するしろ!              記事の読み方・使い方         「就職するなら会社を知ろう!」

するしろを利用するにあたって。

会社のブランドイメージや見かけだけで就職すべき会社を選んで良いのでしょうか?会社なんて、実際に働いてみないと、良い会社か悪い会社か、そんなのは分かりません。自分に合っている会社を見つけるのは難しいかもしれませんが、今だけでなく、将来を踏まえた会社選びに、この「するしろ」が役立てば幸いです。

(1)グループ会社と親会社の業績

売上と利益は、会社の成長性や安定性を測るための物差しです。
売上や利益が伸び続けていれば、成長性が高い会社と考えることができますし、安定的に推移していれば、社会的に必要とされている会社だろうと考えることができます。

また、現代の会社の業績は、グループ全体で捉えないと、真の姿はわかりません。親会社の業績だけをよく見せかけて、グループ全体でみると業績があまりよくない会社も存在します。グループ全体の業績と親会社の業績を見比べてみましょう。

(2)セグメント

会社の多くは、複数の事業を行っています。また、複数の事業を一定の基準で分類し、マネジメントしています。
各事業ごとの売上や利益を把握して、自分が働くべき、あるいは、どのような職種や部署を選べば良いのか、示唆を与えてくれるでしょう。
儲かっている事業、うまくいっていない事業、主力事業、副次的な事業、どの事業に所属するか、働く人の将来に影響もあるかもしれません。事業そのものを売却、廃業してしまうことも、将来あるかもしれません。
現在だけでなく、将来も見据えて働く場所を考えましょう。

(3)従業員数

従業員の推移から、会社が考える採用の傾向を推測することが可能です。また、会社の成長性や安定性など会社の状態も推測できます。
人をたくさん採用し続けているような会社は、成長性溢れる会社といえるかもしれません。従業員数が、あまり増減していないような会社は、退職者数を考慮して、採用人数を一定の範囲に収めるようコントロールしているのかもしれません。

(4)グループ会社

今や子会社がない会社はほとんどありません。グループを構築し、集団で事業を行っていくのが当然の世の中です。グループ会社の給与や人事制度は必ずしも同じではありません。親会社と子会社で異なることの方が多いでしょう。
また、親会社に就職したとしても、子会社に出向する場合だって少なくありません。転籍になる可能性だってあります。
どのようなグループ会社があるのか、どのような場所で自分が働く可能性があるのか、就職する際に考えておくことは有用です。

(5)役員の人数と年収

役員の人数だけでなく、年収、出身部署、経歴など、どのような人が役員まで昇りつめているのか、知っておけば、自分の将来にも役立つかもしれません。どのような経験が必要とされるのか、どのような部署にいれば、役員まで辿り着けるのか、役員まで昇進できたら、いくら貰えるようになるのか、自分の人生設計の参考にしてください。

(6)従業員の給料等

平均年齢や平均勤続年数を知ることは、会社の雰囲気を掴むことに繋がります。平均勤続年数が長ければ長いほど、居心地の良い会社かもしれません。平均年齢が若ければ若いほど、若い人材が頑張っている会社かもしれません。
平均給料は、平均年齢になった際に貰えるであろう年間の給料額です。自分の将来を考える際に、一つの参考になるでしょう。

最後に

会社は観念的存在です。実態があるわけではありません。そこで働く人たち、一人ひとりの行動や考え方が、会社の行動や考え方になっていきます。
そのために会社はそれぞれ特色等を有していきます。その特色や特徴や社風に絶対的な正解はないので、働きながら馴染んでいくか、馴染めなければ辞めることになるかもしれません。
少しでも多くの人が、その人にとって働きやすい場所を見つけられたらと願っています。


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