スージー鈴木(ラジオDJ、音楽評論家、小説家)

bayfm『9の音粋』月曜DJ。BS12『ザ・カセットテープ・ミュージック』出演。著書…

スージー鈴木(ラジオDJ、音楽評論家、小説家)

bayfm『9の音粋』月曜DJ。BS12『ザ・カセットテープ・ミュージック』出演。著書に『桑田佳祐論』『EPICソニーとその時代』『平成Jポップと令和歌謡』『恋するラジオ』など。東京スポーツ、東洋経済オンライン、FRIDAYオンラインに連載中。

記事一覧

スージー鈴木新刊『サブカルサラリーマンになろう』の「まえがき」無料公開

さて、スージー鈴木、怒涛の新刊ラッシュの最後を飾る『サブカルサラリーマンになろう』(東京ニュース通信社)が好評発売中です。 少し遅くなりましたが、恒例の「まえが…

スージー鈴木『中森明菜の音楽1982-1991』(辰巳出版)の「おわりに」無料公開

出版社の了解も得て「おわりに」を無料公開します。なお「はじめに」はこちらから。 2023年10月30日、ニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』にて、中森明菜による新…

【4/2更新】スージー鈴木新刊『弱い者(もん)らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる』(#よわよわ)の感想を著者自らまとめていき…

大好きなスージー先生の新刊いっき読み。 音楽小説やけど…取り扱う内容は1980年位に漂っていた、あらゆる種類の差別です。1990年代の私の地区の話でもあり、2024年の私の…

【新刊「世界一早い手売り会」開催の件追記】スージー鈴木のレコード研究室Vol.18「青山ブギウギ~笠置シヅ子ナイト」(1/24)

【1/8追記】どうやら間に合いそうなので、本イベントにて、スージー鈴木の2/1発売の新刊『弱い者らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる~OSAKA MOTHER’S SON 1980』(ブッ…

12月12日発売、スージー鈴木の新刊『中森明菜の音楽 1982-1991』(辰巳出版)の「はじめに」無料公開

■はじめに 「中森明菜を書いてみませんか?」 物書きにとって、原稿依頼はうれしいものである。こちらから企画を出して通る場合もうれしいが、特に見知らぬ編集者や版元…

スージー鈴木のレコード研究室vol.17「1985年の紅白歌合戦再現ナイト」のご案内(12/12)

音楽評論家・スージー鈴木が、南青山BAROOMの美爆音システムでレコードや秘蔵音源・映像をかけながら音楽を語るイベントシリーズ「スージー鈴木のレコード研究室」。 その…

NHK架空朝ドラ配役遊びまとめ~「あんとん」「おおぎさん」「とのばん」「てくのどん」「ノッコちゃん」「夢助」「テコちゃん」…

【8/29開催】スージー鈴木のレコード研究室vol.14「イントロの音粋『レイト70's vs アーリー90's』feat.藤田太郎!」のご案内

さて、店内改装で1回お休みとなった「スージー鈴木レコード研究室」ですが、満を持して第14回を、来たる8月29日に開催します。 今回は。前回好評を博した「イントロの音粋…

【いよいよ明日6/27開催】スージー鈴木のレコード研究室(13)「飛ばしたく"ならない" 80’sギターソロナイト」のご案内

南青山BAROOMの最高音質空間でレコードを聴きながら音楽を語る、スージー鈴木プロデュースのイベントシリーズ「DISK-Over Session」が、今回よりリニューアル。新たに、ベ…

藤浪晋太郎(阪神)に投げかけられる言葉の貧しさについて(2018年4月記)

このところ阪神が予想外に強いので、こういう時代のことも残しておいていいのではないかと思い、再掲します。某連載の最終回原稿。 ■藤浪晋太郎に対する金本監督の言葉 …

【5/17発売】スージー鈴木新刊『幸福な退職 「その日」に向けた気持ちいい仕事術』の「はじめに」先出し

ついに来週5/17、スージー鈴木約1年ぶりの新刊『幸福な退職』(新潮新書)が発売になります。 また、発売記念イベントもやります。6/1に下北沢B&Bで。お相手は博報堂ケト…

スージー鈴木produce『EPICソニーの80年代を信じる心いつまでもナイト』開催(5/30)

毎度毎度、またまたDISK-Over Session(ディスカバーセッション)やります。スージー鈴木プロデュース、南青山でレコードを聴いて、音楽を語る月例イベント、今回のお題は…

【いよいよ来週】DISK-Over Session「聴くタモリ~春のタモリフェスティバル」(4/21)のご案内

スージー鈴木プロデュース、南青山で「音楽を語る」イベントシリーズ=DISK-Over Session(ディスカバーセッション)も、いよいよ第11回、新年度ということで、攻めた企画を…

NHK文化センター青山「スージー鈴木の日本ロック人国記」(計6回)のご案内

NHK文化センター青山で、この4月から新講座を立ち上げます。題して「スージー鈴木の日本ロック人国記」。 「人国記」(じんこくき、と読みます)とは「国別または府県別に…

3/27月曜開催、bayfm9の音粋「リクエスト大会」について

3/27オンエアの月曜9の音粋「リクエスト大会」は、この3ヶ月間にオンエアした下記の特集にちなんだ選曲をお待ちします。締切は3/24(金)です。よろしくお願いします。ハッ…

小説『ラスト・シングル』~もし、あの音楽家が最後にもう1枚シングルを出していたら~ 第3話:ザ・シルバーキャブズ『Far from…

はじめに:今はなき『水道橋博士のメルマ旬報』に5話ほど連載した「ドキュメント小説」です。あと4話すでに出来上がっています。ご興味ある方はお気軽にご一報ください。 …

スージー鈴木新刊『サブカルサラリーマンになろう』の「まえがき」無料公開

さて、スージー鈴木、怒涛の新刊ラッシュの最後を飾る『サブカルサラリーマンになろう』(東京ニュース通信社)が好評発売中です。 少し遅くなりましたが、恒例の「まえがき」無料公開です。少しでもご興味持たれた方は、ぜひお読みくださいませ。ミドル会社員だけでなく、若手社員や、もしかしたら新入社員、さらには広告業界志望の大学生にも参考になる1冊です。ぜひ。 ●●●●● 「会社員になっても、サブカルをあきらめない」――これが本書『サブカルサラリーマンになろう』の中心メッセージです。

スージー鈴木『中森明菜の音楽1982-1991』(辰巳出版)の「おわりに」無料公開

出版社の了解も得て「おわりに」を無料公開します。なお「はじめに」はこちらから。 2023年10月30日、ニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』にて、中森明菜による新録セルフカバー『北ウイング-CLASSIC-』がオンエアされた。絞り出すようなボーカルには、「アーバン」云々を超えた、「今」の彼女としてのリアリティがあった。 翌々日の11月1日(10月30日から見れば「明後日」)、『別冊太陽 小泉今日子 そして、今日のわたし』(平凡社)が発売。彼女が遠くを見つめているよう

【4/2更新】スージー鈴木新刊『弱い者(もん)らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる』(#よわよわ)の感想を著者自らまとめていきます(新着は下に重ねます)

大好きなスージー先生の新刊いっき読み。 音楽小説やけど…取り扱う内容は1980年位に漂っていた、あらゆる種類の差別です。1990年代の私の地区の話でもあり、2024年の私の地区の話みたいにも感じました。いいたくないけど、差別は無くなってない。 「めっちゃ頑張って書きました」とスージー先生がおっしゃってる意味が読んでみてよく分かりました。ここまで書ける?ゆうくらい、深く重い内容(しかし、ユーモアも含む)で、ここまで書ききるのは相当気力いった思います。やけど、書ける人がかかなあか

【新刊「世界一早い手売り会」開催の件追記】スージー鈴木のレコード研究室Vol.18「青山ブギウギ~笠置シヅ子ナイト」(1/24)

【1/8追記】どうやら間に合いそうなので、本イベントにて、スージー鈴木の2/1発売の新刊『弱い者らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる~OSAKA MOTHER’S SON 1980』(ブックマン社)の「世界一早いサイン本手売り会」を開催します。発売日の一週間前に読みたいという奇特で伊達で酔狂な方は、ぜひお越しください。 以下、イベントの詳細です(↓) 南青山BAROOMの極上音質でレコードを聴き、音楽を語る、音楽評論家スージー鈴木のイベントシリーズ「レコード研究室」、Vo

12月12日発売、スージー鈴木の新刊『中森明菜の音楽 1982-1991』(辰巳出版)の「はじめに」無料公開

■はじめに 「中森明菜を書いてみませんか?」 物書きにとって、原稿依頼はうれしいものである。こちらから企画を出して通る場合もうれしいが、特に見知らぬ編集者や版元から依頼されるということは、私のこれまでの仕事を、純粋に認めてくれているということの証なので、とてもうれしい。 しかし、その反面、今回の依頼には緊張感を抱いたのだ。なぜか。早めに白状してしまうが(私のこれまでの著作に触れた方なら、白状せずともお分かりだろうが)、私はそれまで、中森明菜を深く聴き込まずに生きてきたの

スージー鈴木のレコード研究室vol.17「1985年の紅白歌合戦再現ナイト」のご案内(12/12)

音楽評論家・スージー鈴木が、南青山BAROOMの美爆音システムでレコードや秘蔵音源・映像をかけながら音楽を語るイベントシリーズ「スージー鈴木のレコード研究室」。 その第17回は、昨年末に開催して好評だった『1972年レコード大賞完全再現ナイト』のパート2として、今回は1985年の紅白を取り上げます。チケットはこちらから↓ 12月12日(火曜日)19時~20時45分。チケットは3,000円(+1ドリンク)。出演は私とDJのチカチカ・バンビーナ女史。まずは、当時にタイムスリッ

NHK架空朝ドラ配役遊びまとめ~「あんとん」「おおぎさん」「とのばん」「てくのどん」「ノッコちゃん」「夢助」「テコちゃん」「メケメケの時代」

【8/29開催】スージー鈴木のレコード研究室vol.14「イントロの音粋『レイト70's vs アーリー90's』feat.藤田太郎!」のご案内

さて、店内改装で1回お休みとなった「スージー鈴木レコード研究室」ですが、満を持して第14回を、来たる8月29日に開催します。 今回は。前回好評を博した「イントロの音粋」のパート2として、またまた、最近テレビやラジオでおなじみのイントロマエストロ・藤田太郎さんをお招きします。 ちなみに前回の様子/選曲はこちら。 今回も対決形式です。「レイト70's」(75~79年) vs「アーリー90's」(90~94年)のイントロ対決。何をどうやって対決するかは、当日のお楽しみ。もちろ

【いよいよ明日6/27開催】スージー鈴木のレコード研究室(13)「飛ばしたく"ならない" 80’sギターソロナイト」のご案内

南青山BAROOMの最高音質空間でレコードを聴きながら音楽を語る、スージー鈴木プロデュースのイベントシリーズ「DISK-Over Session」が、今回よりリニューアル。新たに、ベタに「スージー鈴木のレコード研究室」として新装開店します。 その第1回、トータルで13回目の今回は「飛ばしたく"ならない" 80’sギターソロナイト」(6/27火19時~南青山)。「ギターソロを飛ばすリスナーが増えている」という噂が広がったのが、確か昨年の今ごろでしたが、今回は「飛ばしたく"なら

藤浪晋太郎(阪神)に投げかけられる言葉の貧しさについて(2018年4月記)

このところ阪神が予想外に強いので、こういう時代のことも残しておいていいのではないかと思い、再掲します。某連載の最終回原稿。 ■藤浪晋太郎に対する金本監督の言葉 4月6日、京セラドーム大阪で行われた阪神=中日戦は、藤浪晋太郎にとって、まさに受難の試合となった。四球に押し出し、暴投、一塁への悪送球という乱調ぶりで5回に降板。 ここ最近の藤浪晋太郎は、とにかく制球が定まらない。4月21日の段階で、与四球16は、マリーンズの涌井秀章と並んで、両リーグトップである。 しかし、藤

【5/17発売】スージー鈴木新刊『幸福な退職 「その日」に向けた気持ちいい仕事術』の「はじめに」先出し

ついに来週5/17、スージー鈴木約1年ぶりの新刊『幸福な退職』(新潮新書)が発売になります。 また、発売記念イベントもやります。6/1に下北沢B&Bで。お相手は博報堂ケトルの原カントくんです。会場&配信でチケット発売中。 さて、今回も「はじめに」先出し・チョロ出し企画、やっちゃいます。今回は比較的短い文になってますが、こんな本です。もしよければお買い求めくださいませ。 「はじめに」この本は、気持ちよく仕事をして、気持ちよく退職するための本です。 先に自己紹介をすれば、

スージー鈴木produce『EPICソニーの80年代を信じる心いつまでもナイト』開催(5/30)

毎度毎度、またまたDISK-Over Session(ディスカバーセッション)やります。スージー鈴木プロデュース、南青山でレコードを聴いて、音楽を語る月例イベント、今回のお題は――DISK-Over Session Vol.12『EPICソニーの80年代を信じる心いつまでもナイト』。 タイトルが長いですが、グッとくる人にはグッとくるはずです。今回からチケットサイトはPeatixとなりました(クレジットカードがなくても利用できます)。 2023年5月30日(火)開場 18:

【いよいよ来週】DISK-Over Session「聴くタモリ~春のタモリフェスティバル」(4/21)のご案内

スージー鈴木プロデュース、南青山で「音楽を語る」イベントシリーズ=DISK-Over Session(ディスカバーセッション)も、いよいよ第11回、新年度ということで、攻めた企画をお届けします。題して「聴くタモリ~春のタモリフェスティバル」(タモフェス)。 具体的には、アルバム『タモリ1』『タモリ2』、そして発売中止となった世紀の珍盤『タモリ3~戦後日本歌謡史』を聴きながら、レコード盤に収められた、アナーキーでラディカルで、イグアナの臭い漂うタモリを堪能する会にしたいと思い

NHK文化センター青山「スージー鈴木の日本ロック人国記」(計6回)のご案内

NHK文化センター青山で、この4月から新講座を立ち上げます。題して「スージー鈴木の日本ロック人国記」。 「人国記」(じんこくき、と読みます)とは「国別または府県別に、その地方出身の著名な人物を評論した記事、または書物」のこと。転じて今回は、音楽家の出身地別で日本ロック史を分類して論評するという新しい試みの講座です(お申込みは下記リンクから)。 楽器系や音楽理論系ではない、普通の講義スタイルによる講座は、2021年秋から半年間、開催した「ドーナツ盤で体感するニューミュージッ

3/27月曜開催、bayfm9の音粋「リクエスト大会」について

3/27オンエアの月曜9の音粋「リクエスト大会」は、この3ヶ月間にオンエアした下記の特集にちなんだ選曲をお待ちします。締切は3/24(金)です。よろしくお願いします。ハッシュタグ「#bayfm月9」を付けたツイートか、メール「cue@bayfm.co.jp」でお送りくださいませ。 #155“1963カンレキトライブ特集”~3/20 #154“メロっていいとも!~春のメロディ特集~”3/13の選曲リスト 【起】 M1:切手のないおくりもの/財津和夫(2012年3月21日発

小説『ラスト・シングル』~もし、あの音楽家が最後にもう1枚シングルを出していたら~ 第3話:ザ・シルバーキャブズ『Far from you, Far from over』

はじめに:今はなき『水道橋博士のメルマ旬報』に5話ほど連載した「ドキュメント小説」です。あと4話すでに出来上がっています。ご興味ある方はお気軽にご一報ください。 1.1967年の秋。横浜磯子生まれの吉田未知男は、本来なら学生生活を謳歌しているはずの高1にもかかわらず、学校を最近、休みがちになっている。 休んで何をしているのか? 米軍基地を回っているのだ。横須賀、座間、相模原、厚木、上瀬谷……国道16号線沿いの「ベース」を、バンマスの運転するクルマに楽器を積み込んで、ひたす