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新たな地で、新たな発見を

こんにちは。理工学部3回生の西野日菜です。
今回は2020年2月13日~18日の期間にベトナム・ハノイで実施した「SDGsディスカバリープログラムin ベトナム」に関して綴りたいと思います。
オフィシャルな報告書はオンラインで読んでいただけますので、こちらからアクセスください!

https://sustainableweek.org/wp-content/uploads/2020/04/aacb1c67b9ad818c21c8fb2aaaee11f5.pdf

わざわざ海外に行く意味ってなんだろう

大学生で留学する人、本当に多いですよね。私の周りにも、アジア・ヨーロッパ・アフリカ・アメリカ等世界各国に留学している友人が多くいます。私自身は今回のベトナムが人生初の海外でした。
今まで、わざわざ海外に行かなくても留学生と交流できる場に行ったりネット等を使って調べたらいいかな、と思っていた一人でした。語学の勉強も、本場に行かなくても方法次第では日本で出来るだろうと。

実際に間違ってはいません。世界各国の状況は毎日いろんな局のニュースを見て知り、英語も海外渡航経験なしでもある一定話せるようにはなりました。では、今回のプログラムで求められている「ディスカバリー」とは何か、と考えたとき、まさに「現地で動いている人や空気」から各々が感じ取るものであると思います。

SDGsディスカバリープログラム in ベトナム とは

SDGSディスカバリープログラムは、ベトナム・ハノイを訪れ、あらゆる学生の好奇心を大切にした、SDGSを自分ごとにする海外研修です。本プログラムは、社会課題に気づき解決・挑戦していくマインド(DISCOVERY MIND)を身につけたい学生を対象としています。また、「発信する」をキーワードに、ベトナム国家大学ハノイ校日越大学の大学院生の協力のもと、海外フィールドワークを実施しました。

1日目と2日目は、メンバーの興味関心をもとに事前に組んだチーム(政策、環境、交通、食、観光、教育)でフィールドワークを行いました。私は自身が所属する都市システム工学科で交通インフラを学んでいることもあり、交通チームのメンバーとして行動しました。

交通はベトナムに行った人皆が身の危険を感じたところだとは思いますが、とにかくバイクと車が多くて信号も車線も機能していません。詳しい話をするととても長くなるので割愛しますが、これだけは言えるのが、ベトナムの交通は今の状態でも成り立っているということです。日本では信号等のインフラやルールに沿って物事が動いているとすると、ベトナムでは個人と個人の対人関係によっていろんな事が動いているといった印象を受けました。

3日目は、大多数のメンバーはベトナム北部にあるハロン湾を巡るツアーに参加しました。世界遺産の鍾乳洞に入ったりと、ベトナムの自然を堪能する1日となりました。ここで驚いたことは、私たちが参加したツアーに近畿大学と同志社大学の学生も参加しており、同志社の学生とは日本に帰ってきてから偶然再会できたことです。ハロン湾で会った人ですよね!?という再会の仕方はなかなか珍しい。

先進国は発展途上国から学ぶことも多いはず

活動の詳細に関しては、前述した報告書をご覧いただければ大体のことが分かると思うのでこのぐらいにしておいて、私がベトナムに行ったからこそ感じ取ったディスカバリーを少し。

今回訪れたベトナムー特にハノイは、道行く人々が皆どこか活気あるように思えました。皆が自由に移動して、あちこちで個人商売が行われ、特に何かに取り締まられることのない情景からは、国民が何かしら自己の意思をもって生活していることが感じられました。社会システム的に言うと、インフラが発達していない、ルールも機能していない、都市機能的にはあまりよくないように聞こえます。

帰国してから日本での生活について考えてみると、上部層の世界で政治や経済が足早に決まり進んでいる中で、大多数の日本人がのほほんと暮らしているようにみえます。これでいいのだろうか?と疑問をもつ人は一定数いるはずですが、そうでない人のほうが多いのが現状だと思います。
もちろん日本は、安心して日常生活を送れる国だと思いますが、ベトナム等の諸外国から学ぶべきことも多くあるのではないかと、改めて考え直すことができました。

どれだけ吸収するかは己次第

今回のプログラムでは、各チームに分かれて別行動をしている時間がとても長かったです。そのため、皆が感じたことや学んだことも本当にバラバラです。同じ行動をしていたチーム内の一人一人でも、個々人が感じることは多種多様です。私の場合はこのプログラムを通して、ベトナムと比較することで自分が住む日本の特徴がより一層可視化できたと感じました。

私が今回のフィールドワークの中でやって良かったと思ったことが2点あります。1つ目は「seeよりもlook」ー同じ場所を歩くのでも、ぼんやりと風景として周りを見ながら歩くよりも360℃に意識を向けた方が細かい特徴に気が付きます。路上で物を売っている人が多いなぁ、という風景から、家族ぐるみで観光客をターゲットに、日本語を少し覚えながら商売をしている人が多いという考察にすると、そこからまたどうして家族ぐるみで商売するのだろう、といった問いが生まれます。

2点目は、現地の信頼できるバディーをつけたことです。日越大学の大学院生は数か月前に立命館大学で研究をしに来ており、その際に直接お話しする機会が幾度かありました。その学生らに事前に話を聞き、フィールドワーク2日目にはハノイ市内を案内していただきました。訪れた場所は一般的な観光地ですが、ベトナム人がいるからこその学びが多くありました。その国の歴史や教育についての話を聞きながら見る建物や博物館は、ただ訪れるよりもよっぽど学びの深い観光になったと思います。

以上、長くなりましたがSDGsディスカバリープログラムでの学びと気付きを主観からまとめたものになります。

ぜひ、冒頭にあります開催報告書と併せてお読みいただけますと幸いです。

おまけー英語が楽に感じる日常ー

始めに、語学を学ぶために海外に行く意味について問うていましたが、その意義も体感しました。ベトナムはハノイ市街地では半数以上の人が英語を話すことができますが、年配の人や少し郊外に行くとベトナム語しか通じない場所が多かったです(日本よりはよっぽど通じますが...)
そのため、Google翻訳を駆使してベトナム語で意思疎通する苦痛を一度体験すると、英語が通じる場所は嬉しい、楽とまで思えるのです。このプログラム期間中は、とても楽しんで英語を話すことが出来ました。と同時に、伝えたい単語が浮かばない悔しさも身をもって感じるため学習意欲も湧き、「語学留学」の有効性をも理解することができました!

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