日記35 鬼滅の刃にハマらなかった私の意見を聞いてくれないと呪うぞ

最近よく、友人から「鬼滅の刃にハマった!めっちゃ面白い!」と報告される。
その際に「あんたも読んでみて!」と言われることもあるのだが、私はやんわり断っている。
私は鬼滅の刃を読んだ上で「ハマらなかった」からだ。

私は鬼滅の刃を「おもしろくない」とは言ってなくて「読んだけどハマらなかった」と言っている。

鬼滅の刃がおもしろいということはわかっている。
でも自分がそれを「好き」と思うかは別だ。

鬼滅の刃の作者や編集者が狙った読者層に、私が含まれなかったというだけ。
私のような人間がターゲットになっていて、私が読んで「めちゃめちゃおもしろい好き!!!!!」と感動する作品が、たまたま鬼滅の刃ではなく、もっと他にある、というだけ。
漫画に限らず、アニメ、ドラマ、映画など、この世の全ての作品が自分の好みに作られているわけではない、ということを理解しているから、鬼滅の刃にハマらなかったとしても「私はハマんなかったけど、めっちゃ人気だなー」くらいにしか思わない。

正直、どうでもいい。私は私が大好きな海外ドラマ、クリミナル・マインドを観るのに集中しているから。

このような「作品と読者との距離感の測り方」をわかってない人が、SNS上などですごく多いと、個人的には感じる。

「人気の作品」=「とてもおもしろい」そして「このとてもおもしろい人気のある作品にハマらないやつはおかしい」
という前提で、どうのこうの言う人がたまにいるが、私はそれが苦手だ。

何度でも言わせてもらうが「この世のすべての作品が自分の為に作られているわけではない」のだ。

作品を描く時、作者や編集者など制作側は「どんな人にこの作品を読んでほしいか」「どんな層に刺さる作品を描くか」など話し合い、ある程度、読者のターゲットを絞っている。
作者が特に何も考えずに作品を描いたとしても、編集者などの他のスタッフが「ちゃんとこの作品が狙うべきターゲットを見失わないようにしましょう」と作者に進言(ダメ出し)するなりして、軌道修正を試みるはずだ。
人気のある作品、下世話な言い方をすれば「バンバン売れている作品」はそのターゲット決めが上手い。
ちょうど上手く、その時の流行や多数派の市民の感情にぴったしフィットできたから、売れるのだ。

このターゲット決めがちょっとでも逸れたり、マニアックだったりすると、どんなに秀逸でおもしろい作品でも、売れないことがある。
「人気がある作品はおもしろい、よって、売れてない作品はおもしろくない」という式は、成立しない。
鬼滅の刃ほどの社会現象になっていなくてもおもしろい作品は、無数に存在する。

「他の漫画には全然ハマらなかったけど、鬼滅の刃にはハマった」という人がいたとして、
「鬼滅の刃が特別に秀逸でおもしろいからハマった」つまり「今まで読んだ他の作品は全てが駄作だった」という風に考えるのは、やめてほしい。

違う。鬼滅の刃ではない、他の作品だってバチクソ面白い。その証拠に、作品を愛しているファンがちゃんとついている。

あなたがたまたま「鬼滅の刃の制作陣が狙った読者層」に含まれていた、というだけだ。
そして私が含まれなかった、というだけだ。

読者や視聴者など、作品の受け取り手である時、ハマらなかった作品があったとしても、その作品のことを「悪」「駄作」と断じないでほしい。
制作陣も、受け取り手も、誰も悪くない。
ただ「相性がよくなかった」だけだ。
マッチングアプリで知り合った人と会ってみたけど趣味が合わなくてイマイチだった、みたいなものだ。

おい、そこの、私が好きな作品を駄作だの悪だのと貶して「鬼滅の方が売れてるから他の作品のファンに何言われても痛くも痒くもないし~~~wwwwww」などと幼稚なマウンティングをしかけてくるクソみてぇな鬼滅ファン。
てめぇがそのクソマウンティングを止めるまで、耳元で、拡声器で、叫び続けてやるからな。

私は!!!!!鬼滅に!!!!!ハマんなかったの!!!!!!
今はクリミナル・マインド観るのに忙しいの!!!!!!!
末代まで呪うぞ!!!!!!!

おわり!!!!!!

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