通信制大学に通って良かったことと悪かったこと 1/3: 悪かったこと

高校を中退して通信制大学を3年半くらいで卒業した
いまは大学院生してる

通信制大学に通って良かったことと悪かったことを書くよ
大学を通信にするか通学にするか迷ってる人とかの参考になるかもしれない
すでに社会人で働きながら勉強したいという人とは視点がちょっと違うので、あまり参考にならないかも

わたしの通信制大学に行ってた体験を元に、記事を⬇️の3つにわけるよ

・通信制大学の悪いところ
・通信制大学の良いところ
・通信制大学の悪いところをカバーする方法

この記事では、まず悪かったことから話してみる

☔ 同年代の友達ができない

通信制大学は、働きながら勉強をしている人が多いので、20代の人はとても少ない
わたしの行ってとこだと、10-20代の学生は15%前後
それに加えて、通信制はそもそもほかの学生とかかわる機会が少ないので、ほっとくとまじで友達ができない

スクーリング(学校に行って受ける授業)に行ってもおじいちゃんおばあちゃんばっかりだし、サークル/部活の平均年齢も高すぎて入る気になれなかった
おじいちゃんおばあちゃんと話すのが好きな人には逆によいかも?

☔ 飲み会とかサークルとかの大学生イベントがなくなる

同年代の学生とかかわることがないので、文化祭でバンドやったり、サークルで飲み会したりということはできない
恋愛もフラグの立ちようがない

☔ 課題で詰まっても助けてもらえない

通信制だと、ふつうの大学とちがって、みんなで授業を受けるんじゃなくて自分の家で動画を見たり教科書を読んだりする
なので、「同じ授業をとってる知り合い」というのはできず、授業の課題も自分の家で黙々とやるしかない

もし課題でわからないところがあっても、自分でなんとかするしかないのがしんどいところ
(先生にメールで質問とかはできる)

☔ そもそも誰かと一緒に勉強することがない

授業もひとりで受けるし、レポートもひとりで書くし、テスト勉強もひとり
通信制大学にもキャンパスはあって、そこに行けば学生はいるんだけど、中高のときみたいに「毎日誰かと一緒に勉強する」というのはむずかしくなる

まわりに自分とおなじ学校の学生がいないのは、意外とダメージがでかくて、まわりが誰も勉強してないと「あいつが課題やり始めたし自分もやるか〜」みたいな気持ちが起こらなくて、やる気を出すのがしんどい
テスト勉強とかも、「テスト前のなんとなくみんなが勉強しはじめる雰囲気」がないので、ぼーっとしてるといつの間にか来週テスト、とかになりかねない
1年目の最初のテストだと、自分のペースもテストの難易度もわからないので、いつ頃からテスト勉強をすれば間に合うのかすらわからない

☔ 〆切を忘れがち

テスト勉強もそうだし、履修届とか事務手続の〆切も、まわりに「やばいやばい」って言ってる人がいないので気をつけないとすぎてる

☔ 先生に質問しても永遠に返事が来なかったりする

どの先生かにもよるけど、

授業でわからないことがあった
→先生にメールで質問する
→質問を忘れたころに返信がくる

ということがあったりする

通学制だと、授業の後に先生に聞きに行けたりするけど、通信制は基本的に先生と直接話せないので、↑のようなことが起こる

一回でちゃんと質問への答えが返ってくるようにメールの文面を練らなきゃいけないのもむずい

☔ 実験設備がない

物理、生物、電気電子、機械など理系の専攻で問題になりがち

通学制だと、ピペットとかラットみたいな実験のための設備があるけど、通信制はない(学校によってはあるのかも、わたしのとこはなかった)

なので、通学制だったら実験が必要な分野に進みたいなら通信制はおすすめできない
大学卒業後に、進学したり、その分野の会社に就職したりする場合、実験の経験がないことがハンデになりうる

理系じゃないけど、心理学実験のスクーリング授業は人気すぎて毎回抽選になってた

☔ ゼミ/研究室の他のメンバーと(あんまり)話さない

※人によっては「良いこと」かも

大学4年になると、卒業論文を書くためにゼミ/研究室に入るけど、そこでの活動が通学制に比べて少なくなる

ミーティングの頻度とかは研究室によってまちまちのでなんともいえないんだけど、いちばん大きな違いは研究室メンバーと話せるかどうか

わたしの場合、大学の研究室だとミーティングのときに他の学生に挨拶するくらいで、ふだんはまったく関わりがなかった
一方で、院に入ってからの研究室だと

・先輩に研究のわからないところを聞く
・後輩の卒論を手伝う
・同期にも研究の相談に乗ってもらう

といったイベントが毎日あって、めちゃくちゃ他のメンバーと話してるし、研究でも助かってる
あとはみんなでわいわいしてる

ただし、先生の面倒見の良さは通信制の大学の方がよかったので、総合的にどっちが研究をやりやすいかと言われるとなんともいえない
「学生同士の交流」という観点だと、通信制では少なくなりがちというだけ

☔ 卒論のハードルが高い

※わたしの行ったとこの話

卒論を書かなくても卒業できたりするんだけど、卒論を書こうとするとたいへん
通学制でも大変っちゃ大変なんだけど、「みんな絶対やること」じゃない分、先生が手取り足取り教えてくれる感じじゃなかった

わたしのとこだと、卒論を書くまでの過程はこう↓

卒論の先生を選ぶ
→卒論の「計画書」を書く
→計画書に承認をもらう
(もらわないと卒論が始まらない)
→卒論を書く

研究室に入る前に、自分でどんなテーマをやりたいか考えて「卒論計画書」にOKをもらわないと、研究室に入ることすらできないのがしんどい
計画書を書くときに、先生と相談するのはできる

このへんは学校による差が大きいかも

まとめ

ここまでの内容の箇条書き

・友達ができない
・大学生っぽいことができない
・授業も課題もひとりでやる
・〆切を忘れやすい
・先生に質問してもすぐに返事が来ない
・実験のための設備がない
・ゼミ/研究室での活動が少なくなりがち

通信制の大学のいちばんしんどいところは、何もかも自分でやらなきゃいけないところ
課題をやったり書類を出したりするのも、まわりが「そろそろ〆切だよ」と教えてくれないので、覚えてないと単位を落としたりする
ひとりで勉強し続けるという状況も、最初はがんばれるけど途中からつらくなったりする

一方で、最低限の人付き合いですむのはある意味メンタルに優しいし、学校に行かなくても授業が受けられるのは通信制の良いところ

次の記事はそんな通信制の良いところを書いてみる

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