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神は細部に宿るのね・・・『スタジオジブリ・レイアウト展』

今週行って素敵すぎたのでご報告します、『スタジオジブリ・レイアウト展』。 ずいぶん前から各地で巡回中のようで、私が行ったのは山口県立美術館の開催分です。住んでいるところからは遠いのですがどうしても興味あり・・・、でも行って良かったです。

ジブリ作品を見たことはあるものの、全く詳しくはないので「レイアウト?」と思っておりましたが、以下公式サイトの説明によると

「レイアウト」とは、一枚の紙に背景とキャラクターの位置関係、動きの指示、カメラワークや撮影処理など、そのカットで表現されるすべてが描かれた、映画における設計図にあたるもの。

だそうです。 どんな感じかは、 スタジオジブリ・レイアウト展 - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLIを是非ご覧くださいませ。 会場含め印象的だったことは・・・

◾️すっごく綺麗・緻密な図
レイアウトは人物のアップだったり、何枚も紙をつなげて背景が描いてあったり・・色々ですがとにかく鉛筆の線、薄く塗られた色がほんっとに綺麗! 作業が終われば捨てられることも多かったというこのレイアウト達が展示に値する位こんなに細かく美しく描いてあったのか・・・とただただ感服でした。
◾️ぐっとくる指示やコメント
絵の隣に走り書きの「望遠風です(=望遠鏡をのぞいたときのような感じで描いてください、という意味だそうです)」や「○○さんすみません、ここは△△して下さい」などなどの指示が何だか臨場感があって好きでした。『千と千尋の神隠し』の料理の説明がそれだけで美味しそうで・・・。

◾️国民的スター達!

会場には正に老若男女がいて、今更ながらジブリの凄さを実感しました。レイアウトを見て50代くらいの女性同士が「本当にきれいねえ」と言い合い、「お母さん、これ見てー」と10代の女子が母親に話しかけ、グッズ売り場では「ととろぉー」と小さな子がぬいぐるみに歩み寄り・・・親子連れも多くて、みんな熱心で楽しそうで、幸せな空間でした。

・・「レイアウト」の成り立ちやこだわりを見るにつけ、高畑勲・宮崎駿両監督や関係者の皆様へのプロ意識を感じました。 仕事をしてると細かいところが気になってもつい「誰も気にしてない/見てないしなあ」と思ってしまう事もあるのですが、「私も丁寧に仕事しよう!」と勇気づけられたりしました。 窓から見える緑が日光できらきらと輝く美術館のカフェでご飯を食べながら、昔ジブリ作品を見た時の気持ちを思い出したり、1日幸せに過ごせたのでした。