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ダニール@東京

2月13日の大阪特別クラスから始まったダニールセミナー。
2月24日の特別クラス(コンディショニング)で終わりを迎えてしまいました。
去年くらいからダニールは大阪・東京だけでなく、名古屋、仙台、広島と日本全国を回るようになり、今回は平日も休みなくクラスを持っていました。
大阪のセミナーで会った時には少しお疲れの様子でしたが、東京に帰ってきたときには元気になっていたので良かったです。凄まじい体力でした。

ダニールは東京セミナーの初日に「システマという名前のつくものが世界には2000くらいある。」と言っていました。冗談っぽく言っていて、僕も笑っていましたが、ダニールはそのことを気にしていると思われる発言を何度かセミナー中にしていました。

Feeling

ダニールに技術的な質問を何度かしてみても、「相手を感じるんだ」としか言われません。機械的、技術的にやるのではなく、相手を感じることによってワークしなくてはならない。
ダニールに触っても、変化がわからずにいつの間にか倒されていたりするので、その感じ方もよくわからんのだけど、と思ったりもしていました。
特にコンバッティブなワークの時にはついつい気が急いてしまい、相手を感じる余裕がなくなってしまうこともしばしばあります。

ダニールの言う「相手を感じる」ということが少し理解できたのが、24日の特別クラス(コンディショニング)とその後の懇親会でした。

僕とダニールのコンディショニング、マッサージクラスというのは縁が深いもので、そもそも僕がスティックマッサージ、システマコンディショニング(以下アプライド)のインストラクターを目指したのはダニールの影響とも言えます。

もともとマッサージするのも受けるのも好きだったのですが、初めてアプライドを受けた時の衝撃は強烈でした。そもそもウィップで叩かれるということだけで厳しいのに、痛い思いをしながら、自分自身と向き合っていかないといけない。拷問を受けているのではないかと思うこともしばしば。
しかし終わった後の爽快感たるや。これがリラックスかーと思いました。

そこからアプライドへの興味を持ち、習いたいなぁと思いつつも、モスクワまで行くのは厳しいなと考えていました。そんなときにダニールが日本にやってきます。
東京セミナー後の特別クラスでマッサージクラスを行い、みるみる参加者の身体、姿勢、リラックス具合が変わるのを見て、「おらモスクワさ、いくだ」と思った次第です。そこからすぐにモスクワ本部に連絡し、飛行機で行ってきました。

そして去年も、今年はモスクワ行くの厳しいかもなーとか思ってるところに、またしてもダニールが日本に。去年は特にマッサージクラスがあったわけではないと思いますが、行かない理由がなくされてしまった形で単独モスクワに。

晴れてインストラクターとなった次第です。
と言いたいところでしたが、ミカエルがどこかに行ってしまっていたとので、サーティフィケイト(証明書)をもらえず仕舞いでした。
これについてはなかなかに困ったもので、証明しようにも証明できないしなぁ。と思っていたところ、そのことについてある方が冗談半分に懇親会でダニールに聞いてくれました。
ダニール曰く
「ミカエルはすべて知っている。おれたちも君がモスクワに来ていたのも知っているし、コースを終了したのも知っている。問題は自分自身が準備できているかどうかだ。それはおれに答えなくてもいい。自分自身に問いかけるんだ。おれはインストラクターになった時は、自分の準備ができてないと思っていて、インストラクターTシャツを着られなかった。ミカエルになんで着ないんだ、今すぐ着るかおれに殴られるか選べと言われて着るようになったんだ。もし紙が欲しいならいくらでもあるから書いてあげよう。なんなら今おれがそこらへんにある紙にだって書いてあげるよ。自分でだって書いて偽造することできるだろう。でも、紙が欲しいわけではないだろう。知識が欲しいわけではないんだろう。自分自身に問いかけてみるんだ。どこか遠くをみて答えを探すのではなく、今ここにいる自分に問いかけるんだ。」
とのことでした。
やんちゃなダニールにこういう真面目なこと言われると、ギャップがたまらないんですよね。。ってか、逆にメモ紙にでももらっときゃー良かったー。

自分自身と向き合う。自分のことだけ考えない。相手のことを感じる。
Be a good person and everything else will come to you.

ダニールがマッサージしているのを見ると相手のことを感じることが大事だということを強く感じます。一人ひとり違うアプローチをしているし、アプローチしている段階(身体、感情、精神)も違う。そしてマッサージしているだけで、その人の抱えているものを感じ、その人となりも感じていく。ミカエルは手を触れなくてもわかるだろうけど、自分(ダニール)は自我が強いからわからないと謙虚に語っていました。

コンバッティブなワークでも、マッサージでもダニールは同じシステマをしている。
リラックスして相手を感じる。
ダニールに去年と変わりすぎていて、今回はダニールの状態の変化が全く感じられなかったのはなぜ?、と聞いたところ「やっていることは変わらないけど、より深く、よりインターナルに向かっている。システマはミカエル自身が進化していて、都度言うことが変わるから大変だよな」と言っていました。

システマ=システム
技術や知識に囚われず、本質を目指す。
セミナーの初めにやる、目をつぶって歩くワークのようです。
終わりなく、始まりなく、正解もない。

なら一体なにを練習したらいいんだろうと悩みかけましたが、セミナー終わった後にダニールの脚はどうしてそんなに軽いの?と聞いてみました。すると、手で壁とかを触るようなタッチで、床に足裏でタッチするんだ。と言われました。
脚の軽さはずっと取り組んでいることなので、まずここから。

シャシュカ立ち、立つこと、歩くことからまた再スタートです。

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