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マスク関連まとめ

立体マスクの作り方及びマスク作りの落とし穴も踏まえ、友人からの要望があったため少しまとめます。
(長いですが、誘導リンクを貼ったり途中から有料になることもない全文無料ですので、マスクを手作りする方は目を通して頂ければと思います)

【立体マスクの作り方】

 まず初めに、これはあくまで花粉症対策として私が自分で使っているマスクの作り方です。
 私は持病の関係で、アレルギー薬が服用できません。また市販の不織布も長時間つけると口元がかゆくなって最終的にはピリピリと痛むほどです。
 現在新型コロナウィルスの影響でマスクが買えず、手作りする方が多いことと思いますが、一般的なマスクの作り方には効果を低減させてしまう作り方もありますのでそこも踏まえ説明してゆきます。(画像が多いため、ご利用の環境によっては見にくいかもしれません。ご了承ください)

【立体マスク~型紙の作り方~】

立体マスク(女性用サイズ)の型紙です。蛇腹タイプはググればゴロゴロ転がってるのでそちら参照でよろしくお願いします。

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「うわkr…めんどくせぇぇぇ!」という方は、PITTAとか平置きして線をなぞればいいです。それでも全然いけます★それで作ったママ友「ヨユー!これで勝つる!」とか言ってましたから。

【立体マスク~縫い方(ノーズフィッターの入れ方)~】

!事前準備の注意点!
ガーゼは必ず水通ししてから裁断をして下さい。
ズボラでもここはサボっちゃダメ。
ガーゼは特質上、洗濯の度に縮むので水通しをしてもだんだん小さくなります。(最初が一番縮むので水通しが必要)
何度か使うと「ふわふわになる」というのは、目が詰まり摩擦による繊維の毛羽立ちの結果です。その状態になると程なくして繊維が切れます。
ふわふわが固くなってきたなと感じたらそれが劣化の目安です。
ガーゼは劣化の早い素材ということを念頭に置いておきましょう。

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「ね? 簡単でsh…」

「できねぇぇぇ!!」って方は、蛇腹の方が簡単です。何ならただの四角が一番簡単です。花粉どっさり入るけどな。

【マスクゴムが手に入らない時】

 マスク不足だけでなく、今は多くの手芸店でマスク用ゴムも品切れが続いています。
 そんな時、代替えとして使えるものが以下の物になります。

①ウーリースピンテープ
②Tシャツヤーン
③ニットバイアスorストレッチテープ

※パジャマやスモックに使う平ゴムは向きません。ハンクラサイトでこれを使って売ってるマスクには注意

①は取り扱いがないお店も多々ありますが、②は一時期主婦の間で流行ったズパゲッティのアイツです。最近は100均でも手に入りますが、季節的に暖かくなってくると手に入りにくいです。ゴムではないので、伸びはいいけど縮みが弱くフィット感はイマイチ。
③は中規模以上のお店であればバイアステープコーナーに売っています。難点は最小サイズでも少し太いという点でしょうか。
 布をバイアスに切って使うよりは、肌当たりを考えてもマシです。
 注意点は、バイアスを直線縫いで閉じてしまうと伸びなくなるので、閉じる際にはジグザグ縫いにしましょう。(個人的には縫い閉じせずそのまま使った方が耳が痛くないです)
 洗う際は手洗いで洗えば極端にほつれては来ませんが、数回洗うと摩擦でボソボソになります。閉じる閉じないはお好みで……え?私?私はもちろんズボラなのでまんま使ってますえっへん(威張るな)

さて、一般的な平ゴムが向かない理由は明白です。
マスク用に加工されたゴムは伸びる力が強く縮む力が弱いもの。
それに対してパジャマ等に使う普通の平ゴムは、伸びる力より縮む力が強いものです。
正反対の性質なので、マスクには不向き!
耳の形状(特に立ち耳気味タイプさん)が平ゴムマスクをつけると、ゴムの力でマスクがはずれやすいです。

現在、手芸屋でもマスクゴムが入手出来なくなりただの平ゴムを使って販売しているケースを多々見かけます。それを平気で出品している人はおそらく、この力の作用を理解してません。サンプル検証もしていないでしょう。web購入の際にはお気をつけ下さい。

【ネット販売されているハンドメイド品や抗菌ガーゼについて】

 ハンドメイドサイトなどでも、様々なマスクが販売されていますので、「自分で作ろうと思ったら全然無理だったw」という方は覗いてみるのも手です。シンプルな大人用を作ってる方も割といます。
 今年は抗菌ガーゼ&抗菌ゴムを使用と謳っている商品も多く見かけます。
 お子さんの為に…と、わざわざ高価格になる抗菌ガーゼマスクを買うお母さんもいらっしゃると思います。 

が、注意して頂きたいのは、『抗菌』とは外部から侵入するウィルスや細菌を完全に防ぐものではないという事。

表示について少しまとめますと以下のようになります。(医療機器販売メーカー勤務の知人に確認済み)
・『殺菌・消毒』…その名の通り。菌を完全に殺したもの及びその力のある商品。医薬品医療機器法で表示に規制があるもの。厚生労働省の許可がなければ表記できません。医薬部外品の扱いとなります。
・『抗菌』…各団体の自社基準で表示。
・『滅菌』…その商品に微生物が全く付着していないことを示す表示。
・『除菌』…除菌効果のないものと比較した際に、数値として生きた菌の検出数が少ないだけ。

つまり、抗菌ガーゼでウィルスを防ぐことは出来ません。
あくまで増殖抑制の効果のみです。
洗濯した後、カビなどが発生しにくいというのもこういうことです。
後から外部より付着した微生物を殺す力はありません。

 また個人が作成販売している物は製作環境によって衛生状態も様々です。
 自宅でペットを飼っている中で製作する方もいらっしゃいます(そういった方は注意書きにきちんと書いてる方も多いですが)
 中には、自分のお子さんのオムツを変えた後手も洗わずに製作販売しているというトンデモなケースを耳にしたこともあります。(本当じゃないよな?どうやって知ったんだよ…と思うけど)
 どうぞ、ハンドメイド品を買う際にはよく考え納得の上でポチって頂きたいと思います。
(※ハンドメイド品の不買を強要するものではありません。私も売ってますし……)
※ハンドメイド品といえど、物を売ってお金を頂く以上はプロですので、安易に適当な作成販売する方には改めて頂きたいなと思うだけです。

また「洗濯を99回しても抗菌力は落ちない」等という素材の謳い文句もありますが、ガーゼの場合はそんな回数使えません。
「それぐらいの抗菌持続力(当社比)だよ」ということです。その回数使えることを保証した表記ではありません。

長年、布に携わった職務経験からハッキリ言います。ガーゼは無理です。
抗菌力より先にガーゼの劣化が早く来ます。抗菌持続としている表示期間ずっと使える意味ではないということを肝に銘じておきましょう。

何が言いたいかというと、こういうパニック状態になったとき「子供の為」というガードの弱いところを突っついて稼ごうとする輩が大量発生するので、お母さんは安易な情報に振り回されず、ちゃんと調べて納得の上で取捨選択しましょうという話です。企業が売ってるから安全ということもないです。

耳障りの良いことばかり並べ立てた商品には注意しましょう。



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