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わたし自身にどんな日を贈るのか

昨日、雨が降る前にネガティブな気持ちになって、調子が悪いなあと思っていたら土砂降りだったので苦笑いしました。

そんな日だってあるよね。約束のネバーランドのアニメを見ていて、たくさん泣きました。スリリングな展開が多いけど、その合間に見えるキャラクターたちの優しさが心の琴線に触れて、落ち込んでいたのもあったからすごく泣いた。そのあと好きな音楽を聴いたらまた涙が溢れた、深夜の話。


起きたら歯医者に行く予定があったんです。今日でひと段落なんだけど、まあいつものように痛いなー嫌だなーと思いながら時間をやり過ごしていたら、隣のスペースから小さな男の子が『あ”ーーーー!』って大泣きする声が聞こえてきて(笑)

それはそれは大声で泣くんですよ、周りの大人が眉を下げて、ごめんねぇって笑ってしまうくらいに。私も口を開けながら笑いそうになって、そのまま男の子は帰って行きました。可愛い。本人と仲よかったら抱きしめてた。

まだ昨日の沈んだ気分が残っていました。ありがとうございますと病院を出て、人の少ない場所を散歩して。密だからね、帰らないとって思っていたんですけど、寝坊したからご飯を食べていなかったのです。

いつも行くパン屋さんに寄って、好きなパンを2つ買いました。それから街を一周、帰る前に最近はじめたダイエット用の歩数を稼ぎます。

私はADDに近い特性を持っているので、頭がスッキリしないでいると日々が立ちいかなくなってしまいます。この状態で家に帰っても何も手につかないだろうなと思い、落ち着かないまま人混みを避けてなんとなく道路を歩いていたら、近所のカフェの看板を見つけました。

好きなカフェだけどお洒落なところだから、わたしは入る頻度が少ないです。自粛ムードになってからは、どこのお店にもイートインは入っていないので、なおさら行かなかった場所でした。

テイクアウトをやっているというから『ふうん』と思いながら素通りして、心の奥底のワクワクには、そのあとで気がつく。

ツイートもしましたが、日常のなかの何気ない非日常は、なるべく自分で創ろうと思っています。きらっと光った瞬間のものを逃す手はないなと思ったので、自分なりのチャレンジ精神でそのカフェに足を踏み入れてみました。

『あの、テイクアウトしたいんですけど』

柔らかい声が出てひと安心。これは最近になってようやく気がついたことなのですが、わたしは自分の声が好きみたいです。辿々しい話しかたにコンプレックスを抱いたこともあるけれど、決して特徴的じゃない普通の声だけど、日常に溶け込めそうな柔らかい声質はちょっと気に入っています。

優しい女性の店員さんが出迎えてくれました。日が差してきて暑かったな。見ると1人で回しているらしく、わたしの後にも注文をとり、テーブルを片付け、コーヒーを作ってお会計をして、と忙しそうに働いている。


ぼーっとしてその様子を眺めながら、胸の奥の煌めきにも気がつきました。

そわそわしちゃうなと思いながら待っている時間、わたしの特別がここに誕生です。

自分からわざわざ手にした非日常って、達成感も自己肯定感も勝手に高くなれるのでおすすめです。割引で数十円安くなってました。言われて謎にほっこり。

アイスカフェラテを買ったのですが、『ガムシロップ入れますか?』『お願いします』のやりとりだけで、たのしく、嬉しく思いました。

わたしのために甘くしてもらうとか、他のひとよりも感動屋な自分にとっては高級ホテル並みのホスピタリティ。特別扱いされている気分です。ちょろすぎる。でもそれで日々が楽しくなるならいいです。笑

店内が暑くて外に出て待っていたら、別の若い店員さんが出勤したらしく代わりにやってきて、にっこにこでカフェラテを渡してくれました。可愛かった。お洋服もメイクも可愛いし、見習いたい。癒されまくりました。


それから、帰り道は明るくて。

色々な人とすれ違いましたが、すでに長々と書いてしまったので割愛します。親子連れやおじいさんおばあさん、ほっこりする情景をたくさん見かけたことに気がつきました。今日は優しい日だった。

あ。今のご時世じゃこれ言っちゃいけないのかな。すみません。でもわたしは優しい気持ちになってしまいました。自分に嘘はつけないので書いておきますね。

ベンチがあったのでいちど座って、空を見上げます。そういえば家を出たときに、スーッと直線の飛行機雲も見ました、なんとも絶妙にラッキーな日です。

自然が多い場所を歩いていたので、葉ずれの音をのんびり聴いていると、癒されていく自分がわかります。

小学生のころ風景画を描くことがとても好きで、そのとき描きたいと思っていた風景と似た景色が広がっていたから、時間が巻き戻ったように感じました。幼いときの心の状態まで意識して感度を戻すようにすると、木や葉っぱの色、やさしい音や、自然の匂いにも、普段より繊細に気がつけます。


あのころ見ていた低い視線と、狭い世界でものごとを感じると、自然が好きだったと思い出せます。

世の中によく見知っているものは多くなく、複雑でないものばかりだったからこそ、ワクワクするものを自分から探したり、より敏感になれていたみたいです。


毎日がこうとはいかないものなので、特別なよくある非日常のことは、できれば書いておけたらなと思ってこのnoteを書きました。明日はまた人間関係に辟易したり、面倒なお客様を適当にあしらったり(すみません笑)、ゲーム実況を何時間も見て、貴重な時間を溶かしたりすると思います。

そんなものだよね。だけどまたこんな日も、美味しいカレーを作って笑う日も、気にいる絵を描きたくて頑張るクリエイティブな1日もあると思います。

読んでくださってありがとうございました!

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