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親の介護奮闘記 ー宝くじ詐欺

割引あり

「それはねー、詐欺じゃけぇ!」と何度説明しても、母は納得してくれない。表面上は分かったふりをしても、また同じことを繰り返す。
「おめでとうございます。88,332,196円の賞金・商品指示書の配送が保証されると確認されます。」
と意味不明の封書が又、実家に届いていた。日本語がおかしい。そして既に開封済み。

この外国から来る宝くじ詐欺で、過去に何度母と喧嘩をしたことか。母は本当に大金が当たると信じ込んでいる。「この大金を配送するために、6000円を添えて7日以内に返信用封筒にて郵送してください。」と書かれてある。母がトイレに行っている隙に、散らかっている書類一式を預かり、家に帰って調べることにした。正しい判断ができなくなっている母を守るためには、強行手段しかないと思った。

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