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なんも書けねぇ!状態からどうやって脱出するのか ~maxさんに捧ぐ~

あまり一般的じゃないかもしれない、中小企業診断士試験合格法シリーズです。
今回は、maxさんの答案をネタにして、なんも書けねぇ!状態から合格答案が書ける状態まで、どういうふうに勉強をすれば脱出できるのかを書きました。

maxさん、勝手に使わせてもらいます

maxさん(@smallandmid)のスバラシイ開示を勝手にネタに使って申し訳ないですが、なんも書けねぇ!(あるいは、こんなの書けるか!!)状態から、どうやったら合格レベル答案が書けるところまで持って行くのかを書いてみようかと思います。
※センシティブな内容と表示されるのはご愛敬(笑)「恥ずかしい」に反応しているのでしょうか?

maxさんの答案は上記のツイートで見ることができますが、念のため、画像も載せておきます。

ちなみに、これを書いている段階でmaxさんの許可は得ていませんが、きっと許してくれることでしょう。もしアレでしたらアレしますので言ってください。
※このnoteは例によって、内容は最後まで無料で読めますが、有料にしてあって投げ銭を受け付けています。得られた投げ銭は、すべてmaxさんに還元します。

まずはその勇気ある行動にリスペクト

まず、maxさんは「恥ずかしい答案」と書いていますが、全然恥ずかしくないです。書けていないのは確かなので開示するのに勇気は必要だったかもしれませんが、自分の答案を皆に見てもらおう!という気概を持っている人は、必ず伸びる人だと思います。

おそらく、例の2次の勉強スタートZoom ↓

で、ももさん(@mochimochi3737)とぼっちさん(@GhyFQJILFp6JuNI)から話のあった相互添削やTwitterでの開示をそのまま実行したのでしょうが、先人の言葉を丸呑みしてそのままやってみることができる人は、強い人であり、伸びる人です。
※ただし、勉強を進めていって、自分なりのアレンジは必要かもしれません。
※ちなみに俺は、初期の頃はもっと書けていませんし、Twitterにも出せませんでした。

ここから頻繁に、書けていない、分かっていない、できていないなどの表現が出てきますが、これは決してmaxさんがダメということではありません。現段階の答案に対してでは客観的に見るとそうですよ、というだけのことです。

maxさんの答案だけ晒し者のようにするのは申し訳ないので、私の昨年度の「なんも書けねぇ!」状態の答案も載せておきます(^^;
ここからギリギリ合格するために、どんな勉強をしてきたのかを振り返りながら、勉強方法を説明していきます。

なぜ、「なんも書けねぇ!」のか

まず、なぜ書けていないのかといえば、「2次試験で頻繁に問われること」と「どう答えればよいか」が頭に入っていないからです。そして、仮にそれ(か、その一部)が頭にあっても、具体的な解答として書き上げる力がついていないからです。
これは、「何をどうやって書けばいいか分かっていない」と言い換えてもいいでしょう。
逆の言い方をすれば、何をどうやって書けばいいか分かれば、何も書けねぇ状態からは脱出して、点を取れる解答を書くことができるんです。
「何を」に当たるのが、問われている論点と何を答えればよいか、です。
「どうやって」に当たるのが、具体的な解答としてどうやって文章に落とし込むか、です。
2次試験の勉強は、①過去問を通して「問われること」と「どう答えるか」のセットを頭に入れて(=何を、の理解)、②それを実際の設問に対してどうやって具体的に書いていくか身につけていく(=どうやって、の練習)過程です。
※以降、①②という番号だけで表します。

①「何を書くか」に使うのが、ざらい+<全知識、抽象化ブロックシート、ダンシ君>です。
②「どうやって書くか」に使うのが、<ふぞろい、TACなどの過去問解説>です。

「ざらい」というのは、LECの講座、金城順之介の過去問総ざらい道場のことです。

第2問:1次知識の再確認

書けている第1問は置いといて、書けていない第2問、第3問、第4問をネタに説明していきます。
※第1問も、書けてはいますが同じような視点で見直すとよいと思います(つまり、現段階では、文字が並んでいるけど点は取れない状態です)。

まず、第2問から。
ざらいの中で、金城先生は『SECIモデルですね』とおっしゃっています。そして、『暗黙知、形式知というキーワードを使って書けたら最高です』ともおっしゃっています。
maxさんの解答を見ると、SECIモデルだということがおそらく分かっていません。
①ができていないから書けていない典型例です。つまり、何を書けばよいか分かっていないということです。何も書けねぇ状態になるのは当たり前ですね。

ざらいを21年分通してみることで、「2次試験ではSECIモデルが出されて、それが出たら暗黙知と形式知で書く」ということが分かるようになります。これが、俺がざらいを勧める理由でもあります。
これまでの過去問を総ざらいすることで、何を書けばよいかが分かるようになるんです。
ただし、何を書くかが分かっただけではダメで、その知識を使える知識として自分のモノにしなければいけません。これは、例のZoomの中では「整理する」と言っていましたが、そのときに使うのが、<全知識、抽象化ブロックシート、ダンシ君>です。これらを使って、SECIモデルって、マニュアル化されていないノウハウみたいなのがあって、それを組織全体で属人化しないで使えるようにするときのフレームワークね、っていうふうに、自分のモノにしていくんです。
この段階は、言い換えると、1次試験の勉強で学んだことの再確認です。「1次知識」とか、「1.5次知識」なんて言われたりもしますね。やっぱり、1次と2次は繋がっているんです。

さて、これで①「何を書くか」ができるようになったとしましょう。でも、それだけでは不十分です。これを具体的な解答として書き上げなければいけません。これは、第3問と第4問で説明します。

第3問:具体的な解答に落とし込む力

金城先生の第3問の解説は、『能力用件を聞いている』『コミュニケーション能力とか提案力とか』というものです。
maxさんは、全然書けていませんが、欄外に「企画提案するのか?」と書いています。これは、金城先生が提案力について書けとおっしゃっているそのままです。つまり、①の「何を書くか」は分かっているんです。でも、②「どうやって」が身についていないから、具体的に解答として落とし込むことができていません。それができるようになるために、<ふぞろい、TACなどの過去問解説>を使います。

自分で解いた後で、ふぞろいや過去問解説を読んでみてください。特にふぞろいには、多くの解答例が載っています。この解答例を参考にしながら、自分ならどうやって書いていくかを身につけていくんです。単なる「提案力」というキーワードを、診断士としての文章にしていきます。
これはとても難しいので、最初は写経でもいいかもしれません。写経をすることで、典型的な言い回しが使えるようになります。典型的な言い回しを使うだけでも、点がもらえる答案にグッと近付きます。
気をつけて欲しいのは、写経はただ写すことではない、ということです。写経は、写す作業ではなく、型を身につける作業です。写経をする場合にはこの意識を忘れないようにしてください。
写経で型=典型的な言い回しを身につけても、それだけでは足りません。写経から始まって、次は解答例を見ずに自分で書いていき、そして自分ならどうやって書くかを試していく。その過程で、知識を具体的な解答に落とし込む力がついていきます。

第4問:①も②も

第4問も同じです。maxさんは1文字も書けていませんが、欄外に「人事と言ったら権限委譲とかインセンティブとか?」と書かれています。でも、解答として落とし込まれていない。
第4問では①と②の両方ができていません。
まず①ですが、「人事と言ったら権限委譲とかインセンティブとか?」と欄外に書かれています。つまり①は出てきているようにも見えますが、ここでは少しネタ不足です。
金城先生の解説では、『人事面で書けばいい』と言われています。さらに『人ときたら、能力向上とモラール向上』『ジョブローテーション』『ダイバーシティー』『キャリアパス』『公平感ある評価制度』『目標管理制度』などの例が挙げられます。
まずは「人事について問われる」ことと「人事が問われたらこんなことを答える」とういのをざらいで知ることになります。でも、人事に関するネタはたくさんあります。だから、ざらいだけではやっぱり足りないんですね。
足りない部分を補うために、<全知識、抽象化ブロックシート、ダンシ君>を使って、知識を使える形で整理していくんです。
ひょっとすると、「茶花」や「幸の日も毛深い猫」などのフレームワークで「使える知識化」していくのもよいでしょう。このあたりは、先人たちのブログなどがよいかもしれません。

次に、②です。人事で書けることはいろいろありますが、それを与件企業に合わせて指定された文字数で書かなければいけません。ポイントは、与件企業と設問に合わせて書くということです。
maxさんは欄外に「こんなに書けるか!!」と書いていますが、それをできるようにするのが、ふぞろいです。
ふぞろいでは「権限委譲」を使った解答例、出ています。インセンティブという単語は出てきていませんが、それに関連する「公平な評価制度」や「モラール向上」という言葉を使った解答例が出ています。
人事について書けることはたくさんあるけど、この与件企業にはどの施策が必要なのか、この設問では何が求められているのか、それが自分の考えと合っているかどうかを確認するのがふぞろいの解答例なんです。
これは、解答例よりも解説を読んだ方が勉強になるんじゃないかと思います。解説を読むことで、なぜその解答例が与件文と設問から導かれたのが分かります。
そしてこれも同じように、最初は真似しながら、次第に自分で考えて書きながら、具体的な解答に落とし込む力をつけていくんです。

大丈夫です

maxさんの答案をネタに、なんも書けねぇ!(あるいは、こんなに書けるか!!)状態からどうやって勉強を進めていって、どうやって書けるようになるのかについて書いてみました。

maxさん、解答用紙では最後には心がポキっと折れていますが、全然大丈夫です。

maxさんは、「今の段階では」何も書けねぇ!状態なだけです。
このnoteは、私が「なんも書けねぇ!」状態から、なんとかギリギリ合格できるようになった過程をなぞりながら書きました。これを参考にというか、ここに書いたようなことを意識しながら2次の勉強を進めてみてください。そして、他の情報も参考にして、自分なりのスタイルを身につけていってください。
今書けなくても、本番までにはきっと書けるようになると思います。

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