【weekly post】2021年5月建設領域シード~シリーズAまでの資金調達まとめ
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【weekly post】2021年5月建設領域シード~シリーズAまでの資金調達まとめ

さて今週も今週とてやっていきます。

前回は久々にヘルスケア領域に戻ったんですが、また建設領域に帰ってきました。

今回は、USの建設領域*スタートアップをシード~シリーズAまでに絞って5月に資金調達をした企業を見ていきます。

(*建てるところからビルメン、施設管理までを入れてます)

x月の資金調達シリーズは今後もやっていこうと思っています。

それでは、今日取り上げる企業はこんな感じですので、お好きなところに飛んでみていただければと思います。

今月のシードからシリーズAでの調達は7社でした!

【ワークスペース管理SaaS】Maptician(Seed)

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設立:2018年

今回調達金額:$1.7M

調達総額:$1.7M

リード投資家:Nelnet(VCではなく、アメリカで学生ローンなどのサービスを提供する事業会社)

サービス内容:中心的な昨日としてワークスペースの管理と社員のステータス管理で、「誰がどこにいるのか(いたのか)」「それぞれの従業員がどのようなステータスか(オフィスにいるのか、在宅か、社外か)」を把握できるシステム

管理者サイドには、「予測されるオフィスの使用率」「実際の使用率」がダッシュボードに表示され、その一瞬の管理だけでなく中長期的なオフィスの縮小などによるコスト削減も期待できるようです。

導入としては、従業員の端末(PC・スマホ)にアプリケーションを入れるようで、そのアプリ経由で座席や会議室の予約を行えるようにしてるようです。(このほかにも社内報的な機能も持たせてるらしい)

【廃タイヤ製資材】Pretred(Seed)

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設立:2020年

今回調達金額:$3M

調達総額:$3.12M

リード投資家:HG Ventuers(建設資材などを扱うThe Heritage GroupのCVCで過去にRomeo Power(NYSE:RMO)にも投資をしてた)

サービス内容:廃タイヤとプラスチックの廃棄物をリサイクルして作られた道路脇のブロックを作ってる会社です。

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(Pretred社HPより)

上の写真のものがそれになります。世界中で毎年凄まじい量のハイタイヤが出るようで(2020年は18億本のタイヤが寿命を迎えてる)それらは今まで燃やされるか埋められるかのどちらかが多かったようで特に埋め立てに関しては、日本国内ではかなりキャパが逼迫しているようで、住友ゴムなんかは廃タイヤをタイヤ(更生タイヤというらしい)としてリサイクルする取り組みを行っているようです。

話をPretredに戻しますが、1ブロックあたり75本程度のタイヤがリサイクルされるようで、このバリヤを使うことでコンクリートバリヤと比較するとCO2の排出量を98%抑えられるようです。

購入者は、公的機関か私企業(輸送、建設、イベントなど)でも助成金を受けて使っているという感じのようです。

【メンテナンスロボット】In-Pipe Robot(Seed)

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設立:2020年

今回調達金額:非開示

調達総額:非開示

リード投資家:Alchemist Accelerator

サービス内容:配管の検査・分析のためのロボットを開発しています。

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(In-Pipe Robot社HPより)

こんな感じのロボットです。3方向についてるのがキャタピラみたいな感じになってて、配管の中を這うように動くみたいです。(割と過去にもあった感じではある)

提供してるのはロボットだけでなく、そこに付属するサービスとして、現在だと、「遠隔検査」「パイプラインマップの再構築」「パイプライン3Dモデルの再構築」「配管の摩耗等の計測(プロフィロメトリー)」

「配管の厚さ測定」「非破壊検査」「予測分析」の機能も開発中のようです。

このロボットはモジュールとして、複数繋ぎ合わせたりもできるんですが、強みとしては、コストとスピードの面で

配管のメンテナンスコストは最大55%、メンテナンスにかかる時間は最大75%削減できるようでした。

【スマートホーム】HOMMA(SeriesA)

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設立:2016年

今回調達金額:$8M

調達総額:$26.4M

リード投資家:不明(11名の投資家で構成され既存ではB Dash Ventures、Mistletoe、D4Vなど、新規ではNTTドコモVentures、コクヨなど)

サービス内容:独自の建築デザインと独自のスマートホーム技術を組み合わせた次世代スマートホームのの提供を行っています。

すでに販売が終わったHOMMA ONEでは「スマートオーケストレーション*」の第一フェーズを実装しています。

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(スマートオーケストレーション:HOMMA,Inc. PRTIMESより)

ちなみにHOMMA ONEの売却価格はペンシルベニアの住宅価格過去最高額(2020年11月現在)となる$2Mとなったとのことでした。

また、2020年11月にはHOMMA ONEに次ぐHOMMA Xもオレゴンで着工し今年後半の竣工予定とのことです

【施工見積もり】Roofr(Seed)

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設立:2015年

今回調達金額:$4.3M

調達総額:$8.3M

リード投資家:Bullpen Capital

サービス内容:屋根葺きの見積もりサービスで、メインはtoCではなく屋根葺きを行う職人(SMBとか)向けのサービスになっています。

顧客の住所など情報を入れると衛星写真で顧客の家の屋根が出てきて、それをベースに施工範囲などの測量を行いその測量をもとに24時間以内に屋根のレポートを作成、あらかじめ決めた価格表から見積もりを自動作成してくれます。

衛星写真でなくても独自に撮ってる写真をアップしても同じことができるようで測定データの正確性と時間の短縮が売りになっています。

ちなみに、toCサイドにもサービスを提供していて、toB向けと同じサービスで測量を行い、地元の業者からの見積もりを即時に提供しマッチングするようなサービスになっています。(ファイナンスの手伝いまでやってるようでした。)

【モジュール式住宅】Boxvana(Seed)

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設立:2018年

今回調達金額:$0.85M

調達総額:$0.85M

リード投資家:不明

サービス内容:モジュール式の住宅を手がける企業で大きめの物件というよりかは、比較的小さな1人暮らし向けの物件を扱っています。(モデルとして挙げられていたもので400sqft弱(約37㎡)でした)

LitePanという軽量で耐久性に優れた高性能複合素材を用いることで早く、安く、安全にモジュール住宅を提供しています。

軽量化つ耐久性が高いことを生かし、壁などのパネルを大きく作ることができる(重かったりすると運搬や作業上分解しないといけない)ため、建築にかかる部品点数を少なくできるため作業時間も短縮することができるという感じです。

また、素材自体も再利用可能なため環境にもいいということになっています。

ちなみに同社のFacebookを覗いてみると430sqftでベースの価格は$65,000でした。

【モジュール式住宅】Connect Homes(SeriesA)

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設立:2011年

今回調達金額:非開示

調達総額:$19.8M

リード投資家:Dart Capital&Co.(単独ラウンドでその1つ前のラウンドリードはBrick &Mortar Ventures)

サービス内容:同じモジュール式なんですが、Boxvanaとはターゲットが異なるイメージで、Boxvanaが1人用ならconnect homesは家族向けといった感じでしょうか。460sqft(約43㎡)~3,200sqft(約300㎡)まで対応しており、価格は17.4万ドル~82.5万ドル

依頼から入居まで6ヶ月~13ヶ月ほどのようで、通常より2ヶ月ほど早まっているようなイメージでしょうか。

まとめ

以上が5月の建設領域シード~シリーズAの資金調達企業でした。

どうでしたかね?

個人的には、①廃タイヤとプラスチックでできた資材と②モジュール住宅の2つとのところは面白いなぁと思いました。

①廃タイヤとプラスチックでできた資材

これについては、実は先週2つの業界の中の方とお話をさせていただく機会があったんですが、その中でも話として上がってて、素材供給までのサプライチェーン全体を通してどこまで環境負荷を下げれるのか(この事例であれば、タイヤの回収、プラスチックの回収から商品提供まで)ってのと、果たしてそれで作られたものをどこに使ってもらうのかってのをミスると結構しんどそうだよねという感じで、全くの肌感覚ですが、この廃タイヤの話は、割と廃タイヤはきっと自動車整備工場などでタイヤを履き替える際に一定程度集積するものなんだろうし、使ってもらう先としては真っ先に公的機関とありましたが、ボリュームが大きくなってコストが下がるまで多少高くても政策的な意義で買ってくれる人たちをターゲットにした(道路工事など)ってのは割と絶妙なところだったんじゃないかと思ったりするので、この後を追ってどうなるか見ていきたいなと思います。

②モジュール住宅

先に紹介した「Boxvana」と最後の「connect homes」とでターゲットが異なるので、一概にどうこういえないのですが、日本と同様に職人人口の課題をアメリカも抱えているっぽいので、そこへの対応として、短工期かつ簡単な施工を実現できる建築ってのは日米ともに求められてるんじゃないかと勝手に思っていたりします。

モジュール式というと画一的な感じがしてしまって、(今のところ)一生に一度の買い物なのに、それってどうなん?って話もあるわけですが、構造そのものはモジュールなのである程度どうしようもないところがあるかと思いますが、内外装はかなり自由が効いている印象で割とモジュール式から連想する悪いイメージはないんじゃないかと思ったりしました。

日本の場合は海外と違って面積も狭いし、山がそれなりにあったりもするし、建築基準がとかさまざまこえなければならない壁があるわけですが、建設職人の人口が減少していく中で、職人の増加や多能工化での対策だけでなくこういった建て方そのものみたいなところが出てきても面白いなぁと思っています。

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