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デザイン事例・ストーリー

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デザインの余白

デザインの余白

Tシャツと肌の間をさらりと風が通り抜けていった初夏の夜。時刻は22時。甲州街道を走るトラックが吐き出す排気ガスの匂いと、途切れることなく闇に流れ溶けていくヘッドライトとテールランプの光。そしてそれらに照らされカラフルに染まる、今よりも少しだけ若い、自転車を漕ぐ妻の姿。

まだ20代半ばの妻(当時はまだ僕の彼女だった)との同棲時代、一人暮らしのふーちゃんが熱で寝込んでいて困っていた夜のこと。

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君が好きな湘南モノレールのCIデザインの話

君が好きな湘南モノレールのCIデザインの話

「もしも興味を持っていただけるならで構いません。“中野さんにできる何か”を提案していただけますか。」

わかりましたと僕は即答、喜んでお受けした。
夏の夜の柔い海風に、火照る顔を吹かれながら。

昨年の夏、とあるご縁で湘南モノレール社長の尾渡さんと夕食をご一緒する機会があった。お酒もまわりそろそろお開きといった頃合いに、先の言葉を尾渡さんから投げかけられた。

来年の、つまりは今年、湘南モノレール

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10年間海を漂ったボトルメールのようなデザインの話

10年間海を漂ったボトルメールのようなデザインの話

昨年の夏、嬉しい再会を果たした。

話は今から11年前に遡る。

2007年8月。
当時20歳だった僕は、大学3年の夏休みを利用して1ヵ月間インドを旅した。

暗闇と、危うい空気を孕むオレンジ色のライトが溶け合う夜明け前。
到着したインディラ・ガンディー国際空港で一緒に降り立った日本人乗客のうちの1人に彼女はいた。
互いに学生だとひと目見理解した僕たちは他の学生数人と一緒に到着ロビーで夜明けを

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