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編集部ピックアップ紹介④ おばけのクウの小さな冒険

こんにちは! ステキ編集部カワカミです!

今日はもうひとつ紹介していきますよ!
ピックアップ・ブンゲイの作品、よっつ目は浅見ともさんの「おばけのクウの小さな冒険」をご紹介!

ものに触れられる子どもお化けが繰り広げる、優しさと元気いっぱいの冒険作品です。


作品紹介


~大人も読める童話です~。
これは、雲の上に住む、おばけの男の子の小さな冒険のお話。
クウは、ある日目覚めた時に、ママがいなくなったことに気づきます。ハルじいさんに尋ねたら、雲の下の世界に行っていると教えてくれました。
クウは、それから毎日のように雲の階段をおりて、ママを探しに行きます。
そしていろんな人や動物たちと出会い、少しずつ成長していくのです。
(作品紹介文より引用)


見どころ① ものに触れるが消えてしまう・・・。好奇心旺盛なお化けの人助け


 お化けは本来、ものに触れることが出来ません。しかしクウとクウのお母さんは触りたい、と強く思ったものに触ることが出来ます。しかし使いすぎれば小さくなっていき、やがて消えてしまう。
 雲の下の世界に行ったきり帰ってこないお母さんを探しにきたクウ。ハルじいさんからものに触れる力はなるべく使わないように、と口酸っぱく言われているのですが、クウは行く先々で興味のあるもの・ことに関心が向かいがち。下の世界のいろいろなことに参加しながら、その中で困っている子、勇気を出せないでいる子に手を差し伸べることもします。
 クウにできるのは触れることだけ。それでもこんなに人助けができるのかと、触れるというたったひとつの動作のもつ大きさを再認識しました。


見どころ② 童話を意識した作品作り


 クウは雲の下の世界の冒険の過程で、様々な人や生き物に会い、いろいろなことを学んでいきます。その様子を、童話を意識した文章が支えます。子どものクウの冒険といえば聞こえが良いですが、幽霊のお話。そこには悲しく、重い冒険もあります。それを優しくつつみこむような文章は魅力に感じました。


作品URL


https://sutekibungei.com/novels/536f469a-a43e-443e-9046-76e29e9039aa

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