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夏note

短い夏が終わろうとしている。
今年は夏祭りもなかったし、いつもとは違う夏。
こんな夏は初めてだった。

でも、振り返ると、やっぱり夏っていい、好きだなって思う。
世の中は大きな変化をしているけど、自然は何一つ変わっていなかった。

蝉の鳴き声、目が眩む太陽の日差し、夜は虫の音を聴きながら眠りにつく。
暖かい夜風に吹かれて星を眺めることも出来る。

五感を刺激してくれる夏の姿は毎年変わらない。

夏のイベント、お祭り等差っ引いても、やっぱり夏が好きだった。

そう、夏は一番五感で季節を感じられるのだ。

視覚・・・眩いほどの太陽の光。青空に真っ白な入道雲。夜空を飾る幾千の星たち。
見る物自体にエネルギーが宿り、生の力を感じる。

聴覚・・・日替わりで鳴り響く蝉の声。夕立前、遠くの空で聞こえる雷の音。スコールのようにたたきつける雨の音。
臭覚・・・雨上がりのアスファルト、草いきれ、潮風の香り。

味覚・・・夏はやっぱりBBQ、ビールがうまい!

触覚・・・薄着だからこそ、直接空気が肌を包む。突然の雨が体を打ち付けることもある。

このように、五感を多いに刺激してくれる。

自然が存在感を一番発揮するのだ。

僕の場合その中でも聴覚、だと思う。

特に自然の中に住んでいると、1日の中で鳴っている音が目まぐるしく変わっている事に気づく。
朝の音、昼の音、夜の音、全てが違う。
一日中自然のBGMが僕らを包んでくれる。
ほとんど、無意識に沈んでいる時間が多いけど、その波動は振動は体と心を刺激している。
僕はその波動が心地よいのだと思う。
自然が作り出すオーケストラとともに過ごす日々が。

そんな理由もあってか、この夏、noteがよく書けた。
自然の音に包まれると、昔の記憶が呼び覚まされたりする。
感覚と記憶がリンクして会話をし始める。
僕はそれに耳をすまし、書き取っていけばいいのだ。
元々、田舎育ちだから、幼少の頃からこの音の中で育った。
大袈裟にいうと、僕の人生が記憶されている音媒体なのかも知れない。

この音の中で育ち、今も生きている。

夏は特にこの音がエネルギーを持って、地球と僕を繋げてくれる。
夏の終わりの寂しさは、徐々にこの音がバラードのような旋律に聞こえてくるからなのかな。夏の初めはアップテンポでノリノリだったのに。

もうすぐすれば、この音が無くなって、季節も秋から冬へと移り変わる。
また、それはそれで趣がある。
そうなっても、今のペースで書き続けることが出来るのか、夏のおかげだったのか・・・

真価が問われる。