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時計じかけの摩天楼

 本日夜9時からは金曜ロードSHOW!「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」、みなさまもご存知のように1997年4月に公開されたコナン劇場版シリーズの第1作です。この時はとにかく第2作を、なんていう話はまったくない状態で、これ1本でもう映画には携われないかもしれない、そんな思いで青山剛昌先生以下スタッフ全員がマジ全集中して制作した作品です。
 映画化の話が持ち上がったのが放送開始後間もない1996年3月ごろのこと。当時の東京ムービー東宝そして小学館の上の方々でお話がまとまり、ボクはその4月に放送したTVスペシャル「ピアノソナタ『月光』殺人事件」の作業明けと共に行動開始した記憶があります。
この作品のシナリオ作りのために初めてメインスタッフ全員がが青山剛昌先生の元に集まったのが1996年6月21日。この日この時ボクは自分のこどもが生まれるのに立ち会い、すこし遅れて打ち合わせに駆けつけました。それを報告すると先生が「それはおめでとう、あ、今日、オレも誕生日だよ」。かくしてこの日はいろいろな意味で、毎年必ず意味のある歳を刻んでくれるコトになりました。
 この映画はメインスタッフそれぞれが、先述したように2度と映画を作ることなんて無いかもしれないから、とにかくやりたい事を各自ひとつはやろう!を合言葉に、青山先生は実はマンガ原作で描こうと思っていたというラストの見事なアイデアを。こだま兼嗣監督はアクションシーンを。脚本の古内一成さんはモリアティー教授をモデルにしたポリシーある犯人像を。吉岡昌仁プロデューサーは制作の責任者として実写エンディング含めた作品全体のカッコ良さを。ボクは歌入りの挿入歌を使用したく。というわけで東都環状線のシーンは伊織さんの歌声と共に今でも脳裏に焼き付いています。
 TVシリーズも映画もほぼ四半世紀の歴史を持つ「名探偵コナン」そのひとつの原点作品を、本日本編ノーカットでぜひご覧下さいね❗️写真はラストの神と言われる名シーン。本文後の写真は今日の新聞TV欄です。


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