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#264:テニスマネージャーの憂鬱(14)

前回は7月後半の息子のテニス模様を書いた。

今回は8月の様子を書いていく。


夏休みの大会出場

8月は夏休みのため、毎週何かしら大会が開催。

参加する試合が重複しないように、また平日は中学生の息子が辿り着けるエリアの大会に絞り込むなど、テニスマネージャーとして夏休み前に日程を組んでエントリーするのはひと苦労だった。

しかしいざ夏休みになれば、あとはエントリーした試合に出場するのみ。しかも半分以上は本人が会場に向かうので送迎も不要。ドロー(対戦)と集合時間や持ち物の準備をフォローするだけ。

そうして、8月だけで4-5つの大会に参加。

結果としてはかなり惜しいスコアになるのだが、関東承認レベルではなかなか勝てない。とはいえラリーの精度や駆け引き、試合の準備など、細かい点だが少しずつ成長しているのが分かる。

試合結果として負けには変わらないのだが、負けの内容に変化がある。負け続けるのは本人として苦しそうだが、周りから見て気付いた良い変化はなるべくフィードバックして夏を過ごした。

夏休みの練習

8月は夏休みというあり余る時間を活かして、部活とスクールで暑い中で息子はたくさん練習した。

いや、世の中の強い選手はもっと練習するはず。

例えば他のテニスクラブへ試合をしに行くと、その前後の練習風景から、夏休みに毎日早朝練習があるのかなーということが垣間見える。

とはいえ、本格的にジュニアテニスを始めてから最初の夏休みで息子はテニスの練習にどっぷり。真夏の太陽で全身真っ黒。

テニススクールの所属クラスでも進級し、高校生も交えてガンガン打ち合う日々だった。

新人戦

夏休みももう終わるという時期に中体連の新人戦が行われた。

昨年は中1で出場するも強敵相手に2-4で一回戦負けとなり、これが息子のテニス熱に火をつけるきっかけとなった。ここで地区予選を勝ち進んで、都大会に出場するのを1年間目標にしてきた。

地区予選1日目

都大会に出場するのは6Rまで勝ち残って地区予選の本戦に出場するか、もしくは各予選グループの決勝まで勝ち残り、そこで負けても順位戦で勝つことで都大会の出場権が与えられる。

つまり今日の試合には全て勝ってトーナメントを6Rまで勝ち進む必要がある。今日は一切負けられない。

都大会出場を目標とする息子にはかなりプレッシャーのかかる初日。あまり眠れなかったようだ。

初戦は相手不在で不戦勝、2、3試合目は共に4-0(4ゲームマッチ)で完勝。やはりジュニアテニスで1年間揉まれると、部活だけのテニス選手にはほぼ負けない。

そして運命の5R。これを勝てば初日は終了。

相手は強豪校の選手。しかも試合会場は相手のホームグラウンド。まさにアウェイ。ただ予めこの試合が今日の最大の山場になることは予想済み。

序盤はいつも通り調子が上がらない。相手校応援も盛んでまずい展開。0-3まで追い込まれる。

同時に何試合も進行しており、もう応援団は勝てると思ったのか、相手校応援は他の選手の試合へ向かい静かになった。

ここから得意の巻き返し。サーブゲームを押し切るとブレイクして2-3。流れが変わると勢いも出て4-3と逆転し、最後は相手サーブが崩れ5-3勝利。

観ている方は0-3からドキドキハラハラした。が、何とか勝ち切った。第一関門突破!

終わった瞬間本当に心からホッとした。

地区予選2日目

それから1週間後。

先週はひとつも負けられないため、前の日から強いプレッシャーに晒されていた。一方この日は、予選グループ決勝、順位戦(2試合)の計3試合でひとつ勝てば都大会出場が決まる。少しは気楽。

とはいえ、相手はここまで勝ち残った強敵揃い。当たり前だが簡単に勝てる相手はいない。

予選グループ決勝。相手は以前ジュニアテニスの大会で対戦して完敗しており、その大会では優勝した本当に強い選手。

途中まで2-3と拮抗した展開もあったが、最終的には2-6で敗戦。無理せずしっかりポイントを取ってくる卒ないテニスは何枚も上手。

順位戦にまわり、次の相手もジュニアテニスで活躍する選手。0-3といつも通り?序盤追い込まれる展開(順位戦は4ゲームマッチ)。

そこから挽回して3-3と追いついて4-3とリード。あと1ゲームで勝ちが見えた時、ボールがコートの外の森に入り本部まで別のボールを取りに行くアクシデント。

流れが変わり4-4でタイブレークへ。そこで粘ったものの、再度逆転されて4(5)-5で万事休す。

そして順位戦2試合目。これに負けたら都大会出場はなし。プレッシャーがかかる一戦。

最初のゲームからこちらが攻める展開。相手のサーブゲームをブレイクして勢いに乗る。

そして何とか4-1で勝利!

ついに都大会出場を決めた。心底ホッとした。

8月は数多く大会に参加したものの、なかなか結果が出ない状態が続き苦しんだ。しかし最後には昨年から目指していた都大会出場に手が届いた。

運良く進んだ部分もあったが、息子がちゃんとテニスに向き合って練習してきた成果である。親としても、テニスマネージャーとしても誇らしい。

親バカだが、よく頑張った息子に感謝。

そして大会運営されてた先生方、日頃お世話になっているスクールのコーチ陣、テニス部の先生、対戦相手の全選手にも感謝!(大袈裟…優勝した選手の言うやつ、、、笑。だが心からそう思えた)

とはいえ、まだまだ上には上がいるテニスの世界。これからいくらでもチャレンジできる奥深いこの場所で、息子が没頭してトライしていけるようテニスマネージャーとしてサポートしたい。

長文お読みいただきありがとうございます。

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