見出し画像

ロック聖人となったエレファントカシマシ宮本浩次

2022日6月11日

全く行く予定のなかった宮本浩次の縦横無尽ツアーの代々木のチケットがたまたま5日前に取れたので参戦。最初「代々木?かなり大きくでたねえ…」とてっきり一つ席を空けて客を入れるんだろうと思ったら空けずに満席!まさか宮本を満席の代々木で拝見できる日が来るとはと万感。
ギリギリ取れたチケットなので二階席の中間くらいの席で表情まで見えない訳ですが(勿論モニターでは見える)あのシルエットに終始せわしなく動きまわってくれて楽しかった。いつの間にかシルエットでアートディレクションされる
ミュージシャン、BOOWY、尾崎豊に宮本(エレカシ)が並ぶようになった。

で、二階席故に代々木体育館の美しい天井の柔らかな曲線の丹下健三建築体感しながら拝見できた。久々に入ったけど、3年前に拝見したカテドラル聖マリアと同じくらい内部に神聖感を感じた。同時期に建てられたからかなあ。昭和の東京の聖地みたいな建物ですよね。

私が熱心にエレカシのライブに行っていたのはレーベル浪人時代なのだがその時はもう怒りで吠えまくる宮本が不動明王か毘沙門天のように見えたが数十年たった今、宮本から怒りが抜けて聖のように見える。ロック聖のゾーンに入った感じ。それが神聖な丹下健三建築によって引き立って見えた。
同じ「朝焼け」を歌った歌でも「曙光」(怒りと絶望)と「夜明けのうた」(痛みや悲しみを内包した希望とそこに寄り添う優しさ)の違いたるや。。 こうも変わるのか、って感じ(どちらも凄い大好きな曲なんですよねえ) あと、夜明けのうたのランタン演出すごい好き。
勿論、エレカシは大好きだったし決して侮っているつもりはなかったが、宮本がここまでメジャー感を持って聖のゾーンに行くとは思っていなかった。特にここ4年のドライブの描き方はロックとか音楽とか表現の垣根を超えて凄い事だ。    ワークマンみたいな男だ。
ワークマンは「オレ達の地下足袋を作っていたワークマンが女子にちやほやされて!」といった「俺たちのワークマン問題」を抱えているが、宮本は聖ゾーンに入った為そんな事をこぼす輩はいない。俗を捨ててあれだけ命懸けて歌われたら、皆、何も言えんよな。「命懸け」は敵を黙らせるのだ。
しかし声って年と共に老けるんだけど、この人の声は太くもならずダミにもならずあれだけ酷使しているのにポリープも出来ず深みだけ増し、一体どういう構造なのかねえ。タバコをやめただけでいけるゾーンなのかねえ。    で「風に吹かれて」は昔と同じ声色だったので、タイムスリップした気分になった。

ポニキャニに決まって初の新春ライブのアンコールで「昔の侍」を歌った時、武道館という舞台でギターを弾きながら片足で立つ宮本のシルエットを見て「宮本、鶴みたいだ」と凄い印象的だったのだが、鶴と思って長年鑑賞していた鳥は、実は朱鷺だったみたいな感じ。天然記念物感が出てきた。
兎にも角にもバイト代の殆どをチケットにつぎ込んだ只のバンギャルを「  ジャパニーズロックの希少な歴史の目撃者」にしてくれた宮本よ、 アラ還おめでとうございます。お体に気をつけて。エレカシ還暦ドーム公演を楽しみにしております。   #宮本浩次日本全国縦横無尽 #宮本浩次縦横無尽完結編onbirthday

↓他にこんなの書いてます)

https://note.com/superkaede/m/mdca0187fa61e


うまい棒とファミチキ買います