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ちいさな序列の大きさを思い出す

絵を描くひとのスクールカーストのポジションは、個人的な体感からいくと、どうなるのか少し難しいです。

カーストなんてそこまで気にする?という人もいるかもしれないし、私もそこまで過敏になって生きてきた人間ではないのだけれど、つい先日お友達とスクールカーストの話になったので敢えて言葉にしてみようと思います。

あくまで私の体感の話ですが、絵を描くひとというのは根暗とか、悪い意味で使われた『オタク』という言葉に分けられて、カーストを下げられることが多いのです。

明確な序列かというとわかりませんが、キラキラしていたりお洒落だったり、運動ができて、声が大きいような人たちがクラスのなかで上に立てる、1軍だとして。
2軍は全てそこそこ。運動も、勉強も、そつなくこなして、それから恨みを買わないということ。できることを上手に隠して周りに溶け込めるという能力は、そのままコミュニケーション能力にも繋がるような難しい世界で、10代の特に前半ではスキルが重要とされてきた気がします。
3軍からは浮いてしまうような個性的な人が多いです。その中には、今の社会で活躍されている素晴らしい方々もたくさんいたのかもしれないです。多くは『上手に』生きることが苦手だったり、集団生活が苦手だったりする、ような。たぶん。

私は多分、言葉にするならば3軍と4軍の間くらいでした。絵を描く人間ってそれだけでオタク扱いされやすかったし、今ほどオタク文化は浸透していなかった世代だったから、余計に生きづらかったかもしれません。

中学生のころのお話で、当たり前のことをやったら成績は上がるのと、自分の価値を感じられずに相当な無理をして生きていたので、勉強は割とできるタイプでした。ただ運動がてんでダメ。そして周りは不真面目をよしとする文化が強い田舎の学校で、わたしは当然浮きまくっていました。

絵が上手いこと、もしくは描けること、それはステータスにもなり、使い方によっては武器にもなりました。だけどやっぱり席に座って絵を描いていると大変なこともあって、『気持ち悪い』と1軍の誰かが口に出したら、ちょっと冷や汗です。
わたしは学校内で序列が低くても今さらと思ってて、そこを気にしてはいなかったのですが、好きなことを放っておいてくれない人が出てくると自分の領域が侵害されはじめますから、それはもう生きづらい世界線なわけです。

なんども言いますが、わたしの体感で、全てのひとが当てはまる話をしているというのではありません。ただ、3軍や4軍に位置するなかでも自分の『好き』が明確になっているひとたちは、そんなに自分のカーストの低さを気にしていないんじゃないかなと思います。

自分の世界が守られていれば、それは目立つよりも、クラスのなかで上に立つよりも、とにかく幸せで嬉しいことなんです。だから見下されていてもよくて、むしろ見下されて興味を外していてもらえる方がありがたくて、ただ自分の好きな小さな小さな世界を守れたらそれだけでいいのです。

中学が別の友達は、1軍のキラキラ女子、めっちゃ優しくて好きだったと言ってました。なので本当に場所によって様々なのだと思います。カリスマ的な存在がいてクラスがまとまることもあるでしょうし、わたしも憧れる女の子というのは確かにいたので、それについてとやかくは言いにくいですね。



絵を描いていると、素敵なこともあります。それは話すのが苦手な自分にとって、とても有効なツールになってくれました。敢えてこんな言い方をしたけれど、高校以降も色々な場面で嬉しいことがあり、わたしは本当に感謝しているんです。
好きで描いている、それだけでそのイラスト可愛いねとか、何描いてんのとか、そう言って笑ってくれる人がいたり、普段だったら話さないような___まるで生きる世界が違うように思えてしまった相手が、不器用なわたしのいる場所まで降りてきてくれて、対等に話してくれたりします。

自分の好きを尊重して笑ってくれる相手がいたときには、絵を描いていてよかったなって暖かい気持ちになることがよくありました。

なんだかんだでずっと絵を描いて生きてきましたが、あのとき気持ち悪いと言われてもやめなくて本当によかったなと思います。

今となっては小さな世界の小さな制度、だけど限りなく難しくて、その場所にいた自分にとっては生き方すらも左右する大きな序列。

大変だったなあと思いながら、
言葉にすると改めてすごい手間のかかる世界を生きてきましたね。

そんなわたしも、あなたもえらいです。
読んでくださって、ありがとうございました。

(アイキャッチでご飯とお味噌汁の画像をお借りしました。学校の写真を貼るよりはあったかいご飯の写真を貼っといたほうがゆるく読んでいただけるかなあと、、今日は気圧の変化もひどいので、美味しいものを食べて眠りましょう。おやすみなさいませ)

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しあわせです!♡
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心が疲れてしまったために大学を休学していて、今は自分の気持ちを癒すためにエッセイを書いています。歌と絵と言葉が好き。誰かの心にちゃんと届くような、温度のある文章を書きたい。どうぞよろしくお願いいたします。
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