間違いありません。
最後に、
佐賀にまつわる”葉隠”の名言
「一念一念と重ねて一生なり」をなぞってこの言葉を送ります。
未来は果たして。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?