見出し画像

理想の英語の授業を考える Part3 より深く英語を学ぶ

こんにちは、すうじょうです。今回は、以前の理想の英語授業を考えるものの続編です。前回は、中学生までの英語の授業について考えたので、今回は高校生編です。これは、あくまで私個人の意見で他にもいろいろな意見があっていいと思います。また、私は教師ではないので、元生徒の大人からの意見であることを注意してください。

より深く英語を学ぶ

次に、中学までの基礎的な英語教育を前提とする高校生の際に必要な英語教育を考えます。ちなみにここでの前提とする能力は、英語における基本的な語彙をある程度完成しており、文法に関しても一定程度理解できる。そして、英語の4技能(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)の基本的な能力があることです。しかし、文法の完成度が不十分であったとしても高校で学びなおして完成させることが可能なので、語彙を主に要求することにします。

ここでは、目標は小学生の英語を好きにするということではなく、中学校のより実践的な英語を身に付けられるようにすることでもありません。学術的な英文を読むために必要な能力やある程度高度な会話やコミュニケーションを可能にすることです。なので、工夫を施しても一部の生徒は苦手意識を持つ可能性がありますが、ある程度仕方のないことだとします。ここでは、中学の時に習った文法事項の復習と新しい文法の学習を同時に進めていきます。やり方は、中学の時に書いたようにパターンプラクティスで自然と文法を理解した文が頭に思い浮かぶ、言えるように学習していきます。文法・解釈カリキュラムは以下のようにするのがいいと私は思います。

5文型とその構造
自動詞と他動詞
現在形・過去形・進行形
未来表現
☆完了(現在完了、過去完了、未来完了)
その他の時制文法
受動態
☆助動詞
☆仮定法
不定詞
動名詞
分詞と分詞構文
☆関係代名詞
☆関係副詞
☆関係詞全体(複合関係詞を含む)
接続詞
☆比較表現
☆名詞の可算性と代名詞、数量詞
形容詞と副詞
☆前置詞とそのイメージ
疑問文
否定と否定表現
強調構文と倒置
☆動詞の語法
☆イディオムとコロケーション
会話表現
同格
☆英文の情報構造
☆ディスコスマーカーと論理
対比と並列
その他英文解釈

このカリキュラムは現行の文法に解釈を明確に付け加えた形で、☆を付けた単元は私が特に大事だと思っている部分です。そして、注意しなくてはいけないのは、単に暗記する方向に持っていかないことです。まず、教える際は、汎用的な例文を掲出し、そこから文法的な解説をします。そのときにくれぐれも文法用語の暗記を重視しないようにするべきだと思います。言葉で説明するのは難しいですが、法則性や一種の感覚を共有できるように教えていく必要があると思います。また、文法を一通り終えた後は英文読解問題に取り掛かるための準備として英文解釈を入れています。これは、学校の先生だと教えない人もいると思いますが、個人的にテクニックとして重要だったりすると思うので、入れました。もちろん、英語の本質的な部分ではなく、読解のコツのような部分でどちらかというと大学入試向けということは否めないですがやって損はないと思います。文法などの説明は優しめの言葉ですることを心掛け、実際に生徒が使えるように文法を教えた後に会話・英作アクティビティを挟むのが有効だと思います。また、各文法要項の表現を使った和訳、英訳問題や入試問題に取り組むとなおいいと思います。その際に文法書と文法の問題集は必須だと思います。また、解釈については、解釈系の参考書を活用するか先生が自身で長文問題を用意するかして行うのが適当だと思います。

そして、4技能については引き続き取り組んでいき、中学よりも複雑になったリスニング問題や文章読解問題を解くといいと思います。また、外部試験である英検、GTEC、TOEICなどを活用して練習して鍛えていくのがベストだと思います。そして、高校でも受験を強く意識しない段階ではアクティビティを入れるとより4技能が身に付き、深い英語力の獲得に貢献できるのではないかと思います。例えば、時事問題やよくあるトピックスについての会話・英作アクティビティや英語で書かれた優しめ(ほとんどが知っているであろう単語で構成されている)の小説を読んだり、洋楽を聴いて(歌って?)その歌詞を学習してみる、英語のビデオを視聴して、その感想を生徒同士で言いあったり感想文を英語で書いたりするなども一つのやり方としてありだと思います。そして、文法と同時進行、あるいはそれより前に進める単語の学習は学術系の英文をある程度問題なく読めるように覚えさせるのを目標とします。

ある程度英語力が付いた段階で、個人やグループでの英語プレゼンテーションも十分効果的だと思います。

高校での授業を考えるときは、全体として、少し減らしつつもある程度活発な4技能向けアクティビティを取り入れました。そして、単語・表現の暗記と文法の学習を強化して、英文解釈まで取り入れてみました。そして、人によると思いますが、大学での論文英語や小説英語の学習、文法の歴史的変化などへとつなげるつもりで考えてみました。

今回は、ある程度の分量で考えましたが、理想の英語の授業を考える3つ目の記事で、高校で深い英語力を養う教育について考えました。そのうち、この続編をいつか書くかもしれません。では。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?