企画のスタート

　今ボクは4本のアニメーション企画に関わらせていただいてます。そのうち2本はまだ何もお知らせできないのですが、企画のスタートから携わっています。そのスタートってどこから？ってよく聞かれます。どうしてアニメにしようと思ったのか？ですよね。オリジナルものもそうですが、アニメ作品として成立させるには当たり前に膨大なエネルギーが必要です。ある作品を成立させるために、その覚悟と引き換えても良い、そんな想いにさせてくれる原作や人の思いつき的お話は確かにあります。
　例えば「名探偵コナン」は長くお付き合いしてたある編集者との会話からです。あれは1993年の秋ごろ少年マガジンで「金田一少年の事件簿」が大ヒットしてた頃でした。「サンデーも面白いミステリーやるよ」コロンボが好きだと騒いでたボクとビールを飲んでた時に、彼からそう言われたのです。そしてその年末にあの「ジェットコースター殺人事件」に出逢うことになります。これ、どう言ったら伝わりますか、一枚ゲタをはかされた状態で初めてコナンに出会う事が出来たのは明らかにラッキーでした。それまでに読んでいた金田一の方にも、改めて気がいくというか意識をしましたし、コナンはこーゆーミステリーマンガなんだ、と自分なりに早めに理解できたし、自分の中でアニメにするのならこんなカタチで、みたいな妄想に取り憑かれもしました。事実連載開始して2ヶ月も経たないうちに、まだ個人レベルですが「こんな感じにアニメにしたい」とその編集者と飲んでベラベラ語るようになってしまいます。
　…コナンがTVアニメがスタートするのは連載開始してから丸2年経ってからとなります。もちろん膨大なエネルギーを消費してくれるいろいろがありました😓というわけで、これからも折に触れてこんなアニメ企画のスタート話をさせていただきますね😊写真は現在発売中、コナン最新98巻です。