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教育って何?17年親をして辿り着いた先に待ち構える厳しい現実。

親になって17年が経過した。
長男は来年から選挙権を得る年齢になった。
長かったような短かったような、複雑な心境です。

今から20年前、わたしがヒトの親になるとは考えてもいませんでした。
親なんて特別な人だけがするものでしょ?
人間的に成長した人が、俗にいう大人の人が、愛情をこめてするものだと思っていたんです。
わたしには縁のない話だと思っていたんです。

遊び人の知り合いと夜の街に出かけ、夜通しでゲームをして、時に悪さもして。
そんなわたしが親になるなど、片腹痛い訳ですよ。

ところがある日、親を始める事になりました。

「子どもが生まれたから今日から親ね!」って言われても正直全く実感がわきませんでした。
目の前の小さな命を守らなければならない…。という使命感の方が強く、親になるということは二の次、三の次になっていたような気がします。

どんなものを食べさせればいいんだろう...。とか、哺乳瓶の消毒はどの程度すればいいんだろう...。とか、人込みの中に連れて行かない方がいいのだろうか…。とか。

考えることは山積みでした。

子どもが生まれると、ほとんどの人が考えるのが「教育」だと思います。
どんな教育をして、どんな大人になってほしいか…。ですね。

これには私も長らく頭を悩ませましたね。
わたしの教育不足で、社会に出たときに迷惑をかける人間になってはいけない…。
だから、しっかりと社会人としてのマナーを教えておかなければならない...。
そう考えていました。

ですが、現実はそう簡単にはものごとを運ばせてはくれません。
マナーを躾けようとすればするほど、反発を買うようになったんです。

好き嫌いせずに何でも食べよう。
あいさつをしよう。
人が喜ぶことをしよう。
基本的なことばかりだと思います。

ですが、何を言ってもイヤ、何をしてもイヤ。
これは人間ではなく、犬だ...。
そう思った時期もありました。

わたしは犬と話をしているんだ…。
そうだ、わたしは犬の親なんだ…。

子育てという責任感と、目の前のギャップがあまりにも大きすぎて、どうにうかなりそうでした。

そんなわたしを救ってくれたのが、次男の誕生です。

長男と次男の年の差は三つなんですが、次男の誕生を長男がすごく楽しみにしていたんです。
産まれてからもすごく大切にしていました。

長男って、次男が生まれると嫉妬する…。という話を聞いていたのですごく心配していたんです。
ですが、蓋を開けてみると嫉妬どころか、溺愛だったんです。

親って、あれやこれや与えることを考えるのではなく、子どもを信じることが一番の教育なのではないか…。とそのとき思ったんです。

というか、親ができることって、それしかないと思っています。

もちろん、衣食住を与えたり、お金の援助もしますよ。
礼儀や作法、思想についても教えますよ。
でも、それってあくまで子どもへの投資であって、教育ではないんですよね。

投資を教育だと勘違いしている人がたまにいますが、これを勘違いすると、後で大変な目に合うんです。

たとえば、学歴をつけさせておくことが教育だという人がいますよね。
学歴があれば、希望の職種にもつけますし、お金にも困らないと思います。
確かに、一つのカタチだとは思いますが、それが子どものやりたい事とは限らないんです。

お金は確かに大切ですが、お金のために生きる人生ってどうなんですかね?

子どもにとって一番の原動力は、親の信じる力だと思っています。
これほど力強いものってありませんからね。

ここで重要なのは、親自身が信じるに値する存在に成長できているか...?ということです。

まったく信頼できない人から信頼されても嬉しくないですからね…。
教育とは自分磨きでもある訳です。


わたしは三人の子どもたちのことを、絶対的に信頼しています。

もちろん過ちを犯すこともありますし、道を踏み外すこともあるでしょう。
ですが、最終的に自分の人生をしっかり歩めると信じています。

人って、「成長」という側面では植物と同じだと思います。

水と肥料があれば成長しますよね。
人間の場合、食事ですね。

光があればさらに成長しますよね。
人間の場合、信じる心ですね。

期待をされると疲れる...。という人は多いですが、期待と信じる心は似て非なるものです。

期待にはエゴのようなものを含んでいて、子どものためじゃなく、自分自身のためである場合があるんです。

よくあるのが学歴ですよね。
わたしの子どもは国立医学部出身です。
やたらと自慢してくる人いますからね。

子どもからすると、親の自己満足のために生きている訳じゃない...。
そう感じる訳です。

信じる心というのは、子どもの幸せを願っているだけなんですよ。
それ以上でも以下でもありません。
ですので、出身大学とか、どんな職業なのかも関係がないんです。

子どもは何歳になっても子どもです。
例え五十歳になっても六十歳になっても、子どもは子どもです。

何歳になっても黙って信じ続ける。
親ができる教育なんて、そんなところじゃないですかね。


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袖のふれあい さん

リハビリ専門化の方です。かなり専門的な記事を執筆されているクリエイターさんで、健康や生活に関する学びもシェアされています。
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