すたこら

何者にもなれなかったゴミクズ

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何者にもなれなかったゴミクズ

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創作くずれ

とかく、夢ばかりあったのだ。 小さな頃私はガソリンスタンドの店員になるのが夢だと親に言っていたらしい。オイルを入れる器具がヒーローの銃のように見えていたらしい。 小学校高学年くらいからだろうか、将来の夢や希望する職業の話が私は苦手だった。これだ!という夢が無かったためだ。私がなりたいものはとにかくたくさんあった。漫画家・小説家・画家・ミュージシャン・科学者・陶芸家・映画監督・宇宙飛行士etc…etc…。 特に取り柄の無かった私だからこそ色んなものに憧れた。 さらに年を経

    • 酒飲みの午前5時

      子供の頃初めて今日と明日の境目を跨いだ日を覚えているだろうか?悲しいことに私は忘れてしまった。きっと得も言われぬ高揚感と背徳感に揺られながら眠い目を擦ったのだろうと過去の自分に期待してしまう。 大人になれば夜を越すことはあまりにも当たり前で、高揚感どころか迫りくる翌朝の予定に肩を落としてしまう。そんなやり場のない落胆とどうしようもなさを抱え、私は酒を飲んでしまう。高級なカクテルでも飲めば多少は救われるのかもしれないが私はレモンも入っていない自作のハイボールばかりあおっている

      • エンドロールといふもの

        どこから手を付けていいのか。 noteに登録してしばらくは途方に暮れていた。 アート・音楽・書籍・ビジネス…。 どれを取っても浅学である自分には敷居が高いように思えた。 頭をくしゃくしゃかき回した後、開き直ることにした。 まずは私が好きであること、小学校の自己紹介のような始まりでいいのだ。 ありふれた趣味ではあるのだが私は読書が好きだ。 特に純文学、あとはミステリー小説や童話… 推理は自分が犯人を特定できないと悔しいからあまり読まない。 なんにせよ物語の中に没入し、現実から

      創作くずれ