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【台風15号・19号】ユニオンテック復興支援の軌跡とまとめ。

先日活動を終えた、ユニオンテック復興支援。
沢山の方から応援の声をいただきました。本当にありがとうございました。怪我もなく、無事に終了することができました!

実は、SUSTINA🍒メグミは今回のユニオンテック復興支援において、スキームづくり(※ 計画・枠組みづくり)から携わり、裏方として動いていました。実際に復興支援が開始してからも2週間ほど千葉県に滞在し、ユニオンテックの現場監督や職人さんに同行しました。

そこで、「私だからこそ皆さんに伝えられることがあるかもしれないし、もしかしたら誰かの役に立てるかもしれない…!」と思い、このnoteを執筆するに至りました。少々長くなりますが、お付き合いいただけると嬉しいです。

「ユニオンテック復興支援」の概要

まず、「ユニオンテック復興支援」って何をしたの?と思った方に簡単にご説明します。

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ユニオンテックは全国から建設職人を集め、1500万円を負担し、千葉県富津市でブルーシートを敷設しました。この取り組みを「ユニオンテック復興支援」と呼んでいます。富津市のボランティアセンターに届いた依頼の中からユニオンテックに案件を振り分けてもらい、ブルーシートを敷設する、といった流れです。

ユニオンテックからは、UT SPACE(建設業)の現場監督4名と、職人さん35名の方々と復興支援をしました。職人さんの移動費や工事費用、宿泊費はユニオンテックが負担しました。復興支援開始当初の予算は1000万円でしたが、台風19号の被害状況を鑑みて、500万円を追加出資しました。

ユニオンテック復興支援のねらい

なぜ、ユニオンテックは1500万円も負担し、この復興支援活動を行ったのか。それは、「我々にしかできないこと」だと考えたからです。

● 全国に建設会社のネットワーク(建設マッチングプラットフォームSUSTINA)がある→SUSTINAの会員は日本全国で1万社以上(約11万人)
● ユニオンテック自体が建設会社なので、現場監督の社員がいる→現場で指揮を執れる者がいる
● 規模の小さい会社である→スピード感を持って動ける

このユニオンテック復興支援活動は、様々なメディアに取り上げていただきました。「なぜ、こんなに発信する必要があるの?」「会社のPRのためなんじゃないの?」なんて声もちらほらありました。答えは違います。明確な目的があり、PRではありません。

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ユニオンテックが発信し続けたのは、これからの日本社会における復興支援のスキームづくりに寄与したいと考えたからです。この活動を世間に発信することによって、今後望まなくとも起こるであろう災害の復興支援活動における前例となれば良いと考えました。それが発信のねらいです。

NHK「おはよう日本」にて、ユニオンテック創業者で会長の大川は取材に対し、こう述べました。

「まだこの国の中で、こういう災害時、建設におけるスキームができあがってるとは到底思えていません。今回の取り組みをきっかけに大きなムーブメントになっていって、官民一体で一時対応がすぐできるようなスキームを作っていけるよう検討している。」

引用:NHK おはよう日本「修繕作業始まらず…」https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2019/10/1009.html
【本取り組みに関する掲載メディア】
CNET Japan
「ユニオンテック、台⾵15号被災地に建設職人を手配--ブルーシート敷設等の復興⽀援」https://japan.cnet.com/article/35143117/

TechCrunch

「台風15号の被災地・千葉県富津市をユニオンテックが復興支援、建設職人マッチングサービス「SUSTINA」を活用」https://jp.techcrunch.com/2019/09/26/union-tec-futtsu-city-volunteer/

ダイヤモンド・オンライン

「台風被害のブルーシート張りボランティアに、スタートアップ企業が赤字覚悟で乗り出す理由」https://t.co/wmG8LOCs9v?amp=1

日経 xTECH

「ブルーシート敷設など被災住宅に官民の支援、千葉県の台風15号被害」https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00154/00681/?n_cid=nbpnxt_twbn

リフォーム産業新聞

「ユニオンテック、千葉県に30人の職人手配」https://www.reform-online.jp/news/reform-shop/16353.php

NHK おはよう日本
「修繕作業始まらず…」 https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2019/10/1009.html

日経産業新聞
「台風15号の被害、スタートアップが技術と人脈で救援」https://t.co/KvZ9QUBvng?amp=1

新建ハウジング
「屋根被害の応急対応 無償で約100棟」 https://t.co/0DNPPGasoW?amp=1

結果として、多くのメディアに掲載していただきました。

ブルーシートの敷設方法

ブルーシートの敷設方法としては、土嚢袋を使用するものがポピュラーですが、我々ユニオンテック復興支援部隊は職人集団として耐久性を重視したブルーシート敷設を行いました。

参考にさせていただいたのが、特定非営利活動法人災害救援レスキューアシスト代表理事 中島武志さん(通称:武ちゃんマン)の手法。ご本人の許可をいただき、サスティナ通信で特集させていただきました。

ブルーシート敷設において必要な材料や

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バディロープの結び方など紹介してくださっている方で、

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YouTubeでも施工方法を紹介してくださっています!

ブルーシートの耐久性を不安視する声も時々耳に入りますが、ブルーシートには厚さの種類があって、耐用年数はその厚みによって異なります。以下の施工の神様の記事では厚さ別の耐用年数を紹介しています。

復興支援開始に至るまでの流れ

残暑厳しい2019年9月のとある日、千葉県の被災地の様子が毎日報道されているなか、「我々に何かできることはないか」と思い立ち、私含むユニオンテック社員数人で計画もないなか、千葉県を訪問しました。社長の韓が東京駅までハイエース運転して迎えに来た光景は今も忘れられません。
千葉県に到着して被災状況を生で見て、「何かできることはないか」ではなく、「できることならなんでもやる、絶対にやる」という気持ちに変化していきました。

いくつかの市町村を巡り、復興支援をさせてもらえないかと聞いてまわりました。そこで最初に手を挙げてくださったのが、富津市長の高橋さんと、副市長の小泉さん。具体的にどんなスキームで復興支援をするか打ち合わせし、今回の取り組みを実行するに至りました。

実際に職人さんを募集してみると、想像以上に多くの方に来ていただけることになりました。SUSTINA経由でのお申し込みもたくさんあり、感動しました。本当に皆さん、ありがとうございました!!

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(写真: 建設workers Unionの皆さん)

復興支援は、想像以上にお金がかかります。時間以外にも移動費・宿泊費・資材費、かかります。ボランティアができなくて歯痒い思いをされていた方、沢山いらっしゃったのではないかと思います。ですので、今回の復興支援で職人さんが活躍できる環境を作れたことに大きな喜びを感じました。

来ていただけることになった職人さんにはまず、以下のマニュアルを事前にデータで共有し、現地でも冊子を作成して「旅のしおり」として配布しました。簡素なものでもよいので、人数を集めて復興支援する際はこういったものを作成しておくと混乱を避けられるので、オススメです。

富津市災害復興支援にあたって (1)_page-0001


資材の他には、緑色のビブス腕章を用意しました。これによって、様々な団体さんが活動されているなか、すぐにユニオンテック復興支援のメンバーだと認識できました。

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(写真: えりのまきさん

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初日からの流れ

初日は朝8:00に富津市役所に集合しました。初日以降も毎朝市役所に集合し、朝礼しました。

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まずは、みんなで施工方法を学ぶところからスタートしました。

倉庫には復興支援に必要なブルーシート等が用意されていました。毎朝、倉庫の中から必要な大きさのブルーシートを選びます。大切な支給品ですので、無駄が出ないようにきちんとサイズの選定を行い、適切なサイズにカットし、施工する。腕が試されるところですね。

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初日はみんなで共同住宅を施工し、2日目以降からチームに分かれて作業しました。上で作業する人、下で資材の運搬や梯子をおさえる人が必要になりますので、1チームにつき、4〜5名ほどで活動していました。(※規模と損壊状況による)

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被災者の声

実際に被災された方とお話しする機会が何度かありました。ブルーシート敷設依頼者のほとんどがご年配の方でした。
復興支援をするまでは、どのご家庭もいちばんの悩みが「漏水」ではないかと思っていました。でも、実際は違いました。お話した方の多くが、「自分の家の瓦が風で飛んだり、落ちたりすることで近所の方々の家財を傷つけてしまうのではないか。」ということを最も心配されていたんです。「自分の家の漏水はもちろん辛いけど、他人に迷惑かけるよりかは良い」のだそうです。
また、ご自身で屋根に登ろうとしたら落下してしまい、かかとを複雑骨折して歩けなくなってしまった方もいらっしゃいました。
とある地域では、トタンが風で飛ばされたことによって地域一帯の屋根や外壁がダメージを負ってしまったところも…。

施工が完了すると、「今夜は安心して眠れそうです。」と、喜んでいただけました。日中の最高気温が30度を超える中、汗だくで作業していた職人さんも「人助けできてよかった。本当に来てよかった。」と口を揃えていました。なかには、お菓子やドリンクをくださる方も。ありがとうございました。

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順調にブルーシートの敷設をしていたのですが、台風19号が来てしまいました。次々と「ブルーシートが剥がれてしまった」という声が。そこで我々は活動期間を延長し、500万円の支援金を追加することにしました。

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さいごに

無計画で千葉県に乗り込むところから始まった、ユニオンテック復興支援。最後までトラブルなく活動できたことは、奇跡に近いのではないかと思います。
しかし、ここまで無事にやってこれたのは協力してくれた職人さん達と、富津市の方々がいたからです。そして応援してくださった皆さんも、本当にありがとうございました。これからもユニオンテックは「自分たちにできること」を最大限に活かし、今後もアクションを起こし続けます!!

そして、これから復興支援をしようと思っている方できたらやりたいと思っている方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください!

復興支援にご興味のある多くの方にこの声を届けたいので、是非、拡散お願いします!!!

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最後まで読んでいただきありがとうございました♡

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大吉
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内装の施工管理(現場監督)を経験し、現在はユニオンテック株式会社でSUSTINA(建設マッチングサイト)を担当しています。業界の理不尽を解消し、職人さんが輝ける世界を創りたい🌍建設業界に関する記事を執筆していきます✏️ https://sustina.me/
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