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自問自答ファッション講座を受講した話①

新しい道が開けた、とか今まで見たこともないような世界が広がっていた、というようなことはなかった。でも、今までボヤッとしていた自分の足元がくっきりと鮮やかに見えるようになった。そんな感じ。
 
先日、ご縁があって自問自答ファッション講座を受講した。嬉しくて嬉しくて当選のメールを頂いた翌日に振り込みしたら「1番乗りですっ」とお返事と資料を頂いた(笑)。(その割に、事前アンケートは前日に提出したという…)

講座の流れは、あきやさんのページや多くのガールズのレポートで触れられているので、割愛するが、気が付いたらアッという間に4時間経っていた。「学生時代はどんなお洋服を着ていましたか?」というような話はしたけれど、想像していた以上に、ファッションやお洒落の話をしなかった。ひたすら「私」について一緒に掘り下げる時間だった。
(ちなみに、直前に諸事情ありオンライン受講となったのだけれど、今思うと、気が散りやすい質だし、本物のあきやさんを前にして舞い上がってしまったであろうから、オンラインでよかったような)
 
「本当はそういうことを言いたかったんじゃなかったのに…」となりがちなので、事前に頂いたワークは受講までの2ヶ月の間に自分なりに考えておいたし、アンケートでは「軽やかでチャーミングな人になりたいです」と答えていた。が、実際あきやさんに「どういう人になりたいですか」と聞かれて、とっさに出たのが「”凪いだ人”になりたいです」だった。自分で言ったのにすごくびっくりした。けれど、あきやさんとの会話ではこういう発見や自己理解の連続だった。
 
自問自答ファッション講座の要であろう(私調べ)『○○という言葉を聞いたら、どんな気持ちになりますか』の中で、「"楽しい"という言葉を聞いたらどうですか」という問いに「楽しすぎると疲れます」と答えて「疲れると言った方は初めてです~」と驚かれた。(誤解のないように言っておくが、あきやさんは全く否定的ではなく、そうなんですねぇくらいのテンションだった。)
 
そうだ、私はそういう質だったはずだ。マイペース、ひとりが好き、平和主義、ロマンチスト。魅かれたキーワードは、穏やか・自然体・柔らか…。
あきやさんとお話をする中で、たびたび「○○は好きだけど、外れすぎるのはちょっと」とか「そこまでいくとやりすぎな気がする」などと言っていたようで、あきやさんに「すごく頑張ってこられたんですね。空気が読めちゃうし、気遣いができるひとだから」と言われて、あぁ…って心が揺れた。

以前noteに『マジョリティに入れず、マイノリティにもなれず』といったことを書いたが、そうなのだ。ずっとそれを引きずっていた。でも自分ひとりでは「それでいいんだ。私は私」とは思えなかった。地元を出て、信頼できる友人や家族ができても、自分に自信をもつことがどうしてもできないでいた。

私が欲しかったもの、それは『私らしさ』ではなく、「それでいいんだよ」と言ってくれる誰かだったのかもしれない。家族や友人ではない誰か。

あきやさんは、それをあのピカピカの笑顔でさらりとやってくれた。両手のOKサインは大きなまるに見えた。zoomの退出ボタンを押すとき、黄色い壁の前で、あのGUCCIのイヌがにやりと笑っていた。

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