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【伊豆の国まるごとポタリングEp3《パン発祥の地で春のパン屋さん巡り!》】 SURUGA Cycle Journal Vol.104

伊豆の国市さんとのコラボ企画「伊豆の国まるごとポタリング」、通称「伊豆の国まるポタ」。歴史情緒あふれる伊豆の国市の素敵なスポットをまるごとご紹介します。

今回のまるポタのテーマは「パン屋巡り」!実は伊豆の国市とパンには深い関係があって、世界遺産「韮山反射炉築造」に携わったとされる「江川太郎左衛門英龍(えがわたろうざえもんひでたつ)」は日本で初めてパンの製造を行った人物なんです。
今回はパンの歴史を追いつつ、伊豆の国市のおすすめパン屋さんを巡っていきましょう。

ナビゲーターは伊豆の国市職員の大湖さん(左)と地域おこし協力隊の平尾さん(右)です。

まず最初に訪れたのは、「江川邸」です!パンの祖を知るのには欠かせないスポットです。サイクルラックも完備されています。

江川邸は1958年(昭和33年)に主屋が国の重要文化財に指定された建築物です。2022年4月は屋根葺き替え工事が行われていたのですが、5月から全体が見られるようになりました。この邸宅の主である江川太郎左衛門英龍(えがわたろうざえもんひでたつ)は、兵糧として日本で初めてパンを製造した人物です。

さっそく主屋の中にある土間を案内していただきました。50坪の広さで、北側中央にパンを焼くのに使われていた竃(かまど)が据えられています。江川邸では現在でも4月12日のパンの記念日にちなんで、当時の「パン祖のパン」を再現するイベント等が開催されます。

それでは江川邸の中を見学してみましょう!土間の上を見ると、天井板が張られておらず、屋根裏の「架構(かこう)」という梁と柱の構造を見ることができます。

日本で最初にパンを製造した江川太郎左衛門英龍は、その他にも反射炉の築造に関する提案、代官として民政に心を配り世直しにも貢献した人物です。数多くの書画、工芸品などが残っており、極めて多彩な人物だったということがわかります。

こちらは「韮山竹」を使用した竹細工。

千利休が作った「園城寺(おんじょうじ)」という有名な竹花入に使用されていることで知られ、「韮山竹」はひび割れがあることが特徴なんですって。

裏側から入ることのできる庭園では、美しい竹林を見ることができます。

続いてのスポットは「こだわりパン工房 ビオ代官」さんです!1975年創業のそば処「代官屋敷」さん内にある、地産地消をコンセプトにしたパン工房です。

伊豆の国市産のいちご「紅ほっぺ」や無農薬小麦粉、伊豆の乳製品や無農薬野菜などを使用しており、伊豆の地で育まれた材料を使うことにこだわりがある「ビオ代官」さん。
ショーケースには自慢のパンがズラリ!上部はカレーパン、下部はピタパンのメニュー一覧です。こんなに種類が…迷う!

サクサク衣でまん丸のカレーパンは、イベリコ豚カレー、黒毛和牛焼肉カレーなど、少しリッチな高級食材が入っているのがポイント。

いちごが丸ごと入っているインパクト大の「一粒苺のアンドーナツ」は売り切れ多発の人気商品です。

「ピタパン」は中が空洞になっているもちもちしたパンで、こちらもさまざまな種類がありました。イートインスペースもありますので、サイクリング途中のちょっくらパクリ、もできちゃいます。
まるポタメンバーもパンをゲットしました。

続いては、今回2件目のパン屋さん!「松月堂 伊賀本店」さんにやって来ました。

松月堂さんは創業からおよそ100年を越える、古くから地元に愛されているパン屋さん。お名前からも分かるように、以前は和菓子屋さんだったそうです。
この日は人気すぎて売り切れてしまいましたが、イチオシはコッペパン!中身をその場で塗ってくれるらしいですよ。

駄菓子屋さんとして地域の子どもたちの立ち拠り所にもなっている松月堂さん。入口には20歳越えの長寿のかめさんが迎えてくれます。

世代を超えて愛されるあたたかなお店です。

さて、続いては「ボッカデラベルタ」さんです。「ホテル・アクアサンタ」さんのイタリアンレストランなのですが、入口でベーグルを販売されています。

ボッカデラベルタさんのベーグルは油、卵、乳製品を使わずに作られたコーシャ認定(ユダヤ教徒が食べてもよいとされる「清浄な食品」)の本場のニューヨークベーグル。

種類も豊富でどれにしようか目移りしてしまいます。

買い回ったパンを持って「狩野川リバーサイドパーク」に来ました。広い芝生エリアにあるピクニックテーブルで、パンづくしのランチタイムを!

「狩野川リバーサイドパーク」は緑豊かな公園エリアに加え、テニスコートや弓道場、屋外のアスレチックなどがあり、地元民の憩いの場、そしてアクティビティを楽しむ場所としても親しまれています。

こんなに大きなネットのジャングルジムも!

パーク全体を見渡せる展望デッキ「富士見やぐら」もありました。この日は雲がかかってしまいましたが、晴れていれば富士山が見られます。

ところで…気になる「パン祖のパン」のお味は?現在親しみのあるパンと比べるとかなり硬めで、乾パンに近い素朴な味が印象的でした。ぜひ日本で最初のパンを体験してみてください。

ちなみに手では割れない…くらいに硬いのですが、切ってスープに入れたりしても美味しいとのことですよ!

次は、伊豆の国市きっての老舗パン屋さん「フレッシュベーカーズみどりや」さんにやって来ました。創業60年以上の歴史あるお店です。

ズラリと並んでいるのは「三色ロールイン」というかわいい三色パン。もちろんその他にもショーケースにはさまざまなラインナップが。数え切れない種類のパンに圧巻です!

目玉は「スーパーキング」という食パン!全日本ベーカーズフェアで農林水産大臣賞を受賞した逸品です。

撮影中も絶えずお客さんがいらしていて大人気のみどりやさん。どこか懐かしい雰囲気を感じるあたたかい店内です。

続いては「伊豆の国本舗」さんです。

地元のフルーツや野菜を使ったジャムやフルーツソースなどのオリジナル商品を販売されています。二層の中身が透き通って素敵な「伊豆の国のはちみつジャム」は指定農園の希少な蜂蜜と、いちごやブルーベリーなどの伊豆の果物を合わせたジャム。ふるさと納税の返礼品にもなっているんですよ!
やっぱりパンのお供にはジャムですよね。

細長い瓶に入った「伊豆の柿 天野柿で酢」もおススメ商品。伊豆の国市天野で栽培された「天野柿」は歯ごたえが良く、甘さが強い上に渋味が少ないのが特徴。自慢の天野柿がフルーツビネガーになっています。
これから夏に向けてさっぱりとしたドリンクにもいいですね。見た目もかわいいので贈り物にもgood!

なお、こちらは道の駅や伊豆の国本舗さんのオンラインショップで購入することができます。伊豆の国市の恵みがぎゅっと詰まったオリジナル商品をぜひチェックしてみてください。

さて、続いては「pain Aihara」さんです!残念ながらこの日は定休日でしたので、別日にお伺いした写真も合わせてお届けします。

Aiharaさんは創業20年を迎えるパン屋さん。美味しいパンと人当たりの良い姉妹のオーナーさんが魅力で、地元民のみならず遠方からのファンもいらっしゃるのだとか。
旬の地元野菜を使用しており、季節にあわせて旬のパンが食べられます。

旬の地元野菜としてさやえんどうが使われた「伊豆の国野菜のベーコンエピ」は、外はカリッ、中はフワッとした食感のメリハリが楽しい!
もうひとつは自慢の食パンにベーコンや玉ねぎが挟まれた「クロックムッシュ」。表面のホワイトソース&焼き目も魅力!やみつきになりそうな美味さでした。

また、曜日によって種類が変わる食パンがあるのもAiharaさんの魅力のひとつ。水曜日は胚芽の食パン、木曜日はくるみの食パンというように、曜日ごとの固定ファンの方もいらっしゃるそうですよ。
行くたびに違うパンに出会えるパン屋さんでした。

さて、次は「pain Aihara」さんから徒歩3分のところにある、「ピアノカフェドリーム」さんです。

住宅街の中で「こんなところに!」と驚いてしまいました。こちらは元自衛隊のマスターが経営されており、ピアノやロードバイク、アジアン雑貨の販売など、マスターの夢がいっぱいつまったカフェなんですよ。見るものがいっぱいあってキョロキョロしちゃいます。何はともあれ、まずはコーヒーブレイク。カップ&ソーサーはタイのものなんですって。

メニューの中に「演奏曲目リスト」が!45歳からピアノを始めたというマスターの生演奏がリクエストできるそうです。

さっそく、一曲弾いていただきました。

優雅な演奏を間近に楽しむことができました。また、年代に関係なく夢を追いかけることの輝きもを感じました。 
店内には他にもいろいろ気になるものが…。

自転車フレームのメガネに、

ベトナムのロングドレス、

壁のメニューにはおススメコーヒーと共にオイラーの等式「eiπ=-1  解説します」と書かれていたり…。マスターの趣味と知識の多彩さが伝わってきます。

 たくさんの夢が詰め込まれた素敵なカフェでした。

続いて、またまた住宅街の中で「こんなところに!」というパン屋さんに出会いました。田京駅から徒歩4分のところにある「nico」さんです。キュートなロゴにほっこり。

小さくかわいらしい店内には、洗練されたおしゃれなパンが並びます。1度来たらリピートしたくなります。定番のパンから、袋いっぱいに入ったラスクなど、気になるパンがいろいろありました。

人気店なので、早々に売り切れてしまうこと場合もあるらしい…無事ゲットできてよかったぁ。あちこちにあるオブジェもあたたかい雰囲気を作り出していました。

さて、続いては狩野川を挟んで「城山」の対岸にある「読売巨人軍 長嶋茂雄ランニングロード」にやって来ました。

読売ジャイアンツ終身名誉監督の長嶋茂雄さんが、現役時代に日課として「城山」の登頂やこの狩野川堤防をランニングコースとしてトレーニングをされていたのだそうです。現地に来てみるとものすごいハードコース…!

現在こちらには記念モニュメントがあり、モニュメントの穴を覗くとちょうど「城山」が見えます。

さて、今回最後のスポット「大仁ホテル」さんに到着しました!大仁の「大」ポーズ!

「長嶋茂雄ランニングロード」に続き、こちらも長嶋茂雄さんに関連するスポットのひとつ。オフシーズンの自主トレーニングの際、「大仁ホテル」さんの「富士の間」に宿泊されていたのだそうです。
ロビーには写真や色紙などが展示された長嶋茂雄さんコーナーが!

「大仁ホテル」さんは山道を登った高台に位置しており、富士山を望む秀逸な景観が自慢。

この日は雲が出てしまいましたが、晴れの日の眺望が素晴らしく、ロビーのラウンジや中庭などから富士山がバッチリ見られるそうです。そして伊豆の国市の街並みを眺めながら、ゆっくりと旅を終えていきました。

今回の伊豆の国まるポタは「パン祖のパン」の歴史を学びながら、地元に愛される数々のパン屋さんを巡りました。歴史あるスポットが多い伊豆の国市ですが、日本で初めてのパンがここから始まったというのはなんだか不思議な感じがしますね。そしてテイストもさまざまなパン屋さんとの出会い、お気に入りは見つかりましたでしょうか?

それでは今回の伊豆の国まるごとポタリングはここまでです。次回もお楽しみに〜!

【Information 1】
▼伊豆の国市
https://www.city.izunokuni.shizuoka.jp

▼伊豆の国市地域おこし協力隊
https://www.city.izunokuni.shizuoka.jp/kankou/tiiki_okoshi_kyoryokutai/index.html

▼伊豆の国レンタサイクル 狩野川ベロ
https://izunotabi.com/cycle/

▼江川邸
http://www.egawatei.com

▼パン工房 ビオ代官
https://www.bio-daikan.com

▼ボッカ デラ ベルタ
https://www.bocca1.com

▼狩野川リバーサイドパーク
https://www.city.izunokuni.shizuoka.jp/sports/manabi/kashidashi/ichiran/012.html

▼伊豆の国本舗
http://izunokunihonpo.jp

▼読売巨人軍 長嶋茂雄ランニングロード
https://www.city.izunokuni.shizuoka.jp/tosikei/nagasimasigeoro-do.html

▼大仁ホテル
https://www.itoenhotel.com/oohito/

【Information 2】
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https://www.surugabank.co.jp/reserved/landing/road_bike/index.html?ad=maru_pota

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